エファント・モン
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エファント・モンは、惑星ヴィンソス出身のシェヴィンである。いかにも愚鈍そうな外観に反して、モンは強力かつ優れた戦士であり、若いころはシェヴィンの標準によるとハンサムだったという。彼は自分を傭兵だと語っていたが、誰に雇われているのかは決して言おうとしなかった。モンはジャバ・ザ・ハットの宮殿に頻繁に姿を見せていたが、決してジャバの部下ではなく、ジャバの顧客の1人として友好的な同盟関係を結んでいたに過ぎない。実際に、彼がなぜそのような特権を得ていたのかは様々な憶測を呼んでいる。また、エファント・モンはわずかながらにフォース感知力を持つことでも知られていた。
解説
エファント・モンは人生の大半を武器商人として過ごし、小さな惑星のゲリラ部隊から反乱同盟軍に至るまで、あらゆる軍事組織に武器を提供していた。彼がどこで品物を集めていたのかを知る者はいないが、これらの多くは帝国軍で使われていたものであり、旧型だが非常にしっかりとしたものだった。どうも、帝国軍のかなりの地位にいた人間が、手っ取り早く金を得るために横流ししていたらしい。
シェヴィンは惑星ヴィンソスの広大な平原を駆ける狩猟民族であり、同じ惑星のシェヴと呼ばれるヒューマノイドを奴隷化したことで知られていた。モンは若い頃に傭兵として数年間働いていたが、やがて武器は使うよりも売る方が安全であり、むしろはるかに多くの金を手に入れることができるという事実に気付くことになる。
モンがジャバ・ザ・ハットと初めて会ったのは、傭兵を辞めた数年後のことだった。彼は手強い戦士だったが、戦いよりも金儲けを好んでいた。モンにとっては金儲けこそが第一であり、売る品物、相手、時間はどうでもよかったのだ。事実、彼は特別な品物を集めることに関して熟練しており、ジャバもそういった情報を提供することによって必要な流通網を確保していたのである。
2人の友好関係が顕著になったのは氷の衛星グラッカで帝国軍の武器を調達していたときのことである。2人は部下の裏切りによって帝国軍に捕らえられてしまい、凍死寸前の状態に陥っていた。しかし、ジャバは部下が救出に来るまでの間、自分の身体を犠牲にしてモンをかばい、そのとき以来、エファント・モンはジャバに忠誠を誓うようになったのである。タトゥイーンに戻ってからは、モンはジャバの依頼によって陰謀や暗殺が行われないように監視を続けていた。事実、彼には危険を察知する天性の才能があり、ジャバの最大のライバル、レディ・ヴァラリアンさえも彼を欲しがるほどだった。彼女がジャバの宮殿に6人のスパイを忍ばせていたが、モンのジャバへの忠誠心は一向に変わることがなかった。
エファント・モンは、ジャバだけでなくクラトゥイニアンのバラーダなど、宮殿にいる多くの取り巻きたちとも良好な交友関係を築いていた。しかしその一方で、リー=イーズやサレシャス・B・クラムなどの下劣な取り巻きたちを激しく嫌っていたのも事実である。
ヤヴィンの戦いの4年後、ジャバの宮殿にチューバッカを引き連れた賞金稼ぎが現れたとき、その正体を見破ったのもモンだった。その後、ルーク・スカイウォーカーたちがハン・ソロの救出にやってきたときも、かすかなフォース感知力でジャバの危険を察知した彼は囚人を釈放するようにと進言したが、ジャバは彼の言い分を信用しなかった。さらにモンがカークーンの大穴への同行を拒否すると、ジャバはそれを裏切りと捉え、モンの処刑さえも考えたのだった。結局、彼は長年の友情に免じてモンの暴言を許すが、その代わりに二度と顔を見たくないと言い放つ。だが、結果的にはモンの予感通りジャバは慢心から死を迎えることになり、セール・バージに乗っていなかったモンは生き残ることができたのだった。
ジャバの死の直後、モンは故郷ヴィンソスに戻り、フォースを崇拝する宗教を創設した。彼はフォース・カルト寺院をも建立したが、宗派の資金を得るためにはときとしてかつての残忍な手法を使うことも恥としてはいなかった。一方で、彼は故郷におけるシェヴの奴隷化に反対を唱えるようになったのだった。