Hタイプ・ヌビアン・ヨット
(ナブー・ロイヤル・ヨットから転送)
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Hタイプ・ヌビアン・ヨット(ナブー・ヨットとも呼ばれる)は、ヌビアン・デザイン・コレクティブ社によって製造され、シード宮殿宇宙船製造工場でナブー王室向けにカスタマイズされた、スリムなロケット型のヨットである。
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特徴
ナブーの人々によって開発された数多くの輸送船の1つがこのナブー・ヨットである。この船は確固たるナブーの標準にしては謙虚な機種であり、全長は50メートルにも及ばず、幅も最も広いところで8メートル足らずしかない。そのため部外者の余計な関心を引き付けることなく、銀河系を横断して旅することができるのだ。ナブー・ヨットは細い輪郭と保護されたエンジンの組み合わせによって凄まじい速度で航行することができ、センサー上にも可能な限りで最も小さな陰影しか残さない。また、このヨットはナブーで入手できる最も強力なシールドを装備しており、パワーを失う前に猛烈な攻撃を受けても十分に耐えられるようになっていた。長距離送信装置を含む高性能な通信装置は、遠く離れたアウター・リムの隅々まで相手にシグナルを送受信することができ、さらに最新式の航法コンピューター・チャートに接続された頑強なハイパードライブ・システムによって、船を素早くハイパースペースに避難させることも可能である。その一方で、一握りの洗練された電気的対抗策と脱出カプセルも、最後の防御手段として残されていた。
ナブー・ヨットは操縦士、副操縦士、航法士、通信スキャンおよびシールド技師、そして2体のアストロメク・ドロイドからなる乗員全員を支えることができるが、実際には1人だけで操縦することも可能である。このヨットは高級だがシンプルなシステムを採用していたため、極めて少ない整備で動かすことができたのだ。また、一連の便利な修理パネルが船内の全域に配置されており、パワー・ソース、配線ノード、コンピューター端末、その他の重要な部品に対しても容易にアクセスできるようになっていた。さらに冗長な発電装置や補助エンジン、階層型シールド・システムも装備されているため、事実上、このヨットが完全な航行不能な状態に陥ることはあり得なかった。
ナブー・ロイヤル・スターシップと同様に、ナブー・ヨットも船体すべてが鏡のようなクロームに覆われていたが、一般に、このようなクローム塗装はナブーを統治する王室の人間の宇宙船にのみ許されたものである。しかし、完成直後のナブー・ヨットが即座に特定の個人に与えられることはない。一方で、通商連合との戦争で果たした役割によって、パドメ・アミダラはナブー国民から永遠の感謝の気持ちを受けており、肩書きによることなく、永久にナブー王室の一員であると考えられていた。その結果、彼女は極めて個人的な用途であっても、ほぼ常にナブー・ヨットを使用することが許可されていたのである。特にコルサントでロイヤル・クルーザーが破壊された後は、ナブー・ヨットがパドメの個人用宇宙船として使用されることになったのだった。
歴史
通商連合によるナブー侵略は、この惑星の歴史における一時的な悪夢でしかなかった。だが、この事件がナブーで暮らす平和な人間たちに、彼らの防衛と戦闘に関する能力の再評価を強いる結果となったのも事実である。ナブー王室警備隊のパナカ隊長が率先して払ってきた努力のなかで、ナブーの人々は惑星シールド発生装置からイオン・キャノンに至るまで、数多くの慎重な防衛網を築きはじめた。そして、防衛に関する最も重要な工夫の1つは、ナブーの高官たちを素早く銀河系全域に避難させるための新しい宇宙船を、安定した状態で供給できる体制の確保だったのだ。