RZ-1 Aウィング・インターセプター
(Aウィング・スターファイターから転送)
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RZ-1 Aウィング・インターセプターは、銀河内乱の間に反乱同盟軍によって設計された宇宙戦闘機である。既知銀河系で最も高速なインターセプターの1つであり、帝国軍のTIE/LNスターファイターよりも速いAウィングは、その前身であるアルファ/デルタ/イータ・シリーズからデザインと機能を受け継いでいる。
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特徴
Aウィングは単に2基のエンジンにコクピットを取り付けただけの宇宙戦闘機であると言える。この戦闘機ではシステム制御装置のマイクロアクシャル社製LpL-449航法コンピューターが全搭載システムの調整と監視を行うが、クローン大戦時代の前身にあたるイータ2と同様に、Aウィングの最大の利点であるスピードと機動性、そして特殊能力を活かすためにはパイロットに極めて大きな技量が要求された。しかし、Aウィングは反乱同盟軍でもそれほど多く使用されていたわけではなく、それほど大きな問題は起こっていない。一方で、Aウィングの初期の成功の多くはパイロットの能力によるものだという帝国軍の主張も間違いとは言い切れない。いずれにしても、同盟軍には銀河共和国の時代に活躍していたジェダイのパイロットが決定的に不足しており、Aウィングを操るだけの資質を持ったパイロットを探すことは困難だった。
Aウィングは2基の標準型レーザー・キャノンと震盪ミサイル発射管しか装備していないが、固定された独自の形状によってその戦闘能力を大いに高めていた。両翼の先端に取り付けられた短いハイドロ・サーボによって、両側のキャノンを上下に60°まで傾けることができ、その結果、Aウィングは他の戦闘機よりも広い角度で敵機を迎え撃つことができた。斜行して接近しても断然早く攻撃を開始することが可能であり、撤退を始めた後でも砲火を続けることが可能である。さらに、ごく少数の改良型Aウィングではキャノンを360°回転して真後ろを攻撃することもできるが、そのような機体は希だった。また、両キャノンのエネルギーは分離型の専用動力変換機から供給されていた。
また、Aウィングには、XウィングやYウィングのものほど感度は良くないが、 帝国軍で標準とされているフル・センサー・アレイと同等のものが搭載されており、さらに、大型エンジンから直接エネルギーが供給される通信妨害装置も装備されていた。そのため、Aウィングは特攻した際に敵機のセンサーを不能にすることもできた。
歴史
ヤヴィンの戦いで反乱同盟軍の多くの戦闘機が失われたことから、ジャン・ドドンナ将軍はより高速な戦闘機の必要性を唱えていた。そして、彼は同盟軍の技師ワレックス・ブリセックスに協力を依頼し、Aウィングの設計に着手したのである。だが、この計画に疑心暗鬼だったモン・モスマは同意しながらも限られた予算しか認めず、利用できたものは同盟軍が間に合わせで入手した設備、部品、技術でしかなかった。しかし、ドドンナとブリセックスの甚大な努力によって、Aウィングは当初の計画通り極秘のうちに完成した。Aウィングは特にスピードと火力を重視して設計されており、2つの大型エンジンと軽量な機体は帝国軍の新型機種TIE/INインターセプターを含むあらゆる戦闘機の中で、当時としては最高の亜光速度をもたらしたのだった。
Aウィングに課せられる主な任務の1つは基地や商業船を敵の攻撃艇から守ることだった。Aウィングは妨害装置で敵機のセンサーを麻痺させ、自機や防衛対象への正確な攻撃を防ぐことができた。事実、このことはブリセックスがAウィングに強力な妨害装置を取り付けた理由の1つである。
しかし、Aウィングの妨害装置が最も効果的に働くのは戦闘機のような小型艇のセンサー系統に対してであり、同じように大型艦船に装備された巨大なセンサー・アレイを妨害するにはあまりにも非力だった。特に、スター・デストロイヤーのスクリーン上では目印となって現れてしまうこともあるため、エンドアの戦い以降のAウィングは初期の目的から離れ、そのスピードを活かした一撃離脱戦法に多く利用されることになった。事実、この戦いではアーヴェル・クライニッドが操縦する1機のAウィングによって、スター・ドレッドノート<エグゼキューター>が轟沈している。