デス・ウォッチの隠れ家
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デス・ウォッチの隠れ家は、マンダロリアンの過激な分派組織デス・ウォッチが、プレ・ヴィズラのリーダーシップのもとに復活を遂げたとき、マンダロアの衛星コンコーディアに築いた秘密基地である。コンコーディアの総督の地位にあったヴィズラは、ベスカーの採掘が盛んだった時代からコンコーディアに残されていた廃坑の1つに活動拠点を築いたのだった。デス・ウォッチはそこで旧式の採鉱用装備からマンダロリアン・アーマーを作成し、兵士たちを武装させていた。ヤヴィンの戦いのおよそ21年前、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービは、デス・ウォッチの隠された基地を発見する。彼は捕らえられ、基地に転用された採鉱および精製施設内に拘束されたが、新マンダロリアンの指導者サティーン・クライズ公爵によって救出された。そして逃走する途中、ケノービは数人のデス・ウォッチの兵士たちと戦闘になり、その後、プレ・ヴィズラとライトセイバーで戦ったのである。この戦いはジェダイ・マスターが優勢だったが、3人のデス・ウォッチ兵が割って入り、不利を悟ったケノービとクライズは撤退を強いられた。だが、すべてが明らかになったにも関わらず、デス・ウォッチはこのコンコーディアの基地で活動を続けたのである。また、ヴィズラは独立星系連合のリーダー、ドゥークー伯爵からの支援を受け、マンダロア奪回に向けた準備として軍隊を集結させていた。だが、伯爵の計画が失敗に終わると、彼は基地に集結したデス・ウォッチに解散命令を出し、軍の攻撃準備がより充実するまで待つよう告げたのだった。
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解説
コンコーディアのデス・ウォッチの秘密基地は、クローン大戦の数世紀前にこの衛星に築かれ、その後遺棄された鉱山の1つを転用したものである。主に湾曲した屋根を持つ一連の建造物で構成されたデス・ウォッチの基地は、円形採掘場の底部に置かれていた。また、これらの建造物にはホロチャートやホログラム通信ステーションが装備されており、本拠地周辺の地上には彼らが使用する多数のコムルク級ファイター/トランスポートが停泊していた。採鉱および精製施設は地上部分とターボリフトで連結されており、デス・ウォッチはその中に残されていた様々な機器を使って兵士用の装甲服やジェットパックを作っていたのである。
歴史
当初、コンコーディアはマンダロリアンの農耕植民地だったが、マンダロアでの戦争が終結した後、彼らはライトセイバーによる攻撃にも耐え得る強度を持った、ほぼ破壊不可能な鉄、ベスカーを求めてこの衛星を採鉱拠点へと変えたのだった。こうして過度な採掘が行われた結果、長い歳月を経て無数の鉱山が廃坑となり、やがて静かに見捨てられたのである。その後、マンダロア・ジャンゴ・フェットの手によってデス・ウォッチの首領トア・ヴィズラが殺害されたことにより、マンダロリアンの暴力的過激分派組織は崩壊した。マンダロリアンの戦略的消失の原理(バスラン・シェヴラ)のもと、マンダロリアンの暴力主義は銀河系の表舞台から消滅したのである。だが数年後、トア・ヴィズラの氏族の後継者、プレ・ヴィズラがデス・ウォッチの新しい首領として台頭し、かつての戦士道を銀河系に復活させた。やがてコンコーディアの総督に就任した若きヴィズラは、公には平和主義の新マンダロリアンを支持し、その指導者であるサティーン・クライズ公爵の友人でもあったが、実際にはクライズとその平和主義政府を軽蔑していたのである。ヴィズラはコンコーディアの地表に散在する遺棄された鉱山の1つに密かに基地を築き上げ、デス・ウォッチはそこで再編と新マンダロリアンに対抗する準備を行っていた。デス・ウォッチの軍隊は鉱夫たちが残していった工業設備を使い、兵士たちのマンダロリアン・アーマーや武器を作ったのである。
クローン大戦初期に行われたマンダロアへの調査任務の中で、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービは廃坑となったはずの鉱山の状況を確認し、デス・ウォッチの基地を発見した。彼は基地の中で2人のデス・ウォッチの兵士に襲われ、捕らえられてしまう。だが、彼は処刑される前にクライズ公爵によって救出され、2人は地上へと向かうが、意図せずデス・ウォッチのベース・キャンプのメイン・エリアへと進んでしまった。大勢のデス・ウォッチの兵士たちがブラスター・ライフルを撃ってきたため、彼らは石柱の裏に隠れるが、さらに3人の兵士がジェットパックを使って空中からジェダイ・マスターを襲撃した。ケノービがジェットパックを装備したコマンドーたちを倒すと、残りの兵士たちはコムルク級輸送船で逃走したが、デス・ウォッチの首領プレ・ヴィズラが彼の前に立ちはだかった。ヴィズラとケノービはライトセイバーで対決する。ヴィズラは氏族に伝わる黒い光刃のダークセイバーを使うが、彼の技量ではケノービを倒すことはできず、3人の兵士がジェットパックに搭載されたミサイルで彼を攻撃したのだった。不利を悟ったケノービは、クライズを伴って基地から逃れたのである。
ケノービがデス・ウォッチの存在が暴かれたにもかかわらず、マンダロリアンの過激派はその後もこの基地を使い続けていた。ヴィズラは分離主義勢力の支援を受け、マンダロア奪回のために軍隊の準備を行っていたのである。彼らを脅威と見なした共和国が惑星に占領軍を派遣する事態になれば、デス・ウォッチは解放者として民衆の支持を集めることができるはずだったのだ。だが、共和国はデス・ウォッチにマンダロリアンの人々の意思を長く繋ぎとめておく力がないことを知り、クローン・トルーパーの派兵を中止した。デス・ウォッチとヴィズラは激しい怒りを沸きたてるが、分離主義勢力のリーダー、ドゥークー伯爵は、事態が好転するまで基地に集めた軍隊を解散させておくよう命じたのだった。
銀河内乱の時代には、コンコーディアの基地はもはやデス・ウォッチの本拠地ではなかった。デス・ウォッチはアウター・リムの惑星エンドアの森林衛星のバンカーの中に新しい基地を築き、活動拠点の大半をそこへ移動させていたのである。