サイズミック・タンク
(サイズミック・チャージ・マインレイヤーから転送)
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サイズミック・タンク、またの名をサイズミック・チャージ・マインレイヤーは、惑星の地表ぎりぎりの高さを移動するリパルサークラフトである。この兵器は巨大なピストン(サイズミック・ドライバー)を敵軍の上に落とし、押し潰すことによって甚大なダメージを与えることができる。また、このときの衝撃波は落下地点からはるか遠方にまで到達する。
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特徴
通商連合のような巨大企業体は有能な法律部門を抱えており、彼らの軍事力を制限しようとする共和国の法を巧みに回避していた。強力な軍事資産は産業的利用を口実として隠されていることが多かったのだ。事実、法律的見解によると、ハオア・チョール・エンジニアリング社によって開発されたサイズミック・タンクは採鉱用車両であり、コマース・ギルドや他の企業も同様の方法によってその使用を正当化できたのである。だが、クローン大戦が勃発すると、このような偽装工作ももはや必要なくなったのだった。
この巨大なリパルサークラフトは強力な武器を搭載しており、その名称はタンクの中心部にある巨大なサイズミック・ドライバーに由来している。磁気インペラが摩擦のないドライバーを中央の溝へと送り出し、その重たい金属コアがドライバーに想像を絶するほどの慣性を生じさせるのだ。溝を出たドライバーは凄まじい衝撃と共に猛スピードで地面に激突し、最も堅い地表をも波立たせる強力な衝撃波を巻き起こす。採鉱利用の際には、この一撃で地殻惑星に見られる周囲の岩や土を粉々に粉砕し、爆発によって生じた埃まみれの堆積物から、より硬質な鉱物や金属を採集することになる。一方で、軍事利用の際には、この巨大ハンマーによる殴打から生き延びた敵がいたとしても、その後の衝撃波であらゆるものが破壊されるのだ。
磁気インペラはドライバーを溝の中で完全な垂直状態に保っており、これによって衝撃波がシャフトから上がってきたり、車体のほかの部分に伝播してくるような事態を防いでいた。また、サイズミック・タンクは4基の大型リパルサーリフト発生装置によって地上から30メートル以上にまで浮遊することができ、車体内部の下層区画には安定化用リパルサーリフトの裾が並べられていた。さらに、このリパルサーフィールドはサイズミック・ドライバー自体を包み込まないように作られており、衝撃によって重力が失われるようなことも一切なかった。しかしその結果、サイズミック・タンクは扱いにくく、速度も遅い兵器になってしまったのである。
サイズミック・タンクの操縦は頂上部の司令ブリッジからOOMパイロット・バトル・ドロイドによって行われていた。ただし、ふとした操縦ミスによって破壊的な威力を持った衝撃波が内部をずたずたにしてしまう危険性があるため、司令ブリッジでは常に専属の修理ドロイドによる入念な監視も併せて行われていた。
歴史
サイズミック・タンクはダントゥイーンの戦いで独立星系連合によって使用されたが、この戦いにおいてジェダイ・マスター・メイス・ウィンドゥは1人でタンクを破壊してしまった。
サイズミック・タンクは機体が大きく移動速度も遅いため、敵の砲台やガンシップに容易に狙撃されてしまう。その結果、サイズミック・タンクは効果的な兵器であるとは言いがたく、クローン大戦を通じて実質的な成果を挙げることはできなかった。
分離主義評議会の幹部たちがダース・ヴェイダーによって殺害されたとき、残存していたサイズミック・タンクはすべて作動停止状態にさせられたのだった。