ダイス・アイビゴン
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ダイス・アイビゴンは、フローン・ランプロイドの女性である。彼女は反乱同盟軍の一員であり、ラック・シヴラックの恋人だった。険しいジャングル惑星フローンで生まれたアイビゴンはフォース感知力を持ち、時間を操る能力があると噂されていた。銀河内乱の間、彼女は反乱同盟軍の新兵勧誘員となり、ついにはタトゥイーンのモス・アイズリーに落ち着いた。そこで彼女はシスタヴァネンの無法者、ラック・シヴラックと出会い、2人はすぐに恋に落ちたのだった。アイビゴンはシヴラックに同盟軍への入隊を説得し、2人はヤヴィンの戦いの2年後から1年間にわたって共に任務に就いたのである。
アイビゴンはシヴラックと共にホスの戦いに参加したが、2人は戦場で離れ離れになり、彼女は落下してきた破片によって致命傷を負ってしまう。彼女は最期の力を振り絞って、シヴラックに銀河帝国との戦いを続けるようにと言い残し、息を引き取ったのだった。だが、愛し合う2人はフォースによって再会し、やがてシヴラックがエンドアの戦いで戦死するまで、過去の出来事を再び体験することになる。アイビゴンとシヴラックはフォースの霊体となり、永遠にエンドアに留まったのだった。
目次 |
経歴
反乱軍
ダイス・アイビゴンはワイルド・スペースの惑星フローンで生まれたフローン・ランプロイドである。同種族の仲間たちと同様、彼女は鋭い歯と毒針を持った捕食者であり、無数の凶暴な猛獣たちであふれるフローンの野生のジャングルを生き延びていた。アイビゴンは才能あるハンターであり、狩猟は彼女にとって大きな意味を持っていた。フローン・ランプロイドの多くはフォース感知力を持っているが、アイビゴンもその1人であり、特に彼女はフォースと調和することで時間を操る独自の能力を持つと信じられていた。彼女はこの能力を使って、出来事が最初に起こったときの記憶を呼び戻し、過去を再び体験することができたのだ。また、この能力はアイビゴンの死後にも発現している。フローン・ランプロイドたちは反乱同盟軍を支持していたが、やがてアイビゴンも反乱軍に加わり、アウター・リムの惑星で新兵勧誘員として活躍したのである。
恋
ヤヴィンの戦いの直前に、アイビゴンはタトゥイーンを訪れていた。彼女はそこでモス・アイズリーのチャルマンの酒場に頻繁に足を運ぶようになり、血の混じった正体不明の飲み物を楽しんでいたのだった。やがて彼女はラック・シヴラック(多くの人々は彼を単にシヴラックと呼んでいた)と出会う。彼は帝国軍兵士の一団を殺害した逃亡中のシスタヴァネン・ウルフマンだった。彼とアイビゴンはまったく異なる体形をしていたが、シヴラックは彼女に計り知れない魅力を感じていた。アイビゴンも彼を誘惑しようと努力し、彼に一杯奢ると、向かいの席に招いたのだった。2人には共通点が数多くあった。彼らは共に捕食者であり、共に帝国を憎んでいたのだ。やがて、アイビゴンはシヴラックにフォースの話を切り出した。彼女はフォースがいかにしてあらゆる生命を結び付けているかを話し、自分が反乱同盟軍の一員であることも明かしたのである。シヴラックは自分も反乱軍支持者であることを告げるが、アイビゴンはこれが彼の計略であることを見抜いていた。シヴラックはこのランプロイドに、自分が魅力的な男であることを示そうとしていたのだ。しかし、彼女はそんなことを気にしていなかった。彼女の役割は適した志願兵を反乱軍に招き入れることであり、シヴラックはまさに適任だったのだ。一方で、彼女がこの交際をとても楽しんでいたのも事実だった。やがて2人は「猛獣たちのキス」を交わすことになる。
ある日、アイビゴンとシヴラックが共にモス・アイズリーの酒場で過ごしていると、老人が青年と黄金色のプロトコル・ドロイドを伴って店に入ってきた。その後、ルーク・スカイウォーカーという名のこの青年は、アクアリッシュの悪党ポンダ・バーバと口論になる。そして人間の老人、オビ=ワン・ケノービが割って入り、ライトセイバーでアクアリッシュの腕を切り落としたのだった。酒場の客たちはこの光景に釘付けとなったが、数秒後にはほとんどが仲間同士の会話に戻っていった。しかし、シヴラックとアイビゴンはそうではなかった。彼らは当局が調査にやってきたことを知ったのである。ストームトルーパーに発見されれば、シヴラックは帝国によって処刑されてしまうのだ。
