プレ・ヴィズラ
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プレ・ヴィズラは、クローン大戦中におけるマンダロリアン・デス・ウォッチの首領である。惑星マンダロアとその人々に戦士団を復興させようと目論むヴィズラは、サティーン・クライズ公爵とマンダロリアンの故郷を統治する彼女の平和主義の新マンダロリアン政府を打倒するため、ドゥークー伯爵率いる独立星系連合と密かに同盟を結んだのだった。
ヴィズラはマンダロアの衛星コンコーディアの総督であり、この衛星を統治すると同時に、公式にはクライズへの忠誠を誓っていた。だがその一方で、彼はコンコーディアに点在する採鉱施設から密かにデス・ウォッチを統率し、この背教者たちによるマンダロアへの一連のテロ攻撃を先導していたのである。その結果、マンダロアでは政治的緊張と市民の間での不安が渦巻いていたのだった。ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービがデス・ウォッチの基地とマンダロアの衛星とを結ぶ手がかりを調査するため、クライズを伴ってコンコーディアに到着すると、事件は佳境を迎えることになる。ケノービの調査が進んだことによって、ヴィズラはついに真の目的を明らかにし、自身がデス・ウォッチの首領であること、そしてクライズとその政府の敵であることを明かしたのだった。
ヴィズラはライトセイバーと自分のダークセイバーを交えてケノービと戦い、ジェダイ・マスターを仕留めることには失敗するが、逮捕される前に部下を引き連れてコンコーディアから逃走することに成功した。そして脱出後、彼はマンダロリアンのタル・メリク議員と共謀し、銀河共和国首都コルサントへ向かうサティーン・クライズの誘拐を企てることになる。
目次 |
経歴
デス・ウォッチの首領
近人間のプレ・ヴィズラはクローン大戦時代のマンダロリアンである。ヤヴィンの戦いのおよそ22年前、ヴィズラは平和主義者のサティーン・クライズ公爵と彼女の平和な新マンダロリアンの組織に反対する小グループ、デス・ウォッチの首領となった。クライズの政府は惑星マンダロアを統治していたが、ヴィズラはこれが何世代にもおよぶマンダロリアンの戦士道への侮辱だと信じていたのである。公式にはクライズへの支持を表明する一方で密かにデス・ウォッチを指揮してたヴィズラは、マンダロア政府から独立した飛び領地の衛星コンコーディアの総督の地位に就いていた。この衛星には見捨てられた採鉱施設がいくつも存在しており、デス・ウォッチはこれらを基地に転用していたのである。
やがてヴィズラはライトセイバーを手に入れたが、これは彼の祖先が旧共和国の晩年にジェダイ聖堂から盗み出し、それ以来、その刃で多くのジェダイを殺害してきたものだった。また、クライズ公爵と新マンダロリアンを打倒するため、ヴィズラはドゥークー伯爵の独立星系連合と同盟を結んだ。ドゥークーはクライズの治世を弱体化させ、マンダロアを征服するためのヴィズラの戦いに支援を約束したのである。デス・ウォッチはクライズの治世を揺るがし、人々の間に不安を増大させるべく、首都サンダリでテロ活動を開始した。一方で、ヴィズラは率先してデス・ウォッチの捜索に乗り出し、戦士たちを捕らえることでクライズの信用を維持していたのである。
真実の暴露
銀河元老院に、クライズが分離主義勢力と戦うための独自軍を密かに創設したという知らせが届くと、マンダロアはジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービの訪問を受け入れることになった。彼はジェダイ最高評議会から反乱に関する調査を命じられていたのだ。ケノービがマンダロアにいることを知ったヴィズラは取り乱し、コンコーディアの秘密の軍事施設からホログラムを通じてドゥークー伯爵と接触する。当初、ジェダイ・マスターの到着に関するドゥークーの無関心ぶりを理解できなかったヴィズラは、クライズとその政府の打倒を手助けするという約束について伯爵に問いただし、共和国が介入してきた以上、デス・ウォッチによるマンダロアの支配は不可能だと訴えた。だがドゥークーは彼に落ち着くようにと助言し、共和国によるマンダロアの事件への関与が続けば、やがて元老院もマンダロアの平和維持のために兵士たちを送り込むという行き過ぎた命令を下すことになり、惑星の人々の不満を増大させることになるだろうと断言する。ヴィズラもそれを理解した。そうなれば人々は反乱へと突き動かされ、デス・ウォッチにはマンダロア市民の解放者としての役割が与えられ、反逆をいっそう強めることができるのだ。
