カム・ソルサー
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解説
かつて、カム・ソルサーは二度にわたってその可能性を摘まれていた。一度目は元ジェダイとして銀河帝国による粛清から逃れたとき、そして次は、元ダーク・ジェダイとしてパルパティーン皇帝の呪縛から逃れ、自由を得るために戦ったときである。
偉大なジェダイ・マスターだったラニク・ソルサーは、結婚し、息子を得た際に、旧共和国のジェダイ評議会から多大な叱責を受けた。そしてクローン大戦後、ラニクはダース・ヴェイダーの手にかかり、命を奪われたのだった。彼の息子カムはある程度のフォース能力を父親から学んでいたが、正式な訓練を積んだわけではなかった。そして彼は、他のジェダイと共に死んだり、あるいは仲間を裏切り、死刑執行者に加わるよりも、銀河系のスパイラル・アームの果てに位置する最辺境の星系に逃れることを選んだのである。
その後30年近くにわたって、カム・ソルサーは未知の人々の中で暮らしており、その間、帝国やそれに取って代わった新共和国からも完全に隔離されていた。そしてついに、ソルサーは自分の生まれた世界に戻ったが、そこに待ち構えていたものは、かつてジェダイを絶滅させた覇者の亡霊でしかなかったのだ。クローンとして蘇ったパルパティーン皇帝は、勢力を拡大するべく、自らの意志で動く屈強のダークサイドの戦士たちを徴集していた。これらのダーク・ジェダイのリーダーであるエグゼキューター・セドリスは、強いフォースを持つソルサーを服従するまで拷問したのだった。こうして精神を閉ざされたソルサーは、パルパティーン配下の7人のダークサイドの達人たちの1人となったのである。
パルパティーンが敗北し、新共和国のピナクル基地で死亡した後、ソルサーは見捨てられた宇宙都市ネスピスVIIIでルーク・スカイウォーカーと遭遇した。このときルークは、カムの内に皇帝によって消されたはずの良心を感じ、古代のライトサイドのジェダイたちが行っていたとされる格闘試合で彼を打ち負かした。すると、ソルサーはダークサイドを放棄し、ルークと共に新共和国に復帰したのである。
やがてパルパティーンは再び若いクローンの肉体を得て死から復活したが、今度はカム・ソルサーもかつてのダークサイドの盟友たちに対して戦いを挑む立場にあった。オッサスで彼はヴィル・ゴアーを一刀両断し、ニュー・オルデランでもさらに多くのダークサイドの達人たちと戦っていた。モン・モスマはソルサーを一時的に将軍に任命し、彼は皇帝の旗艦<エクリプスII>に侵入する襲撃チームを率いた。その後、カム・ソルサーはルーク・スカイウォーカーの主催するジェダイ・アカデミーにも参加し、12人の第一期生の1人となった。そして、コレリアの暴動の後、彼はアカデミーの後輩に当たる卒業生ティオンヌと結婚し、その1年後にはルーク・スカイウォーカーとマラ・ジェイドの結婚式で司会を務めることになるのだった。
マスター・スカイウォーカーが一対一の師弟による修行プログラムの導入を決定すると、ソルサーはオクタ・ラミスを弟子に取った。そして彼女がジェダイ・ナイトとして卒業を果たすと、ジェダイ・マスター、ソルサーは妻と共にアカデミーに戻り、子供たちの最初のクラスの監督を行うことになるのだった。
やがてユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略が開始されると、カム・ソルサーはアカデミーのあるジャングル衛星をフォースの幻影で敵の目から隠蔽する任務に尽力していた。だがすぐにソルサーは新共和国に協力する密輸業者、タロン・カードと共に戦うことを強いられた。彼らはヤヴィン4に迫るユージャン・ヴォング艦隊による攻撃の前に、ジェダイの子供たちを衛星から脱出させなければならなかったのだ。