ロッタ
(スティンキーから転送)
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ロッタ・ザ・ハットは、クローン大戦勃発の10年前に生まれたジャバ・デシリジク・ティウレの子供である。彼は父親からパンキー・マフキンと呼ばれ、またアナキン・スカイウォーカーやアソーカ・タノからはスティンキー(臭い奴)と呼ばれていた。
経歴
ロッタはヤヴィンの戦いの32年前に生まれた。ジャバは息子に直接銀河系を経験させたいと考えていたため、ロッタは他の多くのハットの子供たちとは異なり、人生の最初の50年を親の繁殖袋の中で過ごしていなかった。そしてクローン大戦の最中、10歳のロッタは大叔父ズィロの計略によって、ドゥークー伯爵の指示を受けたアサージ・ヴェントレスによって誘拐される。この事件でジャバは銀河共和国に息子の救出を要求し、その見返りに自分の支配するアウター・リムの交易ルートの通行を許可するという取引を持ちかけたのだった。
惑星テスの修道院に囚われていたロッタは、この惑星の大気の影響によって病気にかかり、高熱を発していた。やがて彼はジェダイ・ナイト、アナキン・スカイウォーカーとそのパダワン、アソーカ・タノによって救出されるが、これはドゥークー伯爵とアサージ・ヴェントレスによって仕掛けられた罠だった。ドゥークーはジャバにジェダイがロッタを殺害したと信じ込ませることで、共和国によるアウター・リムでの軍事作戦を妨害しようと企んでいたのである。アナキンとアソーカは分離主義勢力による攻撃を受け、ロッタをヴェネター級クルーザーにある医療ステーションに連れて行くことができなかった。そのため、ジェダイたちは旧式船<トワイライト>でロッタをタトゥイーンへと連れて行くことになる。その途中、ロッタの病状はますます悪化し、アソーカは船の倉庫で何か役立つものはないかと探した。そして彼女は医療ドロイドのホログラム、TB-2の助けを借りてロッタに薬を飲ませ、彼の命を救うことができたのだった。ロッタはアソーカをとても気に入り、絶えず彼女の近くにいたいと思うようになったのである。
だが不運にも、彼らはタトゥイーンの軌道上でマグナガードたちからの攻撃を受け、惑星へ墜落してしまった。アナキンはロッタを守るために自分のバックパックに石を詰め込み、ジャバの息子を殺そうとするドゥークー伯爵を騙すことができた。一方、アソーカとR2-D2はロッタを連れて父親の待つ宮殿へと向かっていた。彼女の前にマグナガードが立ちふさがるが、アソーカはドロイドたちを撃退する。そのとき、ジェダイが息子を殺したと思い込んでいたジャバはスカイウォーカーの処刑を命じるが、間一髪で無事なロッタを連れたアソーカが現れた。息子の無事を確認したジャバはそれでもジェダイを殺そうとするが、パドメ・アミダラからのメッセージが届き、この誘拐事件を企てたのが叔父のズィロだったことが判明する。ジャバは共和国との協定を快諾し、ズィロへの報復を行ったのだった。
その後、N・パパノイダ男爵が誘拐された娘たちを探しにジャバの宮殿を訪れたとき、ロッタは父と一緒にいた。男爵はジャバの父性に訴え、行方不明の娘たちの捜索に力を貸してほしいと依頼する。するとジャバは息子を見て微笑み、態度を軟化させた。ジャバはパパノイダに、賞金稼ぎグリードが誘拐犯である証拠突きつけることを許し、彼にこのローディアンを引き渡したのである。
ヤヴィンの戦いの4年後に発見されたジャバの遺言によると、彼には自分の死後、自身の犯罪帝国を継がせるべき子供がいないと記録されていた。ロッタはこの時点までに勘当されたか、または死亡したことになる。あるいは、後にハットの法廷がジャバの遺言を偽物であると宣言したため、ジャバの父ゾーバが孫の存在を否定し、息子の犯罪帝国を自らのものにしようとした可能性もある。