やがて、ヴィズラ総督は数人の衛兵と共にコンコーディア政府ビルのハンガーでケノービとクライズを出迎えた。2人はサンダリの平和記念公園に対するデス・ウォッチの爆撃を扇動した男の遺体を運ぶため、マンダロリアン・シャトルでコンコーディアに到着したのだった。ヴィズラはケノービに紹介された後、クライズが分離主義勢力と同盟を結んでいるという噂について非難しようとしたが、ケノービから真実を見極めるようにと助言される。そして、ヴィズラは扇動者の遺体を受け取り、部下と共に運び去った。この先導者は逮捕されるよりも死ぬことを選んだのだ。その後コンコーディアの邸宅で、ヴィズラがデータパッドで男の家族に哀悼の手紙を書き、遺体の引渡しに関する手続きを行っていると、クライズが姿を現し、瞑想中のケノービも直に現れると告げる。食事中クライズは彼に、デス・ウォッチがマンダロアを支配しようとしているという怪情報を共和国に流している人物がいることへの不安を告げた。彼女は外部の力がマンダロアの反逆者を支援していると疑っていたのである。ヴィズラ自身もその集団が分離主義同盟の中で最高レベルの影響力を保持していると推測しており、分離主義勢力による銀河系征服と直接対立している中立星系評議会の指導者的存在であるクライズが、その標的になっていると考えていた。彼はユーモアを交えながら、有力な人物が彼女の失脚に向けて動いているという事実を受け入れるよう、賛辞としてクライズに語りかけたのだった。
時が過ぎ、ヴィズラはケノービの瞑想が長すぎることに気づいたが、クライズはジェダイに中途半端はないと返答する。ヴィズラはクライズにもう一杯勧め、ケノービ抜きで食事を始めようと誘った。だが実は彼女は密かにケノービと交信しており、彼が調査中にデス・ウォッチに捕らえられたことから、彼女は総督との同席を遠慮したのだった。クライズは新鮮な空気を吸いたいと告げ、外までエスコートするというヴィズラの申し出も丁重に断った。その後、ヴィズラは再びデス・ウォッチの首領としての立場に戻り、アーマー姿でケノービの拘束された採鉱基地に到着する。だがケノービは公爵によって救助され、2人はヴィズラとその部下たちが待ち構える野営地に近い採鉱用シャフトから脱出した。デス・ウォッチは素早く彼らに向かって発砲する。ヴィズラはさらに3人の部下にケノービを制止するよう命じ、3人はJT-12ジェットパックを起動してジェダイ・マスターへ飛び掛ると、彼にブラスターの照準を定めた。しかし、彼らは任務に失敗し、2人の敵にダメージを与えることなく倒されてしまう。ヴィズラは自分で片付けようと決意し、残りの兵士たちにコンコーディアから撤退するよう命じたのだった。3機のデス・ウォッチのシャトルが離陸すると、ヴィズラと数人の部下はケノービとクライズが逃げ込んだ岩場の方へと歩いていった。
その途中、部下の失敗に愛想を尽かしたヴィズラは、最初にケノービの制止に失敗した部下の1人をブラスターで容赦なく射殺した。ケノービは岩の陰から姿を現し、ヴィズラは護衛なしで前進を続ける。そしてヴィズラはヘルメットを外し、ケノービとクライズにデス・ウォッチの首領としての正体を明らかにしたのだった。意外な事実に衝撃を受ける2人を無視して、ヴィズラはクライズが平和主義の政府と共に誇り高きマンダロアの名を貶めていると主張する。そして彼はケノービから捕えた直後に奪ったライトセイバーを投げ返すと、自身の黒い刃を持つライトセイバーを起動した。これは遠い昔に彼の祖先がジェダイ聖堂から盗み出したものである。ヴィズラは雄たけびを上げてケノービに襲い掛かり、ジェダイ・マスターを力強く斬りつけた。激しいライトセイバー戦が繰り広げられ、両者は斬り付けあい、互いの攻撃を防ぎあった。だが最終的にヴィズラはケノービのフォース・プッシュで数メートル後方へ吹き飛ばされ、3人の部下に助けられた。その後彼は再びケノービに挑むが、蹴り倒され、武器を奪われてしまう。それでもヴィズラはケノービと戦い続け、彼を激しく殴打し、ライトセイバーを奪回して一時的に優位に立ったのだった。
