V-19ランドスピーダー
(ジアン・スピーダーから転送)
この項目ではランドスピーダーのV-19について記述しています。宇宙戦闘機のV-19についてはV-19トラント・スターファイターをご覧ください。
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一般にジアン・スピーダーの名で知られるV-19ランドスピーダーは、フラッシュ・スピーダーと共にナブー王室警備隊で使用されていた小型ランドスピーダーである。
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特徴
ジアン・スピーダーは同じソロスーブ社製のV-19ランドスピーダーを改良したものである。ナブーのフラッシュ・スピーダーの主力機種であるセラフ級とは異なり、V-19は実際にソロスーブ社によって軍用と市民の移動用の両方のために開発されたスピーダーだった。V-19の中級規模の装甲プレートと強化された車体は、衝突事故が頻発する混雑した都市型惑星で人気を博していた。そして、ナブー王室警備隊もこの細い車体と重防備の推進ポッドによってジアン・スピーダーを重宝していたのだ。このスピーダーは武装した王室警備隊の兵士を4人以上乗せることができ、通常はこれだけでもあらゆる暴動を鎮圧するのに十分な人員となっていた。
V-19がナブーに導入された当初、王室警備隊はこのスピーダーの前面に3基の軽連射式ブラスターを搭載させた。各ブラスターにはそれぞれ専用の補助パワー・ユニットが取り付けられており、スピーダーのメイン・パワー・ジェネレータが破損しても、継続して武器を使用することができるようになっていた。また、王室警備隊は車体底部のプレートも強化しており、ジアン・スピーダーは地雷や爆発、天災などにも耐えることができた。さらに、司令機仕様のスピーダーには、戦術立案用のホログラム投影装置や追加の通信装備も取り付けられていた。
歴史
ナブーの戦いより何世紀もの昔、この緑の惑星は絶え間なく繰り返された内乱に悩まされており、人間たちはいくつもの勢力に分断された王国で暮らしていた。やがてナブーの人々は終わりなき戦いによって被った激しい損失に嫌気が差し、ようやく1つの国家にまとまったのである。彼らは長い戦争の歴史を拒絶し、熱狂的な平和主義者となった。そして、ナブーは再び文明を築き上げ、この惑星の平和と平穏を守るための王室警備隊を組織したのである。
将来発生し得る暴力的行為を事前に防ぐため、ナブー王室警備隊は小規模な軍事機動部隊を設立し、犯罪者や他の反乱分子がトラブルを引き起こすことを阻止していた。この車両部隊の中心的存在は、群集制御や荒地の周回、都市部での戦闘など、様々な状況を想定して作られた大型ランドスピーダーである。こうした戦闘用ランドスピーダーの作りと規範は何十年もの間に様々な変化を遂げていったが、最新機種であるジアン・スピーダーはその代表作の1つとなったのだった。
ナブーの戦いのとき、王室警備隊は36機のジアン・スピーダーを戦いに投入させた。そして、通商連合がナブーへの侵略を開始すると、王室警備隊も素早くスピーダーを展開させたが、AATとの直接戦闘にはまったく歯が立たないことが判明した。無傷のジアン・スピーダーで逃走できた兵士たちはほんの一握りでしかなく、その後、彼らはナブーのレジスタンス運動へと合流したのである。そして、王室警備隊がシードの奪回に動き出すと、残ったジアン・スピーダーは慎重に配置され、単独のAATに対する奇襲作戦に使用されたのだった。この攻撃はアミダラ女王とその従者たちによるシード宮殿への侵入から、敵の目を逸らすための作戦の一環だったのだ。