テン・グラニート
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テン・グラニートは、ヤヴィンの戦い時に帝国宇宙軍の主任砲術士官を務めていた帝国軍砲手である。グラニートはインペリアル級スター・デストロイヤー＜スチール・トーロン＞に搭乗していた。
経歴
テン・グラニートは30年にわたって宇宙軍に仕え、クローン大戦時にも砲手を務めていた。
初代デス・スターの完成が近づいていたとき、グラニートはこのステーションのスーパーレーザーの砲手に抜擢された。当初、彼は新しい任務にスリルを感じていたが、この新型超兵器に慣れてくると、このような恐るべき力を持った兵器を使用してよいものかと疑問に思うようになった。だが彼は、帝国がこの兵器をフルパワーで居住惑星に使用するはずはなく、標的は無人の衛星や惑星、その他の天体に違いないという誤った信念を持つことで、疑問を正当化していたのである。そして建造の最後の数ヶ月の間に、グラニートと他の砲手たちはメイン火力制御室のシミュレーション訓練を行い、砲撃手順に慣れ、可能な限り効率よく砲撃が行えるようになったのだった。
やがてスーパーレーザー砲術要員における宇宙軍将校となったグラニートに、砲撃レバーを引くことで実際に完全な砲撃手順を実施する機会が訪れた。彼が初めて砲撃した相手は、反乱同盟軍が使用していた旧式のルクレハルク級バトルシップ＜フォートレッサ＞である。このときはわずか4パーセントの火力でしかなかったが、この超兵器が反乱軍の大型艦船を完全に破壊するには十分な威力だった。
その後、グラニートは惑星デスペイアに向けてスーパーレーザーを発砲した。デスペイアの破壊には数時間を要し、延べ3回の砲撃が行われている。最初の一撃で惑星上のすべての生物が死滅し、地表が焦げ上がった。2発目は惑星の地殻構造にさらに大きな衝撃を与え、3発目でようやく惑星が完全に粉砕されたのだ。その後、彼は居住惑星であるオルデランの破壊、すなわちおよそ20億人もの人々の抹殺を命じられたのである。
デスペイアとオルデランの破壊後、グラニートは激しい良心の呵責に苦しんだ。自分が数十億の人々を死に至らしめたことを知った彼は、自らを銀河系史上最大の殺戮者として見るようになり、もしこの戦争で反乱同盟軍が勝利すれば、自分は戦争犯罪者として裁かれ、処刑されるだろうと考えていた。だがデス・スターの搭乗者たちの間で、デスペイアとオルデランを砲撃した人物がグラニートであるという知らせが広まると、彼と遭遇した多くの人々は彼とまったく異なる反応を示しはじめたのだった。
ヤヴィン4の反乱軍基地をスーパーレーザーで砲撃する命令を受けたとき、グラニートは凍りつき、誰かに自分をこの恐ろしい任務から救い出して欲しいと必死に願っていた。彼は砲撃要員と監視ブリッジに「スタンバイ」を告げ、数秒後に自分の命令を繰り返した。だが彼が躊躇ったこの数秒の間に、ルーク・スカイウォーカーがデス・スターを破壊したのである。グラニートはこの爆発で死亡したが、彼の望みはこの瞬間にかなえられたのだった。