このとき、ヴィズラは戦闘における高所の優位性を得るためにジェットパックを使ったが、ケノービも飛び上がり、空中で彼を妨害した。ケノービに殴られたヴィズラは着地を余儀なくされ、ジェットパックとライトセイバーを破壊されてしまう。彼は体勢を立て直すが、再びケノービを追おうとはせず、部下たちにジェダイ・マスターを仕留めるよう命令した。3人のデス・ウォッチがロケット・パックからミサイルを発射し、ケノービとクライズは爆発から逃れるために坑道へ飛び込むことを強いられた。部下たちは破壊された坑道を調べ、敵が脱出した可能性を示唆するが、ヴィズラは時間が無いため追跡は不要だと告げる。だが彼は、公爵はすぐに捕らえられるだろうと言い残したのだった。その直後、ヴィズラと部下たちはコンコーディアから逃亡し、ケノービとクライズはマンダロアへと帰還した。そして彼らは公爵の宇宙船<コロネット>に乗り込み、共和国グランド・アーミーの護衛を伴って銀河共和国首都コルサントへと向かったのである。
クライズへの反抗
サティーン・クライズとの決別後も、デス・ウォッチの首領は<コロネット>に賓客として搭乗していたマンダロアの元老院議員、タル・メリクとクライズ公爵を捕らえるための陰謀を巡らせていた。やがて、ヴィズラはデス・ウォッチの司令部でメリクからのホログラムを受信し、彼が<コロネット>の艦橋でクライズを人質に取ったという報告と、彼女を連行するための増援要求を受けたのだった。ヴィズラはメリクの任務が成功したことに満足し、彼の脱出を手助けするために援軍を派遣すると返信した。だが、<コロネット>上での戦いで、クライズはメリクの拘束を逃れ、裏切り者の議員は公爵を護衛していたアナキン・スカイウォーカーによって殺害されてしまう。クライズは無事にコルサントに到着し、銀河元老院で事件について申し立てを行うことになった。デス・ウォッチはまたしても彼女の暗殺計画に失敗したのである。
ドゥークーへの反抗計画
マンダロアの征服に失敗した後、デス・ウォッチの首領はドゥークー本人と面会した。このときヴィズラがドゥークーを怒らせると、シス卿はライトセイバーを起動し、彼の左頬を切り付けて顔に大きな傷跡を付けたのだった。怒り狂ったヴィズラはドゥークーと分離主義勢力に決別を言い渡し、伯爵の殺害を誓ったのである。その実行に際し、デス・ウォッチは惑星カーラックに退避した。彼らはそこで原住民のミング・ポたちを人質にとり、村から女と物資を略奪したのである。
その後、ヴィズラはラクサスから逃れてきた若き分離主義者、ラックス・ボンテリと手を組んだ。ボンテリも母ミーナを殺されたことで、ドゥークーに個人的な復讐心を抱いていたのである。そして和平会談の席上で伯爵を公然と告発したボンテリは、ホログラムを通じて伯爵と対峙することができた。このとき彼はホロトレース装置を使い、シスの居場所を突き止めことに成功する。その後、ボンテリはカーラックでデス・ウォッチと合流し、ヴィズラに伯爵の居場所の座標を提供しようとしたのだった。
だが、ボンテリが婚約者と称したジェダイ・アソーカ・タノと彼女のドロイドR2-D2を連れてきたことにヴィズラは驚かされた。しかし、ヴィズラはタノの幻術に騙され、彼女をデス・ウォッチの仲間として招き入れる。そして夜に行われた宴会の後、ヴィズラは数人のミング・ポの訪問を受け、召使いとして連れ去った村の女たちの解放と、惑星からの退去を要求されたのだった。ヴィズラはパイター部族長の要求に素直に応じ、朝までに惑星を出ていくと約束する。だが実際には、彼は原住民たちの虐殺を計画していたのである。彼は捕えていた女たちを引き渡すためミング・ポの村を訪れると、部下たちに村と村人たちを焼き払うよう命じ、ボンテリを恐怖に凍りつかせたのだった。
アソーカ・タノがジェダイであることを暴露し、デス・ウォッチの兵士たちを襲うが、取り押さえられてしまった。デス・ウォッチの野営地に戻ったヴィズラは、ジェダイを連れてきたことに対してボンテリに失望を露わにする。彼はボンテリの懇願を無視し、アソーカの処刑を強固に主張したのだった。そして、ボンテリがそれを不名誉な殺人だと訴えると、ヴィズラはドゥークーに殺意を抱くボンテリも同様だと言い返した。ボンテリは、自分が求めている者は復讐ではなく正義であり、ヴィズラとは違うと主張する。するとヴィズラは、ボンテリが母の死に対する正義を求めているように、自分もマンダロアに対するジェダイ・オーダーの罪を裁くためにアソーカを処刑するのであり、彼の視点ではこれも正義なのだと告げたのだった。そしてヴィズラがアソーカを殺そうとすると、R2-D2が部屋に侵入し、混乱を作り出してアソーカにライトセイバーを渡した。アソーカは飛び上がってその場を逃れ、4人のデス・ウォッチの兵士を倒した後、ヴィズラと対決する。だが、ジェダイはヴィズラのバックパックを爆発させ、ボンテリと共に逃走したのだった。
