コンコーディア
提供: スター・ウォーズの鉄人!
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
コンコーディアは、アウター・リムの惑星マンダロアを巡る2つの衛星のうちの1つである。深い森林を持つ青々とした衛星コンコーディアには、かつてマンダロリアンたちが入植し、農耕植民地としていた。しかし戦時になると、マンダロリアンたちはベスカー鉄を求めてこの衛星に多数の採鉱キャンプを設営したのだった。この金属はマンダロアとその衛星でのみ採掘される非常に硬い金属である。こうした過度な鉱山開発によって、コンコーディアの森林はほぼ完全に破壊されてしまったが、クローン大戦の時代までには回復の兆しを見せていた。後に新マンダロリアンがこの星系に平和主義の社会を構築すると、その社会で暮らしつつも、マンダロリアンの戦士道の歴史にしがみつこうとする人々がコンコーディアへと追放されるようになった。やがて新マンダロリアンは彼らがそこで死に絶えたと信じていたのである。クローン大戦初期の時代まで、コンコーディアは公式に新マンダロリアンの指導者、サティーン・クライズ公爵への支持を表明するプレ・ヴィズラ総督によって統治されていた。だが、彼の正体は暴力を崇拝するマンダロリアンの分派組織、デス・ウォッチの首領だったのだ。ヴィズラはコンコーディアの遺棄された鉱山にデス・ウォッチの基地を築き、そこで密かにデス・ウォッチを再興したのである。やがてその事実はジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービによって発見されのだった。
目次 |
解説
コンコーディアは、アウター・リムのマンダロア・セクターに位置するマンダロリアンの故郷、惑星マンダロアの軌道を巡る温暖な衛星である。かつては深い森林に覆われた緑豊かな衛星だったコンコーディアは、マンダロリアンの入植後、農耕植民地として栄えた。だがマンダロリアンが絶えず行っていた大規模な戦争の間、コンコーディアはベスカー鉄を求める採鉱者たちの標的となり、彼らがこのほぼ破壊不可能な金属資源の鉱床を探し回った結果、コンコーディアの森林はほぼ壊滅してしまったのである。やがてマンダロリアンの戦争が終結した後、コンコーディアの森林が回復しはじめたのはクローン大戦の時代になってのことだった。
歴史
鬱蒼とした森林が点在するコンコーディアは、マンダロリアンたちの関心を惹き付けた緑豊かな衛星だった。彼らはこのマンダロアの衛星に入植し、この星を農耕植民地へと変えたのである。そして銀河帝国が樹立する数世紀前、マンダロアで大規模な戦争が勃発すると、マンダロリアンたちはベスカー鉄を求めてコンコーディアに目を向けるようになった。この金属はマンダロア星系でのみ産出されると言われており、ほぼ破壊不可能なほど硬く、ライトセイバーによる攻撃をも防ぐことができたのだ。そのため、コンコーディアは鉱山基地へと変えられたのである。やがて衛星の地表にはこれらの見苦しい採鉱施設があふれるようになり、過度な採鉱活動の結果、コンコーディアの森林はほぼ壊滅してしまったのだった。
マンダロリアンと銀河共和国との抗争が惑星マンダロアの地表を荒れ果てた白い砂漠へと変えた後、マンダロリアンによる改革派政党、新マンダロリアンが誕生した。新マンダロリアンは平和主義を信奉し、かつてのマンダロリアンとは対極に位置する平和な社会の構築を目指したのである。マンダロリアンの新しい社会では、マンダロアの過去の戦士道を続けたいと願う者たちは追放され、コンコーディアへと送られていった。そして共和国と独立星系連合による銀河系規模の抗争、クローン大戦の時代までに、新マンダロリアン政府はコンコーディアの戦士たちが死に絶えたと認識し、かつて稼動していた鉱山もすでに廃坑となっていると考えていたのだった。
そのころ、コンコーディアは新マンダロリアン政府から分離独立した自治区として運営され、総督によって統治されていた。ヤヴィンの戦いのおよそ21年前、コンコーディアの総督を務めていたのはプレ・ヴィズラである。ヴィズラは公には新マンダロリアンの指導者サティーン・クライズ公爵を支持しており、彼女の友人でもあった。だが、彼は密かに暴力を崇拝するマンダロリアンの暴力的分派組織、デス・ウォッチの首領でもあったのだ。ジャンゴ・フェットによるデス・ウォッチの分裂から数年後、ヴィズラはコンコーディアの遺棄された鉱山にデス・ウォッチの基地を築き上げ、そこでデス・ウォッチの軍隊を再興させていたのである。やがて彼の計画とデス・ウォッチの秘密基地は、コンコーディアを訪問したジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービとクライズ公爵によって発見された。ヴィズラはケノービと対決して引き分け、デス・ウォッチの3人の兵士がジェダイ・マスターを公爵と共に衛星から退却させる。それでもなおヴィズラはコンコーディアとその基地を、デス・ウォッチによるマンダロア奪回計画への足がかりとして利用し続けたのだった。だが、彼が兵士たちの軍隊を集結させると、攻撃を行う前に分離主義勢力の同盟者ドゥークー伯爵から、兵士たちの体制を解除する命令が出された。彼らは共和国がマンダロアに進駐軍を送り込めば、民衆はデス・ウォッチを解放者として支持するようになると考えていたが、共和国のマンダロア防衛決議が否決されたため、その前提が回避されてしまったのだ。デス・ウォッチには、まだ民衆の支持なしでマンダロアを奪い取れるだけの力がなかったのである。
住人
コンコーディアへの最初の入植は農耕のために行われ、この衛星はマンダロリアンの農夫たちの居住地となった。その後、この衛星は採鉱基地へと転化され、ベスカー採鉱者にとっての天国となったコンコーディアは、地表のいたるところに鉱山が開発されたのである。新マンダロリアンは、旧世代の戦士の伝統に固執するマンダロリアンをすべてコンコーディアに追放し、やがて彼らはこの衛星で死に絶えたと信じていた。そしてクローン大戦の時代までに、コンコーディアは独立した自治区として新マンダロリアン政府から分離され、独自の総督による統治が行われていたのだった。コンコーディアの人々はマンダロリアンの言葉であるマンドア語の方言、すなわちコンコーディアン語を話していた。この方言は近隣にある惑星コンコード・ドーンでも使用されていた。