ボマー・オーダー
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ボマー・オーダー(またはボマーの修道僧とも呼ばれる)は、ヤヴィンの戦いの700年前ごろにタトゥイーンに入植した謎の宗教組織である。ボマーは自らをあらゆる肉体的感覚から切り離すことで教義を昇華させ、宇宙に対する熟考と啓発への到達が許されるようになると信じていた。悟りを開いた修道僧は特殊な手法で脳を取り出し、それを培養液に満たされた容器に保管した。これらの脳は下位の者たちから絶大な尊敬の念で見られ、肉体を持つ僧侶たちが必要な世話を行っていたが、脳が思考や瞑想以外のことを行うのは稀だった。また、彼らがタトゥイーンに築いた修道院の周辺を旅するときは、特別な改造を施したBT-16ペリミター・ドロイドに収容されて移動することが多かった。
このオーダーはヤヴィンの戦いの700年前ごろに創設されたが、信者たちはその直後にタトゥイーンに移動している。彼らはそこに巨大な修道院を建造し、何百年にもわたって暮らしていたが、彼らはこの間の唯一の住人ではなく、修道院はアルカーラやジャバ・ザ・ハットなどの多くの盗賊や犯罪王によって占拠されてきた。やがてヤヴィンの戦いの4年後にジャバが死亡すると、修道僧たちは力づくで修道院を取り戻し、同意無しで新しいメンバーたちを迎え入れた。その後、彼らはジャバの宮殿を封鎖し、長年にわたって信仰の実践を続けることになる。
目次 |
実践と信仰
ボマーの信仰の中心は、あらゆる感覚や感情から自身を隔離することであり、彼らはそうすることで心の力を集中させ、強められると考えていた。彼らは物理的な世界に気をとられていては理解できない精神の旅を目指していたのである。ボマーは個人的な快適さにはほとんど気を払わず、服装も極めてシンプルだった。悟りに近づくにつれ、修道僧はほとんど会話さえも行わなくなり、単一の言葉または映像のいずれかによる会話を好むようになる。こうした会話は仲間の修道僧たちだけが完全に理解することができ、一部の僧侶たちはテレパシーによって直接相手の心に話しかけることもできた。やがて、修道僧は感覚を無にすることを要求し、このときをもって悟りに到達したと言われるようになるのだ。また、修道僧たちは卓越した治癒者でもあり、タトゥイーンの修道院に迷い込んだ訪問者たちに助けを与えることもあった。
ボマーの修道僧の精神的成長を示す尺度にはいくつかの段階があり、各段階の後には知識を調べるための試験が与えられた。テストには様々な種類があり、論理の理解を問うものもあれば、神聖なボマーの文学に関する知識を試すものもあり、さらには苦痛の中に身をおき、どれだけの苦痛を感じるかを見ることによって、物理的世界から自身を切り離す決心をさせるものもあった。やがて、何年にもおよぶ修行と自身を物理的世界から遠ざける実践を経験し、それぞれの段階の試験を完了すると、その修道僧は悟りに達したとされる。彼らは純粋な精神力を手にし、宇宙と調和するのだ。悟りに達した修道僧はもはや肉体を必要とせず、下位の修道僧たちが外科的手法によって彼らの肉体を排除する。悟りに達した脳は慎重に取り出され、培養液を満たした容器に収容されることで、人生におけるあらゆる邪念から解放されることになる。修道僧の脳を取り出す過程は非常に繊細な作業であり、移植の際には極めてよく訓練された外科医が慎重に行う必要があった。彼らは苦痛を伴わない手術を行うために信頼のある麻酔薬や、何世紀もかけて開発した様々な装置を使用し、修道僧が培養容器に転移されるまで脳を機能させたまま生存できるように努めていた。僅かなミスによって脳が失われると、彼らは脳を取り出された肉体と共に捨てられてしまうのだ。
