スウォーム級バトル・ドロイド
(スウォーム級から転送)
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
スウォーム級バトル・ドロイド(またはシ=ルウヴィ・バトル・ドロイド、シ=ルウヴィ・ファイター)は、シ=ルウクたちが使用していた宇宙戦闘機の同等品である。
特徴
シ=ルウクのスウォーム級バトル・ドロイドは、捕らえられ、エンテクメントされた捕虜たちの生命エネルギーから動力を得ている小型ドローンである。このスペース・ドロイドはピラミッド型をしており、全長はおよそ2メートルと、銀河帝国で使用されていたどの戦闘機よりも明らかに小さく作られていた。これらの戦闘機の内部には生物の持つ生命のエキスだけが封じ込められているため、コクピットや生命維持システムを用意する必要がなかったのだ。
このバトル・ドロイドはシ=ルウク艦隊の主力戦闘機であり、バクラ侵略艦隊の旗艦<シュリウィア>には500機、ワーリフ級ライト・クルーザーにもそれぞれ200機が収容されていた。艦隊全体となると実に1,300機を超え、さらにルウィック級工場船を稼動させることによって、十分な時間と金属さえあれば何百も製造することが可能だった。これらのドロイドは高速で機動性も高く、小型で捕捉されにくいことから、戦闘時には極めて恐ろしい存在となる。また機体そのものはもろいが、他の一般的な戦闘機と同程度の強度をもつシールドを装備しているため、大きさからは想像できないほどの耐久性を誇っていた。
スウォーム級バトル・ドロイドの内部には、武器とシールドに使用されるパワー・ジェネレーター、エンテクされた生命エネルギー(ドロイド1体につき2人分。通常はプウィックや人間が利用されていた)を蓄えるためのバッテリー・コイル、センサー・システム、そしてドライブ・ユニットが収容されていた。このドロイドは重核融合物質からエネルギーを得ており、これは帝国軍の艦船と比べてやや原始的な方式である。そのため、ドロイドは航行の際に明確な放射能の航跡を残し、センサーによって容易に追跡されてしまう。また、破壊されたシ=ルウヴィ・バトル・ドロイドから放出される残留放射性物質は、多いときには大型艦船のシールドを破損させてしまうほど危険である。
シ=ルウヴィ・バトル・ドロイドには独立したエンジン・スラスターが機体の各側面に1つずつ取り付けられており、これらによって機動性を確保していた。また、各スラスターは独立して自由に回転させることもでき、帝国軍や反乱同盟軍の宇宙戦闘機の能力を遥かに凌駕する機動性を発揮させることが可能である。
各スラスターの周囲には高性能センサー・アレイが装備されており、これらはピラミッド型の各頂点に取り付けられたセンサー・アンテナへと接続されていた。センサー・データは敵機の捕捉に使用され、またシ=ルウクの司令船にも転送される。こうして、シ=ルウクたちは戦闘のあらゆる段階で報告を受け、決断を下すことができたのだ。また、このドロイドには亜空間通信システムも完備されており、シ=ルウクの司令官は距離に関係なく、いつでも即座に作戦の変更を行うことができた。
このバトル・ドロイドの各側面は緑色の光沢を放つ腐食した金属のような模様を呈している。この複雑な模様は格子状に編まれた微細繊維であり、被弾した光弾のエネルギーの一部を吸収することができるのだ。大部分のエネルギーはダメージとしてそのまま蓄積されるが、一部の熱エネルギーと放射線はドロイドのメイン・ジェネレーターへと還元され、動力として流用されることになる。
シ=ルウヴィ・バトル・ドロイドは、ピラミッドの各頂点にそれぞれ1基ずつのレーザー・キャノンを搭載しており、これらのキャノンを360度回転させることによって、広範囲な攻撃を行うことが可能である。バトル・ドロイドに閉じ込められている生命力では一度に複数の戦闘機を狙うことが難しいと考えられていたが、この回転式レーザー・キャノンによって多方向攻撃に柔軟に適応することができ、真後ろへの攻撃さえできるようになったのだった。
これらのドロイドはシ=ルウクの司令船から遠隔で制御されていた。クルーザー上のドロイド操作員は各ドロイドに指示を与え、閉じ込められた生命エネルギーたちに命令への服従を強要する。1つめの生命エネルギーはシールド・システムとエネルギー制御装置を操作し、もう1つの生命エネルギーがセンサー、航行制御装置、通信装置、武器システムなどを操作していた。バクラの戦いを通じて、ルーク・スカイウォーカーはフォースを使い、このドロイドたちの驚愕の正体を察知した。各生命エネルギーは自身の意思を保持したまま生き続けており、実際のところ、そのエネルギーが尽きるまで拷問を受けているだけなのだ。