ゲリエル・キャプティソン
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解説
辺境の惑星バクラ選出の元帝国元老院議員ゲリエル・キャプティソンは、同じく伝説的な元老院議員だったドール・キャプティソンを父に、同惑星の首相ヨーグ・キャプティソンを叔父にもつ生粋の政治家である。彼女の最も際立った特徴は、片方が灰色で、もう片方が緑色の瞳だった。彼女はこの星系に帝国軍が侵入した際に発生したレジスタンス軍との激しい戦闘によって両親を亡くしており、そのときから叔父ヨーグと叔母ティリーの手で育てられていた。だが、ゲリエルはこの悲しい事件の真相を誤解しており、帝国こそが正義であると信じていた。彼女は首都サリス・ダーのバクー元老院アカデミーを卒業後、インペリアル・センター(コルサント)へ留学し、政治学を学んでいたのだ。彼女は帝国の熱心な信奉者となり、まさに理想的な帝国元老院議員へと成長していたのである。やがて故郷に戻ったゲリエルは、帝国軍のネリアス長官から援助を受け、地元の元老院議員に就任する。だが、ゲリエルの頑なな帝国支持も、ルーク・スカイウォーカーをはじめとする反乱同盟軍の戦士たちとの出会いによって徐々に打ち砕かれていくのだった。
エンドアの戦いの直後、バクラは銀河系の最外殻から訪れた爬虫類型エイリアン、シ=ルウクの侵略を受け、深刻な危機に見舞われていた。バクラに駐留する帝国艦隊はこれに応戦して侵略者に大きなダメージを与えていたが、味方の消耗も激しく、援軍の要請を余儀なくされる。しかし、彼らはエンドアで既にパルパティーン皇帝が敗れていたことを知らなかった。エンドア星系に向けて発射されたメッセージ・ポッドを確保し、応援に駆けつけたのは反乱軍だったのである。反乱軍はバクラの帝国軍と一時的な休戦協定を結び、シ=ルウクを撃退することに成功する。戦いの終盤には帝国軍の裏切りによって大きな被害が出たが、ルーク・スカイウォーカーらの活躍によって反乱軍は勝利を手にするのだった。
しかし、ゲリエルはまだ反乱軍とフォースに対する嫌悪感を払拭できずにいた。ルークは帝国の非道の実態を訴え、彼女の心を開こうと試みる。そして、反帝国派のオーン・ベルデン元老院議員の妻エピーが、帝国軍の陰謀によって痴呆状態にされていたことが明らかになると、ゲリエルは今までの嫌悪感を払拭し、ルークに対する信頼を抱くようになる。シ=ルウクとの戦いの後も彼女は政治家として活躍を続け、やがてバクラの首相に任命されるのだった。彼女は新共和国への加盟を宣言し、国家再建に尽力する叔父の片腕となって、占領時に帝国軍によって損害を受けたバクラ社会の建て直しを開始する。ゲリエルはその後も政治的大望から元帝国軍将校のプター・サナスとの接触を続けていたが、バクラの戦いから8年後、2人はついに愛を実らせ、結婚を果たしたのである。その後、彼らは最愛の娘マリンザを授かったが、ゲリエルは首相の再選に失敗し、不幸にもサナスはその直後にノート病によってこの世を去るのだった。
そしてバクラの休戦から14年後、この星系は再び新共和国の注目を浴びることになる。コレリアン・セクターで発生した一連の暴動を鎮圧するため、新共和国がバクラ艦隊の助力を要請してきたのである。謎の超兵器(後にセンターポイント・ステーションであることが判明する)を使って惑星を破壊するスターバスター計画からコレリアン星系を守るには、星系内に形成された広大なインターディクション・フィールドを突破する必要があり、バクラ艦隊の持つ技術が必要不可欠だったのである。ルークは新共和国の代表としてゲリエルに援助を求め、彼女は全権大使としてホーテル・オシレッジ提督の指揮するバクラ艦隊の責任者に抜擢されたのだった。
ゲリエルはバクラ艦隊の旗艦<イントルーダー>に乗艦し、センターポイント・ステーションでの決戦に参加した。しかし、この戦いでバクラ艦隊はその半数を失い、<イントルーダー>も3隻のロボット・ラムシップによる激しい攻撃に晒される。やがて新共和国軍のアクバー提督が応援に駆けつけるが、重傷を負ったゲリエルは反乱の首謀者であるサコーリア艦隊の中心部で<イントルーダー>の自爆ボタンを押し、華々しい最期を遂げたのだった。