ときとして真の悟りに達していない修道僧の脳が取り出されることもあったが、この場合手術が成功し、対象者が生き延びても、いくつかの副作用が生じることがあった。肉体と脳の分離が精神病を誘発し、その後、通常は脳が何日間も息つく暇もなく続く精神的な発狂を引き起こすのだ。このような修道僧は、心を乱さぬよう一般に他の肉体を持たない修道僧たちから隔離されることになる。やがて多くの場合、発狂は静まり、他の脳が置かれている場所に戻された。しかし極めて稀なケースとして、脳が元の肉体や他の肉体に戻されることもあった。ただし、ボマーにはそのための技術が乏しいため、戻す過程は取り出す過程よりも極めて危険だった。同様に、大多数の修道僧は肉体から切り離されても安静だったという事実もあり、肉体へ戻す行為がボマーの間で広く実践されることはなかった。
手術が成功すると、脳は啓発の大広間に移され、棚に収容されて何世紀もの間、無限の瞑想と熟考を行うことになる。悟りに達した修道僧の名前は、彼らの生み出した最も偉大な哲学的アイデアや、熟考、瞑想の内容と共に、ボマー・レジストリと呼ばれる手書きの厚い文献に記されていた。肉体を持つ修道僧から必要な世話を受けていたため、悟りを開いた脳が修道院の周辺を移動する必要はほとんどなかったが、必要の際にはBT-16ペリミター・ドロイドを使用する方法があった。これらのドロイドはボマー自身によって設計されたと言われているが、似たような機種はおよそ4,000年前から存在していた。BT-16ドロイドは最も単純な処理装置とテクノロジーしか有しておらず、その主な役割は悟りを開いた脳のテレパシーによるメッセージに反応することである。ドロイドは修道僧の要求に応じて啓発の大広間に呼び出され、彼らの脳の入った容器を中央の脚部に付いた保護装置に収容する。脳の保護装置は、修道院の最深部にある特別な装備と連結されていなくても脳を生存させることができたが、当初は使いづらく、多くの修道僧が容器の中に留まることを好んでいた。やがて銀河内乱の時代になると、肉体を持つ修道僧たちはウォーカーを使った実験を開始し、5本または6本の脚を持つ新型機種がいくつか作られた。これらのスパイダー・ドロイドが修道院から出ることはほとんどなかったが、周辺の砂漠を徘徊する者もおり、接触するものを手当たり次第に攻撃していたのである。
ボマーの信徒たちが互いに集まったり会話を行ったりすることは稀だが、ときにはティー・ルームに集合することがあり、そこで彼らにとっての唯一の食料である培養液、すなわち強いハーブから抽出した強力なお茶を摂取していた。しかし、彼らは精神の研究と理解を進めようとすることで多忙だったため、こうした会合も長くは続かなかった。一方で、ボマーの教義では所有や楽しみは不要な娯楽であるとされていたが、多くの修道僧がオーダーの道から足を踏み外し、宮殿の犯罪者たちをスパイすることで賄賂を受け取っていた。ジャバ・ザ・ハットが彼らの崇拝の場所を支配していた時代にも、多くのボマーがスパイとして行動しており、なかには彼の最大のライバルだったレディ・ヴァラリアンに雇われた修道僧もいた。
歴史
ボマーの創設に関する詳細はほとんど知られていないが、彼らの慣習は何世紀もの間に確実に変化している。当初、オーダーは人間のみで構成されていたが、やがて彼らの信仰は非常に多くの種族へと広がっていった。彼らは住人たちに気を払わなくてもよい惑星を探索し、最終的にアウター・リムの砂漠の惑星タトゥイーンを選ぶと、そこに修道院を築き上げた。タトゥイーンには原始的な廃品回収者しか住んでおらず、銀河共和国の記録からも忘れ去られていたのだ。オーダーの指導者たちは信者をタトゥイーンへ移住させ、そのときに使用した6隻ほどの輸送船が大砂丘海に築かれた巨大な建造物の基礎となった。修道院はゆっくりとタトゥイーンの気候に順応していった。例えば、修道僧たちはこの惑星で経験した最初の砂嵐の後に屋根を造り、タスケン・レイダーによる最初の襲撃の後には建物の封鎖を行っている。また、この修道院に関しては数多くの噂があり、一説によると、修道僧たちはこの建物を築く際にタスケン・レイダーの助けを借りたのだという。しかし、これらは根拠のない伝説に過ぎない。
