マラステリアン評議会
(マラステア評議会から転送)
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マラステリアン評議会は、クローン大戦時代の惑星マラステアにおける2つの政府組織の1つである。この評議会はダグによって統治され、もう一方のグラン保護領は銀河元老院でこの惑星を代表する組織だった。ヤヴィンの戦いの21年前、マラステリアン評議会は銀河共和国とのマラステア協定を承認し、マラステアに豊富に備蓄された燃料を共和国に提供することになった、ただしその条件として、ダグたちは独立星系連合に対する共和国からの保護と、巨大生物ジロ・ビーストの抹殺を要求したのである。
歴史
銀河共和国の晩年からクローン大戦の勃発にかけて、ドージ・ナカ・ウラス率いるマラステリアン評議会はダグたちを統治し、領土の防衛や二種族間関係の調整などを行っていた。グラン保護領を代表するグランの元老院議員は銀河元老院に議席を保持していたが、ダグたちが評議会の代表として元老院に議員を送り込んでいたのかは不明である。クローン大戦中、マラステアの豊富な備蓄燃料は宇宙船への頻繁な補給を必要とする共和国と独立星系連合の双方から注目されていたのだった。
ヤヴィンの戦いの21年前、大規模な分離主義勢力のドロイド軍がマラステアを侵略した。数と装備に劣るダグたちは評議会を通じて銀河共和国に助けを求め、クローン・トルーパーとジェダイからなる援軍が派遣されたのだった。しかし共和国の援軍とダグとの同盟軍は2倍の戦力を持つ巨大なドロイド軍に圧倒されてしまう。そこで敗色濃厚だという報告を受けたパルパティーン最高議長は、新型超兵器のプロトタイプ、電子プロトン爆弾の使用を承認する。その効果は絶大であり、一瞬にしてドロイド軍の抵抗を壊滅させたのだった。
しかし、その爆発の衝撃はマラステアの大地に巨大なクレーターを生成し、地下深くで眠りについていたジロ・ビーストを目覚めさせてしまった。この怪物は太古の昔にダグの先祖たちを捕食していた古代生物の最後の1匹だったのだ。クレーターから出現したジロ・ビーストは共和国グランド・アーミーとダグの軍勢の前で暴れ出し、多数の犠牲者と共に大混乱を巻き起こした。この世の終末に恐怖したマラステリアン評議会は共和国にジロ・ビーストの抹殺を要求し、それを拒否するなら協定を破棄して燃料の提供も取りやめると宣告したのである。
罪のない生態系を滅ぼすことに危険を感じたジェダイ・マスター・メイス・ウィンドゥはこの要求を断るが、パルパティーンによって撤回され、共和国は公式にこの怪物を退治することを決定する。だが、議長とアナキン・スカイウォーカーは密かにジロ・ビーストを麻痺させ、科学的研究のためにアウター・リムの未知の惑星へ運び出すつもりだったのだ。ジェダイとクローンたちは数機のスタン・タンクを使用してジロ・ビーストに大量のエネルギー・ビームを浴びせ、この怪物を動けなくすることに成功する。それはまさに死んだように見えたのだった。
分離主義勢力とジロ・ビーストという2つの脅威が排除されると、ドージ・ウラスはマラステリアン評議会を招集し、共和国への燃料の提供が承認された。共和国はマラステアの備蓄燃料を利用して艦隊勢力を拡大し、銀河系規模で分離主義勢力と戦えるようになったのだ。一方、ジロ・ビーストはまだ生きており、その後の計画変更によって設備の整った環境で研究を行うため、銀河首都コルサントへ運ばれたのである。
マラステア協定によってマラステアは共和国の主要な加盟惑星としての地位を確固たるものとした。この影響力はクローン大戦中のみならず、その後の銀河帝国の時代においても変わらず引き継がれることになる。