ストームIV・ツイン=ポッド・クラウド・カー
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ストームIV・ツイン=ポッド・クラウド・カーは、ベスピンのクラウド・シティでベスピン・モーターズ社が製造、販売を行っていた大気圏内専用のクラウド・カーである。
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特徴
ストームIV・ツイン=ポッドは、イオン・エンジンとリパルサーリフトの両方を備えた大気圏内専用クラウド・カーである。この特異なダブル・ポッド設計によって、パイロットと乗客は別々の区画に搭乗することになるが、両者はイオン動力装置によって連結されている。ストームIVの最高飛行速度は時速1,500キロメートルを超え、最高高度は低層軌道にまで達していた。
通常、ストームIVはイオン・エンジンを主推進力として利用し、リパルサーリフトは操縦にはほとんど使用されないため、大気圏内用スピーダーというよりは、むしろ宇宙船に近い。さらに、小型ジェット機構と推進翼を持ち、複雑な操縦を要する方向舵も備えている。また、生命維持装置は備わっていないが、ポッド内の気圧は常に正常に調整されている。
ストームIVは頑丈で改造も容易なことから、一部では軍事利用の面でも人気が高かった。コンピュータ・システムには新しい武器を搭載できるように特別な設計が施されており、外装にも外付けの装甲プレートを取り付けやすい箇所がいくつか用意されていた。唯一の欠点といえば、ブラスター・キャノンを使う際に問題のあるインコム社製Tx-2パワー・ジェネレーターである。そのままの状態では数回撃っても1回しか発射されないのだ。だが、幸いにもそれぞれのポッドの先端にあるセンサー・シートが大きいため、これらをファブリテク社製の小型サイズの製品に置き換えることによって、武器に十分なエネルギーを供給できるパワー・ジェネレーターを搭載できるようになる。
ストームIVの操縦、制御、推進の各システムは反乱同盟軍のBウィング・スターファイターとよく似ているが、宇宙空間を飛行する能力は持っていない。一方で、この高速度とツイン・ポッドの形状から、ストームIVは素晴らしい交通制御艇および保安艇となっていた。これらの用途に用いられる機体には、それぞれのポッドにブラスター・キャノンが装備されていることが多い。
ストームIV・クラウド・カーに搭載されている小型のクワデックス社製カイロマスター・イオン・エンジンは、Bウィングに使用されているモデルの小型バージョンである。Bウィングの大型エンジンはオーバーヒートの問題が広く知られていたため、ベスピン、モーターズ社の技術者たちはクラウド・カーで最大の冷却効果が得られるようにエンジンを外部に露出させたのである。
歴史
ストームIV・ツイン=ポッド・クラウド・カーの主な製造元は、クラウド・シティの中心に位置するベスピン・モーターズ社である。同社は娯楽艇、個人用輸送艇、エア・タクシー、パトロール船の完璧な生産ラインを持っていた。ベスピン・ウィング・ガードのパイロットたちは、この浮遊都市のパトロールに主としてストームIVを使用しており、外部にいても素早く都市に到達することができた。
クラウド・シティのウィング・ガードは関税の徴収と入港手続きも行っており、密輸業者や帝国軍のスパイ、その他の厄介者たちがトラブルを起こす前に追い払っていた。適度な「取引成立」の報酬を得るためにパイロットがティバナ・ガスの闇取引をこっそりと手配することもあるが、それも執政官の賛成があった場合だけである。
また、他の多くの惑星の交通制御局でも、空中パトロール、大型艦船の着陸床プラットフォームへの誘導、貨物船やカーゴ船の密輸品検査、マイノックの寄生チェックなどにこれらのクラウド・カーを使用していた。