ボマーは数世紀にわたって変わらずにいたが、その間にタトゥイーンでは文明が発達し、小さな町がいくつか栄えるようになっていた。やがて、彼らの宮殿は少数の盗賊や犯罪者の安息の地となり、彼らはここを隠れ家や砂漠の荒野の真ん中にある避難所として利用していた。修道僧たちは喜んで盗賊たちを宿泊させたが、建物の最深部だけは悟りに達した僧侶たちの脳を保管する専用の場所として確保していた。そして彼らがタトゥイーンに来てからおよそ150年後、ボマーの孤立の時代が終わりを迎える。悪名高い海賊アルカーラが、近郊に住むタスケンと人間の地元当局との双方から怒りを買い、ボマーの宮殿に保護を求めてきたのである。アルカーラとその手下たちは修道僧から大喜びで歓迎され、この建物も素早く彼らの活動拠点へと変わったのだった。
やがて、ハットの犯罪王、ジャバ・デシリジク・ティウレがボマーの寺院を手に入れ、彼の招いたギャンブラー、賞金稼ぎ、その他の犯罪者たちからなる雑多な集団が住み着くようになった。ボマーはこの出来事にも驚かず、それまでどおりの生活を続けていたが、ジャバとその取り巻きたちがいることによって、彼らは修道院の他の居住者たちとより多くの関わりを持つようになったのである。多くの者たちは不気味なスパイダー・ドロイドに怯え、彼らに近寄らないようにしていたが、ジャバの部下にはボマーに興味を覚える者も現れ、いたるところで見かける肉体を持つ僧侶と持たない僧侶の双方から知恵や助言を学んだのだった。
しかし、多くの者たちがボマーからより多くのことを学ぼうとしていた一方で、彼らを利用できる可能性に気づいた者たちは、多くのボマーをスパイとして買収した。タトゥイーンにおけるジャバの時代に、彼らの多くが基本的な信仰を放棄し、不健全な活動に没頭してしまったのである。一部はジャバのために働くようになり、グリンペンという名の堕落した修道僧にいたっては、お尋ね者の犯罪者の脳を何も知らない修道僧やジャバの囚人の体に移植していたのだった。また、ジャバが修道僧たちに自分の不興を買った者の脳を取り出すよう強制することもあった。こうした犠牲者は目的もなく、その後何年も宮殿の回廊をさまようことになるのだ。宮殿の犯罪者のために働いていた修道僧の大半はスパイや情報提供者として活動しており、ジャバの主要なライバルだったウィフィッドのレディ・ヴァラリアンも、少なくとも1人のボマーをスパイとして宮殿内に雇っていた。しかし、この修道僧は誤解からヴァラリアンのもう1人のスパイ、ジュキールによって殺されてしまう。このときジャバのガモーリアンの衛兵の1人が死体を発見するが、ジュキールは彼にこの修道僧は瞑想状態に入っているだけだと説得している。また、ジャバの宮殿の主要メンバーであるエファント・モンや、ビブ・フォチューナのために情報提供者として働いている修道僧もいた。
ボマーに関して銀河系に広く知られている情報の多くは、ジャバがボマーの領域に滞在していた間に、シードーの上級文化人類学者マモン・フールが収集したものである。フールは初めて宮殿を訪れた際に、修道僧たちと互いに影響しあい、彼らの信仰と慣習を学んだのだった。しかし、彼は修道僧から悟りへの案内を受けたときに宮殿を去っていった。そして修道僧について研究するための2度目の訪問の際に、フールは2人の養子タッシュ・アランダとザック・アランダを連れてきた。このとき、ジャバはフールにボマーの修道僧から受け取った古代の書物を翻訳させるが、この訪問はフールにとって最初のときよりもはるかに波乱に富んだものとなる。タッシュの脳が堕落した修道僧によって犯罪者のものと交換されてしまったのだ。しかし、最終的に彼女の脳は元の体に戻され、フールは2人の養子を連れて何とか脱出することができたのである。
ときおりジャバも修道僧たちと会話を交わすことがあり、ボマーに彼らが「面白いもの」と呼ぶ囚人たちとの接触を許していた。カーボナイトから解放されたハン・ソロが投獄されたときも、彼はしぶしぶながらその場にいた若い修道僧たちに身の上話を聞かせたのだった。