不安定な同盟
カーラックでの出来事の後、ヴィズラとデス・ウォッチは沼沢惑星ザンバーに野営地を築き、マンダロリアンの戦士としての信条を取り戻すべく、再びサティーン・クライズ公爵の失脚に向けた計画に着手していた。そして宇宙空間を探索していたとき、デス・ウォッチは偶然にもザブラクの兄弟、ダース・モールとサヴァージ・オプレスが乗った脱出ポッドを発見する。彼らはシスの暗黒卿を名乗るが、オビ=ワン・ケノービとの戦いに敗れ、瀕死の重傷を負っていた。ボ=カターン・クライズは2人の処刑を提案するが、彼らが自分たちと共通のジェダイを敵視していることを知ったヴィズラは同盟の可能性を考慮し、2人を助命したのだった。
ヴィズラは兄弟をザンバーのデス・ウォッチの野営地へ連れて行き、モールはマザー・タルジンから与えられた義足を新しいものに交換してもらった。同様にサヴァージも、オビ=ワン・ケノービによって切断された腕に義手を移植してもらった。そして、モールとヴィズラはケノービを共通の敵とし、不安定な同盟を結んだのである。
ムスタファーへ
同盟を結んだ後、ヴィズラはマンダロアで部下たちが準備を整え、命令を待っていると主張し、マンダロアへの攻撃を提案した。だがモールは、デス・ウォッチの兵士たちにはまだマンダロアを制圧するだけの力が不足していると指摘する。その代替案として、モールは軍隊を創設するため、ムスタファーにいるブラック・サンの力を借りるべきだと提案したのだった。ヴィズラとデス・ウォッチのメンバーたちはムスタファーへと向かうことになる。そして、ヴィズラと2人の兄弟がブラック・サンの幹部たちと面会するが、幹部たちは、自分たちは雇われの傭兵ではないと主張し、彼らを嘲笑った。しかし、オプレスがブラック・サンの幹部たちを抹殺すると、護衛隊長のジットン・モジはモールと手を組むことに同意したのである。
ブラック・サンを服従させたヴィズラは、これからの戦いに必要となる物資を手に入れることができた。だが、モールとヴィズラの間にはマンダロアの征服に対する展望に若干の差異があった。作戦の成功に関する展望は同一だったが、その先にはそれぞれの展望があったのだ。ヴィズラはモールがさらに軍隊を大きくしようとしていることに怒りを覚えつつも、このときはただ静かに命令に従い、同時に独自の計画を考えはじめたのである。そして彼らがザンバーに帰還すると、ロム・パイク率いるパイク・シンジケートが野営地を訪れ、仲間に加わると共に公爵の打倒に力を貸すと言ってきたのだった。
ナル・ハッタへ
パイクたちがダース・モールのシャドウ・コレクティヴへ加わった後、彼らはハット大評議会の力を得るべくナル・ハッタへと向かった。だが交渉は失敗に終わり、賞金稼ぎたちが外へ逃走した兄弟とヴィズラを追跡する。そこにはボ=カターン・クライズとナイト・オウルの部隊が彼らの戻りを待っていた。そして、カターンと彼女の配下の兵士たちがハットの傭兵たちと戦い、ヴィズラとサヴァージがスーギとエンボと対決した。やがて戦いが終わると、賞金稼ぎたちは安全な場所へと逃走したが、デス・ウォッチの戦士たちはオルバを捕えることに成功する。そしてオルバが、他のハットたちがタトゥイーンのジャバの宮殿に逃げたことを白状した後、モールはオプレスに彼の処刑を命じ、オルバを抹殺したのだった。
タトゥイーンへ
ハットたちがジャバの宮殿に逃げたことを知った兄弟とデス・ウォッチは、即座にタトゥイーンへ向かい、宮殿への攻撃を開始した。彼らはジャバに仲間に加わるよう最後通帳を突き付ける。シャドウ・コレクティヴの有用性と彼らの戦闘能力を見たハットたちは、彼らの仲間に加わることに同意したのだった。だが、宮殿の外でヴィズラはボ=カターン・クライズに不安を漏らし、マンダロアを征服した暁にはモールとオプレスを始末すると告げたのである。
マンダロアの征服
