モス・アイズリー
提供: スター・ウォーズの鉄人!
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モス・アイズリーは、惑星タトゥイーンの巨大宇宙港都市である。この都市はタトゥイーンで最大の居住地帯であり、一般的には「海賊たちの都市」、または「銀河の脇の下」として知られていた。
この都市の建築様式は砂に深く埋もれたブロックハウスというタトゥイーンの典型的なスタイルによって構成されており、二重太陽の強烈な日差しを辛うじて防ぐことができる。モス・アイズリーは中心部に電力と水を分配する中央施設を持った車輪構造をしており、市内には円形のドッキング・ベイや離着床パッドがいたるところに点在していた。そのため、都市上空には惑星間を往来する宇宙船がせわしなく飛び交っていた。
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地理
モス・アイズリーはジャンドランド荒地の最南端の渓谷に位置しており、アンカーヘッドから北に80キロメートル、ジャバ・ザ・ハットの砂漠の宮殿からも比較的近い場所である。
遠くから眺めると、この宇宙港は中心部の電力および水の分配施設から外側へ伸びる、低質なデュラクリート、石、プラストイドの建造物の不規則なコラージュのように見えた。また、この都市にはメインとなる大型離着陸施設がなく、その代わりに362箇所の個人所有のハンガーが都市全体に点在していた。銀河帝国の時代には、これらすべてのハンガーに当局の命令によってタイム=ロック装置が取り付けられていたが、違法停泊している船を見ることも珍しくはなかった。
モス・アイズリーはその大部分が地下に隠れているため、実際には見かけ以上に大きな都市である。事実、季節によって幅があるものの、この都市は常時4万から6万の人口を抱えていたのだった。
都市の通りには、コーポレーション・ロード、カーブ・ストリート、アウター・カーブ・ストリート、ストレート・ストリート、スペーサーズ・ロウ、パラダイス・ロード、デューン・ストリート、カーナー・プラザなどがある。多くの市民はロント、デューバック、その他の乗用獣を使ってこれらの通りを移動していた。
モス・アイズリーは新居住区と旧居住区に分割される。旧居住区には<ダワジャー・クイーン>の跡地が含まれ、日陰者たちを多く惹きつけている。ジャバがタウンハウスを構えたのも旧居住区であり、ウーキーのチャルマンが所有する悪名高い酒場もここにある。逆に新居住区はより親しみやすい合法的な商業地帯であり、旅行者も安心してくつろげる場所となっている。しかし、この見せ掛けの表舞台の裏には多くの闇市場が潜んでいることも忘れてはならない。
歴史
タトゥイーンが植民地化された初期のころ、砂漠の平野に宇宙船<ダワジャー・クイーン>が墜落した。この墜落現場から集落が発展し、爆発した残骸からモス・アイズリーは放射状に成長していったとされている。それ以降、街は約10年間にわたって成長を続け、水と電力の分配センターが新しい中心地となった。<ダワジャー・クイーン>の埃にまみれた残骸は、もはや浮浪者やいかがわしい宣教師たちの溜まり場でしかなくなったのである。
モス・アイズリー宇宙港はアンカーヘッドの宇宙港に取って代わる場所として誕生した。アンカーヘッドは当時大盛況だったが、高額な利用料が多くの住民の不満を生んでいたのだ。数多くのドッキング・ベイの建設を支援したのはローディアンの難民たちであり、実際にこの都市を作ったのもローディアンたちだと言えるが、同時に彼らの腐敗した過去はこの宇宙港に悪徳と犯罪をもたらしたのだった。
やがてポッドレースの人気が衰え始めると、タトゥイーンの貿易と観光を一手に担っていた隣接都市、モス・エスパも衰退していった。その一方で、犯罪王ジャバ・ザ・ハットがモス・アイズリーの繁華街に建てたタウンハウスに活動拠点を移したことから、この都市は公式の首都であるベスティンを抑え、タトゥイーンの事実上の首都となったのである。
そして銀河帝国が台頭すると、タトゥイーンのツアー・アリオン総督はモス・アイズリーの知事に帝国官僚を任命し、同様に砂漠環境に特化した装備を与えられたストームトルーパーの分遣隊を配置した。ヤヴィンの戦い当時の知事はオラン・デップという怠慢な男だったが、彼は暗殺ドロイドIG-72が引き起こした「不慮の事故」によって死亡し、その役目は迅速にユージーン・トールモントへと引き継がれたのだった。
一方で、逃走中の犯罪者が多く隠れ家にしていたことから、モス・アイズリーはならず者と悪党の巣窟と評されることが多かった。ルーク・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービがタトゥイーンを発った場所もモス・アイズリーである。2人はこの都市の酒場で密輸業者のハン・ソロとチューバッカと出会い、彼らを雇ったのだった。