ヤヴィンの戦いの4年後、ジャバ・ザ・ハットがカークーンの大穴の上空に停泊していたセール・バージ上で、レイア・オーガナ姫によって殺害され、彼の取り巻きの多くも<ケターナ>の爆発によって死亡してしまう。すると、ジャバのかつての手下たちはハットの犯罪帝国の破片をかき集め、自分こそが後継者であると宣言するために躍起になった。一方で、この絶好の機会に修道院の影から姿を現したボマーは、力づくで多くの新しいメンバーを迎え入れ、抵抗する者を殺害していったのだった。新しい「入信者」の1人はジャバの執事だったビブ・フォチューナである。その後もボマーは宮殿に留まり、この広大な建物を利用しようといういくつかの試みもあったが、修道僧たちは長年にわたる深い安堵を得たのだった。
所在地
ボマーの修道院
後にジャバの宮殿として知られるようになる建造物は、ヤヴィンの戦いのおよそ700年前にボマーによって建てられたものである。大砂丘海に位置するこの宮殿も、当初は数隻の貨物船の主脚部から作られたシンプルな建造物だった。しかし、凶暴な原住民による襲撃を受けた後、修道僧たちはより安全に学問を行える場所を作ろうと決意したのである。 彼らは巨大な円形の宮殿を作り上げ、その後数百年の間に様々な犯罪者や盗賊たちが住み着くようになった。だが、ボマーたちは常にここに留まっており、宮殿の最も深く暗い場所を徘徊していたのである。新しい傭兵の一団が宮殿を占拠するたびに、訪問者たちはこの建造物に監視タワー、下水システム、さらには一連の地下トンネルなど、複雑なものを追加していった。最終的に、この宮殿はジャバ・ザ・ハットの所有物となり、彼のお抱え建築家によって彼の要求にあった調整を加えられたのである。
ジャバはお抱えの建築家デリン・フレットに多くの調整を行わせたが、囚人用のスペースが不足していたことに激しく腹を立て、フレットを処刑してしまう。また、ハットの犯罪王は当初の宮殿の近くに広大なハンガーとガレージ(これらは彼の所有する多くのプレジャー・ヨットやセール・バージを格納するために使用されていた)、さらにはランコアを初めとする数多くの恐ろしいペットを飼育するための厩舎を用意していた。さらに、ジャバは厳重な保安システムを構築しており、10キロメートル以上離れた場所にいる訪問者でも察知することができた。そして、ジャバの時代における宮殿の中心部は彼の巨大な玉座の間であり、会計士、殺し屋、賞金稼ぎ、その他様々な悪党たちがたむろしていた。
ジャバの死後、この宮殿はタトゥイーンで暮らす高齢エイリアンのための保養施設となったが、政府の財政難により再びボマーだけが残されることになった。また、法的にはジャバの父親ゾーバが所有者になっていたが、彼がこの宮殿を使用していたのかどうかは不明である。
他の所在地
ボマーは他にも崇拝施設をタトゥイーンにいくつか所有していたが、ジャバの宮殿ほど有名でよく利用されていた場所はない。その1つであるボマーの植民地はジャバの宮殿からとても近い場所にあり、クヴィンの最も完全なるオーダーの拠点となっていた。もう1つはボマーの修道院とよく似たボマーの砦であり、ここは肉体を持つ修道僧と悟りに達した修道僧が共に使用する施設だった。また、この砦は医療行為を必要とする者たちのための施設でもあり、常に患者たちが肉体を持つボマーの治癒者から手当てを受けていた。治癒者は違法行為によって傷ついた患者とそうでない患者とを一切区別せず、求める者すべてに助けと専門的知識を提供していた。また、オーダーとの関わりは不明だが、グレート・メスラ高原にあるボマー平地は広大な土地であり、カークーンの大穴もこの平地に位置していた。
著名なメンバー
エヴィロ・ネラティは銀河帝国の時代、あるいはそれ以前に脳を取り出したボマーの修道僧である。彼は他のボマーたちと比べてかなり異質な存在であり、「心理」や「啓発」といった抽象的概念の探求を行わず、むしろ可能な限り多くの知識を手に入れることを切望していた。生身の肉体に閉じこもっていてはこの努力も長続きしないと悟ったネラティは、ボマーの修道僧たちに加わり、ついには高位の僧たちによって「啓発」を与えられたのだった。その後、彼はブーボイキュラーという名のフロッグ=ドッグをある種の子分とし、彼から銀河系について学ぶことになる。ブーボの種族は無知で野蛮だと考えられていたが、実際には彼らは極めて聡明な種族だった。しかし、彼らはそれを隠していたのだ。ブーボはタトゥイーンにたどり着く数年前からスパイや暗殺者として暗躍しており、最終的にジャバの命を狙っていた。彼はその過程でボマーに興味を抱き、ハットの死後、自分の脳を容器に移すため、進んでボマーに加わったのである。
