IG-100マグナガード
(IG-100から転送)
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IG-100マグナガード、または自発式実践型プログラム戦闘ドロイドは、ホロワン・メカニカルズ社によって製造され、クローン大戦中に独立星系連合によって使用された、高性能型バトル・ドロイドである。ドゥークー伯爵の命令によって、マグナガードたちはグリーヴァス将軍の個人的なボディガードとして働いていたが、ときにはドゥークー自身に仕えていることもあった。
インターギャラクティック銀行グループは、グリーヴァスに分離主義勢力の軍司令官としての献身を取り付けたが、彼の配下のカリーシュの精鋭たちを雇うことは拒否していた。グリーヴァスはより高度な知性を持つバトル・ドロイドを配下に要求したため、銀行グループはマグナガードを採用したのである。
解説
分離主義勢力のドロイド軍最高司令官、グリーヴァス将軍は、ボディガード・ドロイドとして知られる寡黙な用心棒、IG-100マグナガードを何体も従えていた。この素早い戦士たちは、非貫通型のエレクトロスタッフを装備しており、その両端で光を放って流れるエネルギーは、ジェダイのライトセイバーによる攻撃さえも受け止めることが可能である。これらのほとんど知性を持たない人間型ドロイドは、将軍を守るために正確無比な攻撃を繰り出し、自分の受けたダメージを気にすることなく、不屈の闘志で敵と戦い続けた。事実、ボディガード・ドロイドは頭部を失っても、決して戦うことをやめないのだ。
グリーヴァス将軍は、無数の兵士や、彼個人を守るボディガードを用意するために、バトル・ドロイドのプログラムおよびテクノロジーを極限状態にすることで対処していたが、実際の要求はさらに厳しいものだった。そこで、ドゥークー伯爵は将軍の望む通りの最先端ドロイド戦士を開発するべく、インターギャラクティック銀行グループの出資会社、ホロワン・メカニカルズ社を設立したのである。
その最終結果が、自発式実践型プログラム戦闘ドロイドのプロトタイプとなるIG-100だった。このドロイドが完成したとき、ホロワン社はこれらにありとあらゆる戦闘フォームをプログラムしたが、引渡しの直前になって、グリーヴァスからすべての記憶と戦闘ライブラリを消去するようにという要求がなされた。グリーヴァスはこのボディガードたちをプログラムするのではなく、訓練することを希望していたのだ。彼はドロイドたちに戦闘テクニックを学ばせ、失敗を通じて技術を向上させることを望んでいたのである。
ホロワン・メカニカルズ社は、外装の色で識別できるようにした数体のマグナガードを引き渡した。だが、すべてが同じ戦闘フォームを習得していたわけではない。なかには完全なまでに接近戦に特化したドロイドもあり、一方で他のドロイドは爆弾や長距離用武器の扱いに長けていた。いくつかの機種は、背部プレートに仕込まれた内蔵型マガジンから2装式ミサイルを発射できたほどである。グリーヴァスはカリーシュの戦士として過ごしてきた日々の伝統を守り続けており、ドロイドたちにカリーのムムーをあしらったヘッドラップとケープを与えたのだった。
クローン大戦の終盤に行われたパルパティーン議長誘拐作戦の最中、グリーヴァスは数十体のIGシリーズ・マグナガードを従え、議長を守るジェダイたちに対抗した。また、議長を救出する任務を指揮していたジェダイ・ナイト、アナキン・スカイウォーカーとジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノービは、コルサントからの逃走を試みていた通商連合クルーザーの艦内で、将軍のボディガードと遭遇している。