シャドウ・コレクティヴを作り上げたダース・モールはデス・ウォッチの主導権を奪い取り、ヴィズラとボ=カターンは彼に対する殺意を募らせていた。モールの作戦は、彼の軍隊にマンダロアの各所を襲撃させ、彼らを逮捕させるためにヴィズラとデス・ウォッチを送り込むというものだった。デス・ウォッチが救世主として犯罪者たちに裁きを下すことで、ヴィズラは民衆の支持を手に入れ、サティーン・クライズ公爵ではもはやマンダロアを統治できないことを示すことができるのだ。だが、モールがマンダロアに到着したとき、ヴィズラは彼に、他の2,000の中立星系にまで支配の手を広げるつもりはないと告げる。モールはヴィズラの部下たちに取り押さえられ、刑務所へと連行された。このときヴィズラは、ケノービの排除に関する約束はまだ生きていると伝えるが、モールは彼の命令に服従するしかなかったのだった。
破滅
モールとオプレスを投獄した後、ヴィズラは自らをマンダロアであると宣言した。だが、モールとオプレスは脱獄し、ヴィズラを驚かせる。さらにアルメックも2人と共に刑務所から脱出していたのだった。玉座の間に入ったモールはヴィズラに一対一の決闘を申込み、彼もそれを受けて立つ。彼はボ=カターン・クライズにモールのライトセイバーを返すよう指示し、両者は玉座の間で戦いを開始したのだった。ヴィズラはケノービと戦ったときのように、ジェットパックとブラスターを使って優位に立とうとするが、最終的にモールによってねじ伏せられてしまう。そしてモールはヴィズラ自身の刃で彼の首を切断したのだった。
死後
ダース・モールによってヴィズラが殺害された後、アルメックが彼の後継としてマンダロアの首相に返り咲いた。アルメックは民衆の前でヴィズラがサティーン・クライズ公爵を殺害したと宣言し、クライズが逃亡中の間、自身を民衆を救う英雄としてマンダロアの人々に記憶させたのである。
人物と特徴
プレ・ヴィズラは、かつてジェダイ・オーダーと戦った戦士団、マンダロリアンの過ぎ去った歴史の守護者だった。マンダロリアンの本質、そして自分たちの貫くべき信念を理解していた彼は、マンダロリアンの故郷を支配するための戦いでデス・ウォッチを指揮することによって、マンダロアとその人々を真の姿へ復興させるという願望を抱いていたのである。彼はサティーン・クライズ公爵と彼女の新マンダロリアン政府を弱い存在とみなし、マンダロリアンの正当な名を汚すものだと信じていた。だが、彼はコンコーディアの総督として彼女に忠実に振る舞い、ついにデス・ウォッチの首領であることを暴露させられるまで、その正体を隠し続けていたのだった。ヴィズラは自ら進んでドゥークー伯爵と独立星系連合に加担したが、これはデス・ウォッチがクライズの政府に勝利し、マンダロリアンの何世代にもおよぶ戦士文化の復活の予兆が認識されることを意味していたのである。ヴィズラは失敗を憎む非情なリーダーであり、敗れた部下を容赦なく射殺したが、オビ=ワン・ケノービとの戦いの際には丸腰のジェダイ・マスターを攻撃することを好まず、対決の前に彼のライトセイバーを返したのだった。また、彼は自分の力に強い自信を持っており、その刃で倒してきた多くのジェダイたちと同様、ケノービを倒せると確信していた。だが彼は判断ミスを犯し、ジェダイ・マスターの手によって敗北を喫することになる。ケノービに二度にわたって敗れた後、ヴィズラは戦うのをやめ、3人の部下にジェダイ・マスターの抹殺を命じたのだった。
力と能力
ヴィズラは有能な戦士であり、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービとの戦いでも短時間ながら持ちこたえることができた。接近戦では彼は盗んだライトセイバーを使い、残虐な力とジェットパックによる高所からの優位性を巧みに活かすことができた。ヴィズラはフォースを持たない戦士として堂々と立ち振舞ったが、最終的にはケノービを倒すことはできず、このジェダイ・マスターに出し抜かれたのだった。
装備
ヴィズラは黒色と青色で塗られたマンダロリアン・アーマーを着用し、三又の特徴的な黄色いシンボルが描かれたTバイザー・ヘルメットを被っていた。また、彼はデス・ウォッチの紋章と水色の縞模様が描かれたケープを羽織り、ショルダー・パッドには赤い記章が刻まれていた。さらにヴィズラは戦闘時にブラスター・ピストル、JT-12ジェットパック、平らな黒い刃のダークセイバーなど、多彩な装備を使用した。このダークセイバーは彼の祖先が遠い昔にジェダイ聖堂から盗み出したものである。