スター・フォージ
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スター・フォージは、ヤヴィンの戦いのおよそ30,000年前、すなわち銀河共和国樹立の5,000年前に、常に最強の軍隊を作り続けるために、ラカタン無限帝国によって建造された巨大な全自動造船所である。スター・フォージはフォースの力と融合した際に付近の恒星からエネルギーと資源を吸収し、宇宙船、ドロイド、その他の戦闘用兵器を果てしなく作り続ける能力を有していた。「ビルダー」として知られるラカタたちはこの巨大宇宙ステーションを建造する際に、コレリア、コルサント、ダントゥイーン、ドロール、キャッシーク、マナン、セロニア、スルヘイロン、タトゥイーン、ジオストなど、多くの征服した惑星やその他の惑星から集めた奴隷を使用した。ラカタは生まれながらにして冷酷かつ残忍な種族であり、スター・フォージも奴隷たちの持つ消極的な気性を吸収し始めたため、この驚異的なテクノロジーには莫大な犠牲が費やされたのだった。その結果、スター・フォージはダークサイドの力を発揮する巨大な道具となったのである。
スター・フォージはまさにテクノロジーとダークサイドのエネルギーとの融合体であり、稼動に必要となる莫大なパワーを得るためにラカタを堕落させ、ついにはラカタン帝国の崩壊をも導いた。また、この生物に近い超兵器は使用者を堕落させる能力を有していたため、ダース・レヴァンはかつてラカタたちがそうであったように自らが支配されることを避けるため、このダークサイドの創造物との接触を制限せざるを得なかった。
解説
はるか太古の時代から存在するこの銀河系には、説明のできない驚異や、長い歴史の中で失われていった秘密が溢れている。銀河系全域に散在していた無数の惑星を銀河共和国が1つにまとめるはるか以前には、ラカタン無限帝国が数多くの惑星を隷属させていた。ラカタは極めて発達した種族だったが、好戦的かつ攻撃的な精神が禍となり、ついには自らの手で自分たちを破滅へと導くことになる。彼らの築き上げた最大の功績こそが、究極の戦闘マシンとされるスター・フォージなのだ。
スター・フォージは恒星全体のエネルギーを利用した超巨大宇宙ステーションであり、工場施設でもある。その広大な内部区画には自動化された機械による複雑なネットワークが構築されており、武器、ドロイド、宇宙船などが大量生産されている。だが、スター・フォージは単なる金属製の建造物ではなかった。影に覆われた空洞部分にはフォースのダークサイドが注入されており、邪悪に侵され、生命が吹き込まれていたのである。
ラカタの故郷の惑星は、スター・フォージと連結した太陽の周回軌道を回っていた。彼らはスター・フォージの周囲に防御フィールドを生成させるため、この惑星の地上にシールド発生装置を備えた寺院を建造した。この防御フィールドはスター・フォージに接近したあらゆる電子機器を破壊し、あらゆる艦船をラカタの惑星の重力場に引き寄せる。事実、アンノウン・ワールドと呼ばれていたこの惑星には、何千年もの間にスター・フォージによって引き寄せられた不幸な宇宙船たちの残骸が無数に散在しているのだ。
太古の昔に繰り広げられたシスと共和国との戦争の中で、シス卿ダース・レヴァンとダース・マラックは、スター・フォージを探し出すべく古代の手がかりを追跡していた。そして、彼らはラカタンの生き残りを発見し、この宇宙ステーションを支配するために彼らを欺いたのである。やがてマラックはスター・フォージを完全に使いこなし、シス・ファイターや他の戦闘用兵器を無尽蔵に手に入れた。また、彼は自分の力を邪悪なエネルギーとしてスター・フォージの心臓部に与えるために、捕らえたジェダイを利用したのだった。
一方で、共和国もスター・フォージの所在を探るための手がかりをつなぎ合わせていた。共和国はレヴァンを捕らえると、彼を利用してついにアンノウン・ワールドの位置を突き止める。そして、共和国軍は一斉攻撃を開始し、おびただしい犠牲を出しながらも、最終的にマラックとスター・フォージを打ち破ることができたのだった。