2人は酒場を離れて共同で家を手に入れ、その後二度と酒場には姿を見せなかった。彼らは毎晩のように反乱軍について議論を重ね、同時に愛を深めていった。当初のシヴラックはアイビゴンの関心を引くために反乱軍への支持を主張していただけだったが、やがては彼も反乱軍の理想に同調し、行動を起こす決意を固めるようになる。そしてヤヴィンの戦いの2年後、アイビゴンとシヴラックは正式に同盟軍に入隊し、前線の兵士となったのだった。彼らはアノート・セクターのホスに築かれた反乱軍の秘密基地に配置されたが、彼らが戦士となった1年後、帝国軍は反乱軍がホスに隠れていることを知り、この氷の惑星への総攻撃を開始する。アイビゴンとシヴラックは同盟軍の歩兵として活躍し、エコー基地が撤退して反乱軍の輸送船がホスから逃れるまでの間、塹壕の中で帝国軍の地上兵やAT-ATと戦ったのだった。
だが、愛し合う2人にもついに別れのときがきた。アイビゴンは空から落下してきた大きな弾丸の破片によって胸部に重傷を負い、紫色の血を大量に流出させたのである。シヴラックは彼女を探し出したが、アイビゴンは出血多量でもはや死の淵に立たされていた。アイビゴンはシヴラックにフォースを信じて帝国と戦い続けるよう告げ、ついに息を引き取った。彼女から帝国が反乱軍兵士の死体を研究目的で利用することを聞かされていたシヴラックは、恋人の記憶を侮辱されないよう、強力なブラスター・ピストルで彼女のヘビのような遺体を破壊する。やがて、アイビゴンはフォースの霊体となったのだった。
その後
シヴラックはその後も反乱軍の一員であり続け、ヤヴィンの戦いの4年後のエンドアの戦いまで、多くの戦闘に参加した。彼は亡き恋人のことを決して忘れず、彼女の死から1年が経過してもその死を悲しみ続け、アイビゴンのいない人生がいかに無意味な日常であるかを再確認していたのだった。エンドアで帝国軍を相手にXウィング・スターファイターを操縦していたシヴラックは、モス・アイズリーでアイビゴンと初めて出会ったときの出来事を再び体験していた。しかし、彼は以前の出来事の記憶を保持しており、自分や周囲の人々に何が起こるのかを知っていた。アイビゴンとシヴラックは互いに会話を交わし、その大半は彼が過去に経験したときのままだったが、一部は違っていた。2人は酒場の他の客たちに起こる出来事に関する知識を共有するが、ついにシヴラックは混乱し、アイビゴンに実際に何が起こったのかと尋ねたのだった。彼にはこの追体験がフォースによるものなのか、あるいはただの幻影に過ぎないのかが分からなかったのだ。やがてシヴラックの意識が現実にエンドアで起こっている出来事へと戻ると、過去の記憶の追体験は打ち切られた。彼はTIEファイターの一団に追われていたのである。
数分後、シヴラックはホスでアイビゴンが死んだときに戻ったが、そこでの出来事は当時経験したときのものとほとんど同じ内容だった。しかし次に彼が体験した記憶は、彼が実際に経験したものとは違っていた。アイビゴンは死の1年後にもチャルマンの酒場に姿を見せており、ハットの犯罪王ジャバ・デシリジク・ティウレの死について話していたのだ。シヴラックはこれに当惑するが、フォースが2人に時空の中をさまよわせているのだと理解し始めていた。アイビゴンとシヴラックが最初に出会ったとき、この記憶が追体験した最初の記憶と融合していたのである。やがてシヴラックの意識がエンドアに戻ると、彼のXウィングは大破し、衛星の地表へと墜落していった。シヴラックは死亡し、アイビゴンと共にフォースの霊体となって、帝国に対する勝利を祝う反乱軍とイーウォックの祝典を眺めることになる。2人はフォースの霊体として永遠にエンドアに留まったのだった。
人物と特徴
ダイス・アイビゴンはフォースを信じており、フォースが自分の歩むべき道を決め、万物を結び付けているのだと考えていた。フォースを使って時間を操る能力によって、アイビゴンはこれから起こることを察知することができたため、神秘的なオーラを纏っていた。彼女は非常に快活で粘り強かったが、険しい故郷で生き残るためには、そうでなければならなかったのだ。彼女は人生の大半を狩猟に捧げており、腐敗した帝国はハンターである彼女とシヴラックにとって獲物以外の何者でもなかった。アイビゴンは腐敗していく帝国を嫌悪しており、腐敗の進行を阻止する一助となることを自分の使命と見なしていたのである。
アイビゴンは緩やかにフォースに精通しており、多くの人々は彼女が何らかの形で時間旅行を可能にしていると信じていた。彼女は死後もシヴラックの夢の中に姿を現すことができ、生前に起こった重要な出来事について彼に話しかけていたのだった。やがてシヴラックが死ぬと、愛し合っていた2人はフォースの霊体となって永遠にエンドアに留まったのである。