サイダは聡明なボマーの歴史家であり、特に外の惑星からもたらされる情報に強い関心を持っていた。そのため彼は、無限の熟考により多くの時間を費やすべきだと考える他の修道僧たちから孤立していた。それでもサイダは歴史家として研究を続け、銀河内乱に非常に詳しい人物の1人となったのである。そしてこの戦争における主要人物の1人、ハン・ソロがジャバの宮殿に捕らえられたとき、サイダは彼と話をしたい衝動を抑えることができなかった。ハンの独房に入る許可を得たサイダは、反乱同盟軍の情報と引き換えにハンからレイア・オーガナの身の安全を保障するよう求められる。彼はこれに同意し、友情、勇気、ユーモアといった概念について考えながら会合を後にしたが、彼はこれまでこうした概念についてほとんど考えたことが無かったのだった。
自らをクヴィンと呼ぶ肉体から切り離された脳は、クヴィンの最も完全なるオーダーの指導者であり、彼はボマー・オーダーは自分のオーダーの分派に過ぎないと主張していた。事実、彼は自身のオーダーを創始するためにボマー・オーダーを離反したのである。クヴィンはタトゥイーンでボマーたちと共に暮らしており、ボマーと同様に脳を切り離して永遠に無限の熟考を行っていた。しかし、クヴィンはさらに多くのことを探求していた。ハン・ソロを求めてある賞金稼ぎが彼らの寺院を訪れたとき、脳は賞金稼ぎに自分の容器を撃ってくれと懇願したのだった。これによって彼は自由を手にし、宇宙に関する知識を拡充させようとしたのである。他の修道僧たちは阻止しようと努力したが、賞金稼ぎは言われたとおりに実行し、クヴィンはその直後に死亡したのだった。
ヘドン・イスティは肉欲主義者の烙印を押されたため、ボマーの聖なる巻物を奪ってオーダーから離反した。修道僧たちはそれに不満を抱き、巻物を奪回するため、ジャバの宮殿の中でも比較的従順な住人たちに彼の追跡を依頼したのである。一方、身の危険を感じたイスティは、追っ手のガモーリアンを始末するためにスペーサーを雇った。彼は任務に成功し、報酬として3,000クレジットを受け取ったのだった。だが、ボマーはさらに極端な手段に頼り、賞金稼ぎにイスティの追跡をさせるが、スペーサーはまたしても彼を撃退してしまう。しかし、ついにはイスティも精神的重圧に押しつぶされ、ボマーの寺院までスペーサーに巻物を届けさせたのだった。
ビブ・フォチューナはボマーに絶えず関心を払っており、ジャバの宮殿で働く間、彼らを情報源として利用していた。主人が死亡したとき、彼には脳を取り出すつもりなどまったく無かったが、ボマーたちは容赦なくそれを実行した。フォチューナの脳は数日にわたって絶叫したが、ついには状況を受け入れたのである。フォチューナはボマーの友人であるナット・セキュラがしたように、脱出を切望していた。ナットはかつてジャバ・ザ・ハットに死刑を宣告されたが、友人をどうしても助けたいと考えたビブがボマーに彼の脳を取り出すよう依頼したのだ。やがて、フォチューナは自分の脳をフィリス・オランの肉体に移植し、修道院を脱出したのだった。 ジャバのクオレンの会計士、テセックはボマーへの入信にまったく興味など無かったが、宮殿を奪回した修道僧たちによって強制的にオーダーの一員とされてしまった。彼はブレーン・ウォーカーに転移させられたが、やがて新しい人生がはるかに多くの自由に満ちていると感じるようになったのだった。
ジュキールもオーダーに加わったジャバの取巻きの1人だが、これは彼自身の意思による選択だった。彼はかつての恋人、レディ・ヴァラリアンによってジャバ暗殺のために宮殿に送り込まれていたが、そのための手段がないことに気づいたのである。ジャバの死後、ヴァラリアンはジュキールに激怒し、タトゥイーンを離れた場合彼の首に賞金を掛けると宣告した。タトゥイーンの灼熱の太陽の下で悲痛な暮らしを強いられた彼は、この惑星から逃れても長生きはできないと知り、ボマーに加わる決断をしたのだった。