ライト・アサルト・ビークル/リパルサーリフト・QH-7チャリオット
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LAVr QH-7チャリオットは、多くの帝国軍地上部隊に配備されていた司令スピーダーである。本機は司令官が適度な防御を備えて戦場に入ることを可能にしたが、逆に激しい戦闘区域から指揮官を脱出させる任務を与えられることも多かった。またチャリオットは、将軍による前線の移動、戦場での指揮官の回収、対面での作戦会議の実施、移動司令基地の安全な場所への将軍の移送などに使われることも多かった。
特徴
チャリオットLAV(軽強襲車両)は主に帝国地上軍の司令部隊で使用されていた司令スピーダーである。これらの改良型軍用ランドスピーダーは全長およそ12メートル、最高速度も時速100キロメートルほどであり、特にチャリオットの場合は地上8メートルの高度を維持できるため、低い障害物の上ならほとんど難なく走行することが可能である。
チャリオットは低価格でありながら抜群の高性能を誇っており、帝国地上軍でも最も一般的な司令スピーダーの1つとなった。本来、チャリオットは激しい戦闘が起こり得ない場所での任務を想定して設計されているため、直接戦闘に加わることはほとんどなかったが、代わりに後方の司令艇として活躍し、前線で戦う帝国兵やリパルサークラフト、ウォーカーなどを援護していたのである。また、これらの司令艇には大型兵器が搭載されていることが普通だが、特別な任務のための偵察器具を装備させることもできた。
チャリオットには重防備のコクピットが用意されており、外装甲にも弱い砲撃なら吸収してしまうような階層構造が採用されていた。また、機体の後方半分には電子妨害処理が施されているため、レーザーなどによる攻撃にも十分に耐えることができた。さらに通信装置も送信データに高度な暗号化を施すようになっていたため、敵が傍受し、解読することは不可能に近い。しかし、本格的な戦闘を想定して設計されていないため、他の軍事用ランドスピーダーと比べると速度や防衛力の面で見劣りすることも否定できず、軍用艇が不足していた時代には前線での戦闘に使われたことで多くの機体が失われたことも事実である。
一般にチャリオットには兵器として機関室の下方に搭載された前方発射型短距離レーザー・キャノンしか装備されておらず、これは最終防衛手段として使われることが多かった。しかし大抵の場合は同行する護衛機が敵を一掃してしまうため、このことが特に問題視されていたわけではない。
通常、チャリオットの操縦にはパイロット、指揮官、護衛兼砲手の3人がいれば十分である。しかし、必要とあれば完全な1個師団を乗り込ませることも可能であり、通信装置として4体の通信ドロイドを搭乗させることもあった。
チャリオットに搭載されているコンピューターには洗練された戦闘支援プログラムやホログラム戦略ディスプレイ、完全型通信装置、フル・センサーなどが組み込まれていたため、指揮官は極めて的確な判断を下すことができた。搭乗者たちは12機を超える戦闘装置を調整することができ、中央軍事司令部や軌道上で待機している司令艦へ継続的にデータを送信することも可能である。
歴史
スローン大提督は新共和国との戦いに参加した際に、チャリオットや他のリパルサークラフトの改良を指示した。特にチャリオットのレーザー・キャノンの改良は優先事項とされ、真っ先により強力かつ汎用的なタレットへと置き換えられたのだった。