ダク・ラルター
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ダク・ラルターは、反乱同盟軍のローグ中隊に所属する宇宙戦闘機パイロットおよび砲手である。彼はホスの戦いでルーク・スカイウォーカーの砲手を務めていた。
経歴
血生臭い戦争は常に若い戦士たちの命を犠牲にし、そんな彼らは平和だった銀河共和国の美しい情景を知ることもなく死んでいった。彼らが知り得たものは恐怖と圧政の舞台となった銀河系、そして銀河帝国による抑圧だけであり、彼らは語り継がれてきた古き良き時代を取り戻すために反逆者として戦い続けたのである。
そんな夢見る若者の一人が反乱同盟軍のローグ中隊の一員であるダク・ラルターだった。彼はホスの戦いでルーク・スカイウォーカーの操縦するスノースピーダーの砲手を務めていたが、帝国軍の地上部隊による攻撃を受け死を遂げたのである。
ダクの両親は旧共和国時代に生まれていたため、彼は子供の頃からかつてこの銀河に存在していた驚嘆と歓喜にあふれる物語を聴かされていた。そして、彼は就労植民地カリストVIで生活していた頃の大半をその物語と共に生きていたのである。ダクが生まれたのもこの惑星だったが、彼は政治犯の子供として家族ともども監禁され、外へも出ることさえできない巨大透明ドームの中に閉じ込められていたのである。
しかし、ダクは何としても生き延びていつか喜びを掴み取るというかすかな希望を抱いていた。彼が自由へのチャンスを手にしたのは弱冠17歳のときであり、これまでに蓄積された怒りと闘争心を爆発させることになったのである。ダクよりわずかに年上の新しい囚人がやってきたとき、2人は互いに最初の友人となった。ブレッグと名乗った彼は偵察中に墜落して捕らえられた反乱軍のパイロットだったのである。帝国軍はブレッグと反乱軍との関係を突き止めようとし、彼を何度も尋問ドロイドと対面させていた。
ブレッグの自由への執念に心を打たれたダクは彼と共にカリストVIからの脱出を計画していた。監禁生活から逃れるにはその方法しかないことを知っていた両親も息子を励ましたが、2人は自分たちが付いていくことがこの計画の妨げになることも承知しており、ダクとブレッグに自分たちを置いていくようにと説得したのである。若いダクにとってこれは難しい選択だった。しかし、希望を誓った彼は涙を飲んで両親の願いを聞き入れたのである。
帝国軍が囚人輸送船の到着を待っていたとき、ダクとブレッグは内側のパワーフェンスを飛び越え、外側のフェンス近くにいる衛兵をかわそうとしていた。帝国軍の制服を拝借して発着場に近づくことも比較的うまくいき、2人が偽の警報を鳴らして動力装置を遮断させると周囲一帯は停電となった。そして2人は囚人船に乗り込み、すべての装置を作動させたのである。しかし、2人が離陸する前に事態に気付いたストームトルーパーも船に侵入し、ダクが撃つより先にブレッグが標的にされてしまったのだった。
ブレッグはなんとか一命を取り留めたものの、瀕死の重傷だった。しかし、ダクには宇宙船の操縦などできるはずもなく、離陸するにはブレッグの助けがどうしても必要だったのである。ブレッグは喋ることが精一杯の状態だったが、必死になってダクに指示を与えていた。思いがけないことにダクの素質には素晴らしいものがあり、2人は何とか離陸に成功すると、ハイパースペース航行への準備を始めたのである。
ブレッグの状態はますますひどくなり、ティアフォン基地に到着するまでの間、ダクは一人での操縦を余儀なくされていた。決して簡単なことではなかったが、彼は奇跡を信じていたのである。しかし、彼の努力も空しく、ブレッグが死んだのは離陸後わずかのことだった。
ホスの戦いで命を落とす前に、ダクは操縦と射撃のセンスについて質問されたことがあった。そのとき彼は、素晴らしい先生と出会ったからだと答えたという。