GR-75中型輸送船
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GR-75中型輸送船、またはガロフリー中型輸送船は、ガロフリー・ヤード社製の、二枚貝ような形状をした輸送船である。
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特徴
GR-45中型輸送船の姉妹機種であるGR-75は、貨物船パイロットや輸送会社によって使用されていた。
この輸送船の外装は厚い貝のような形状をしており、内部はほぼ完全に貨物ポッドだけになっている。この開放区画構造によって、GR-75はわずか90メートルの大きさながら19,000トン以上もの貨物を積載することができるのだ。また、モジュール化された貨物ポッドは、貨物の出し入れを素早く行うことを可能にした。
貨物カーゴを積んだとき、この輸送船は磁気シールドによってモジュールを真空の減圧から守ると同時に、所定の位置にロックする。司令ポッドは船殻上方のメイン・エンジン付近に位置しており、狭い内部には6人の乗員が搭乗していた。また、大量生産モデルには40人の乗客を乗せるスペースが設けられていたが、ほとんどの船はそのスペースを追加カーゴに転用していた。
貨物スペースの最大化に焦点を当てたGR-75輸送船は、4基のツイン・レーザー・キャノン・タレットで武装しており、標準的なシールド、貧弱なクラス4.0のハイパードライブ、そして大気中での最高時速650キロメートルを達成させる一連の亜光速エンジンを搭載していた。GR-75は安価な輸送船だったが、頻繁な整備が要求されるという点では悪評も多かった。
歴史
反乱同盟軍の基地や艦隊はあらゆる種類におよぶ多くの物資を必要としていた。主要な貨物には食料、燃料、軍需品、武器、スペア部品、機器、薬品、そして数多くの非精錬金属などが含まれる。さらに反乱軍の輸送船は兵員、指揮官、技術者、そしてその家族たちを乗せ、緊急時に速やかに基地から撤退する任務も請け負っていたのだ。
反乱軍の輸送艦隊は、一風変わった大小様々な改良型艦艇の集合体で形成されていた。多くの反乱軍輸送船は旅客船として使われていたものだが、技術者たちは豪華な座席シートや遊戯施設を取り外し、貨物区画と積載装置のスペースを確保したのである。同盟軍はこれらの輸送船の大半を、新しいメンバーらが反乱軍に参加するために乗ってきた船という形で手に入れた。その中には自分たちの船を供給するために帝国宇宙軍から亡命してきた乗員たちも含まれている。また、海賊や帝国軍の護送艦隊との戦闘の際に捕獲したものも少数含まれていた。
また、反乱軍は多くの企業が「役立たず」と考える旧式の小型貨物船を多数所有していた。彼らには本来の貨物船を扱える大型宇宙港が非常に少ないことから、大型の機種よりもこうした小型艇を好んで使っていたのだ。さらに小型艇は偽装も容易であり、旧型になると修理や改造も簡単に行うことができた。
輸送船の不足は頻繁に起こりうる致命的な問題だったが、同盟軍は稀にしか輸送船の建造を行わない。反乱軍の造船所は戦艦の建造にほぼ独占されており、これは他の理由で戦艦がより必要とされていたからである。しかし実際には、乗員たちが自分たちの貨物船の航行距離、速度、積載容量などの改善を行っていた。
反乱軍の輸送船は多少の例外を除けば完全非武装である。そのため、輸送は秘密裏に行われ、戦闘機による護衛が必要となった。その理由は極めて単純であり、反乱同盟軍にはすべての艦船に武装を施す余裕がなく、同様に輸送船が貨物を載せたり、降ろしたり、隠れて待機している間に一緒に寝かせておけるような武器もなかったのである。
しかし、反乱軍の輸送船の多くは帝国軍の探査機やセンサーから現在位置を隠すためにセンサー対策を施してあった。大半は洗練され、改良された航法コンピューターと偏向シールドを備えており、単独航行や未確認の宙界へ向かうことも頻繁に行われていた。また、防御システムや優れた航法コンピューターを持っていない輸送船にも、可能ならいつでもそのような装備を持っている艦船を随行させることができるようになっていた。
特別な任務のために改造され、装備を追加された輸送船もいくつか存在している。特殊部隊やスパイの派遣、再派遣、回収などを行うために精密な航法装置や飛行装置を備えた高速艇なども作られていた。タンカーは長距離戦闘機のパトロールや任務に同行する。それらが宇宙空間で戦闘機に燃料の再補給や再武装を行うことによって、戦闘機はその航行距離を飛躍的に延長させることができるようになる。他の輸送船は病院船や、特殊な環境を必要とするエイリアンの専用船、あるいは囮などに使われていた。