Eウィング・エスコート・スターファイター
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Eウィング・エスコート・スターファイターは、フレイテック社製の単座式宇宙戦闘機である。この戦闘機は新共和国の完全な支援のもとで開発された最初の製品だった。ブラック・フリート危機の間、ルーク・スカイウォーカーもこの機を操縦している。
この強力な戦闘機は新共和国およびその後の銀河連邦自由同盟の、特に第5艦隊で使用されていた。初期にはいくつかの問題があったが、Eウィングはブラック・フリート危機、ユージャン・ヴォング大戦で数多くの戦いに参加したのだった。
特徴
フレイテック社製Eウィングは新共和国の完全な援助のもとで設計、開発された最初の宇宙戦闘機であり、防衛用迎撃機として設計された強力な機種である。Eウィングはあらゆる宇宙戦闘機の中でも最高峰に位置しており、開発当初はその優れた機動性から、RZ-1 Aウィング・インターセプターのように帝国艦船からの護衛任務における使用を想定されていた。しかし、Eウィングの最大の特徴はその攻撃力であり、実際にBウィングやYウィングと同様の強襲攻撃を得意としていた。機体は大きくはないが頑丈であり、精巧なBウィングのように壊れやすくもない。フレイテック社は構造を単純化するため可動型Sフォイルを取り除き、固定翼型を選択することによって、より信頼性が高くコストの低い戦闘機を完成させたのだった。しかし、実際にはその重武装によってコストが増加してしまったのも事実である。
Eウィングの主な武器は3基の連動式レーザー・キャノンである。2つは翼の先端にそれぞれ1基ずつ取り付けられており、もう1つはコクピットの上に装備されていた。また、Eウィングはプロトン魚雷を16発搭載していたため、中型攻撃艇や接近戦支援戦闘機としても優れた性能を発揮していた。これらの重武装は大型艦船や大規模な軍事施設への攻撃にも適しており、新共和国の戦略家たちに速度の遅いBウィングに代わる新たな選択肢を与えたのだった。
Eウィングのもう1つの特徴は全面的に再設計されたハイパードライブである。インダストリアル・オートマトン社との共同開発によって、Eウィングは新型のR7シリーズ・アストロメク・ドロイドを搭載することが可能だった。R7ユニットはより高度なシステムに対応できるように設計されており、EウィングとR7ユニットの組み合わせはXウィングとR2ユニットの連携システムを上回る性能を発揮することができるのだ。
フレイテック社の技術者たちはEウィングの航行制御機構と動力調整機構に、それまで不可能とされていた最先端技術を採用した。その結果、EウィングはTIE/INインターセプターと同等の速度と機動性を持ち、強化装甲の衝撃吸収率はインコム社のXウィングを上回っている。事実、初期のテストでもEウィングは強固な耐久性を示しており、パイロットの技量に応じて素晴らしい性能を発揮していた。
またEウィングは信頼性の高い固定翼を採用しているが、戦闘時には可動翼が必須だと考える者も多かった。そのため、Eウィングはレーザー・キャノンからパワー連結器に至るまで機体のモジュール化が進んでおり、新共和国の技術者たちはXウィングのときの半分の時間で解体、組み立てを行うことが可能である。
歴史
かつての反乱同盟軍の戦力は非武装帝国艦船の捕獲に頼っていたが、次第にその状況も逆転するようになっていった。スローン大提督の復帰に伴い帝国軍が新共和国艦船の獲得に励むなか、新共和国同盟軍は戦闘中にそれらを守ることが難しくなっていることに気付き始めていたのである。一方、インコム社を抜け出して反乱軍にXウィングをもたらした技術者らはフレイテック社を設立し、新共和国の要望に応じて新型戦闘機Eウィングを開発した。Eウィングはクローンとして蘇ったパルパティーン皇帝との戦いにおいて、まさに新共和国軍の切り札ともいうべき戦力になったのである。
Eウィングは非常に優れた戦闘機だが、1つだけ問題点が指摘されており、武器系統に再調整を求められていた。初期型モデルは武器系統にティバナ・ガスを使用しているが、多くの企業がより自然なスピン・シール法を採用するなか、Eウィングではコイル状に化学合成されたものが使用されていた。Eウィング開発当時の銀河系の経済状態では、化学合成を選択するしかなかったのだ。しかしその部分がエンジン排気に晒されたため、ガス分子のスピン構造が崩壊し、武器の射程距離が大幅に減少してしまったのである。
通常こうした欠陥は新共和国の技術者たちによって直ちに改良されるはずだが、この改造には数週間が費やされることが判明していた。惑星カラマリへの奇襲攻撃を見るように、新共和国にはもはや無駄に費やせる時間はなく、技術者たちは武器の出力を3倍に高めることでこの問題に対処したのである。確かに危険を伴う解決策だったが、事態が続く間すべてのEウィングを修理しているわけにはいかなかったのだ。これらの改良型モデルはタイプBと呼ばれて識別されている。これ以降は特に問題は発生していないが、技術者たちはパイロットが被害を受ける前に欠陥をなくしたいと願っていた。
