MC80ホーム・ワン型スター・クルーザー
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MC80ホーム・ワン型スター・クルーザーは、モン・カラマリによって建造された数種類のMC80スター・クルーザーの一種である。もともと銀河内乱以前には民間船として使用されていたこの船は、反乱同盟軍によって改良され、同盟軍艦隊における司令船および戦艦として使用されたのだった。
最も一般的なMC80のサブクラスはMC80リバティ型スター・クルーザーだが、反乱軍のすべての大型艦船の中で最も有名な船はホーム・ワン型だろう。アクバー提督の旗艦として多くの著名な戦いに参加した<ホーム・ワン>および<インディペンデンス>はこの級種の船である。
目次 |
特徴
大きさ
モン・カラマリの船には同じものが2つとして存在しない。それぞれが個別のデザインと構造を持っているが、それらは戦闘任務への転用の際に船体に施された大規模な改修と調整によって概ね標準化されていた。多くの船は全長1.2キロメートルだが、中には1.4キロメートル、あるいはそれ以上のものも存在していた。
<ホーム・ワン>とその姉妹船は、船首が細くなったシリンダー型の船体、船内に用意されたハンガー・ベイ、船尾に配置された10基の巨大な房状の亜光速スラスター(4基のM8.0スタードライブ・メイン・スタスターと6基のM4.5スタードライブ駆動エンジン)という単一設計を有していた。
本来、<ホーム・ワン>は深宇宙探査船として作られた船であり、巨大なパノラマ式ビューポートを備えていたが、戦艦へ転用されるにあたって取り除かれてしまった。これは他の姉妹船についても同様である。
<ホーム・ワン>はエンドアの戦いの際に集結した同盟軍艦隊で最大のスター・クルーザーとされていたが、大きさと積載量の点では他の姉妹と大差はなかった。いずれもこのタイプの船は、司令船および戦艦として使用された反乱軍の最重要大型艦船である。多くの戦艦と同様に、すべてのMC80は標準システムに関しては巡航艦として、その他の部分に関しては大型艦船として分類されていた。
乗員数
ホーム・ワン型クルーザーの標準的な搭乗員は、5,402名の操艦要員、78名の砲手、そして乗員となる1,200名の兵員たちである。最低限の操艦要員である1,230名は<ホーム・ワン>とその姉妹船<インディペンデンス>で共有されていた。
ハンガーの積載量
宇宙戦闘機の積載可能量は船や状況によって様々である。<ホーム・ワン>には10個中隊を収容可能だが、新共和国の時代における<インディペンデンス>の積載量はXウィングの2個中隊に限られていた。各艦のハンガー設備が船毎に同一かどうかは不明だが、既知の3隻に関してはいずれも船体右舷に大型ハンガーが用意されていた。内部設計の差異は貨物の積載量にも影響があり、<ホーム・ワン>では20,000トンの貨物を運ぶことができた。
攻撃および防御システム
<ホーム・ワン>は防御と火力の両面でリバティ型を上回っており、非常に希な存在だった。このサブクラスの標準搭載兵器は、36基のターボレーザー、36基のヘヴィ・イオン・キャノン、6基のトラクター・ビーム発射装置である。ホーム・ワン型には<エグゼキューター>のような重点防御用レーザー・システムが装備されていなかったが、高性能照準システムが採用されていたため、ターボレーザーで小型艇や宇宙戦闘機を捕捉し、破壊することができた。また使われる機会はほとんどなかったが、このターボレーザーは惑星の地表爆撃に使用することも可能である。
<ホーム・ワン>はインペリアル級スター・デストロイヤーに匹敵する重装甲と強力なシールドを持つことで知られており、エンドアの戦いに参加したすべての戦艦の中で最も重防備かつ重火力な船だった。すなわち、このサブクラスの他の船は<ホーム・ワン>と比較してやや防御力に欠けていたということである。
艦橋タワー
ホーム・ワン型クルーザーは船内に散らばり、船首から船尾に至るまでの様々な箇所から伸びる複数の司令ポッドを持っていた。これらの1つが船の司令センターとして使用されていたのだ。
主艦橋
指揮官は回転式ロボット・アームの付いた椅子に座り、艦橋要員と宇宙に突き出したパノラマ舷窓を同時に監視することができた。艦橋にはCSマーク12・ホロプロジェクター・テーブルが中央に設置されたブリーフィング・ルーム区画があり、乗員たちが戦闘中の出来事を監視するために使用していた。
初期のモン・カラマリ・スター・クルーザー全般に言えることだが、<ホーム・ワン>はモン・カラマリに特化した独自設計の艦橋制御システムを採用していた。したがって、乗員の大部分は反乱軍を構成する多くの種族で構成されていたが、指揮官は完全にモン・カラマリだけで占められていた。しかし、少なくとも1隻は人間の指揮官が使用できるように改造されていたことが確認されている。
歴史
反乱軍での軍役
反乱同盟軍では、<ホーム・ワン>、<インディペンデンス>、<デファイアンス>を含む、少なくとも7隻のホーム・ワン型クルーザーが使用されていた。これらはすべて銀河内乱の初期、ヤヴィンの戦い以前に軍事向けに転用されたものである。
サブクラス名の由来になった<ホーム・ワン>は本来、深宇宙探査船として設計された船である。この船はモン・カラマリが反乱軍に加わった際に、軍事向けに転用された最初の船の1隻であり、その後アクバー提督の旗艦として選ばれたのだった。他の姉妹船も戦争前には同様の経歴を持ち、ほぼ同時期に軍事用途に転用され、反乱軍での軍役に加わった際にその主力戦艦としての地位を共有することになったのである。
モン・カラマリの船は資源に乏しい反乱同盟軍に大型艦船としての価値ある戦力を供給したが、特にホーム・ワン型は高度な司令船として有効活用され、中でも<ホーム・ワン>および<インディペンデンス>は同盟軍最高司令部の移動式本拠地としても活躍したのだった。
<インディペンデンス>はヤヴィンの戦い前に、<ホーム・ワン>はホスの戦いからその後に至るまで、この任務に使用されていた。一方、<デファイアンス>は最高司令部との直接的な関わりが少なく、主にナモー提督の旗艦として利用されていた。だが、ホスの戦いの直後には反乱軍指導部に極めて近いところで艦隊の司令船として使用されたこともあった。
エンドアでの最終決戦の最中、反乱軍の宇宙軍勢力の大半が攻撃艦隊として集結したとき、ホーム・ワン型もこの戦いにおける反乱軍で最大級の大型艦船としてその火力を提供した。このとき<インディペンデンス>は通信船として使用され、<デファイアンス>は後方の守りに配置され、<ホーム・ワン>はアクバー提督の旗艦となる艦隊の司令船として使用されていた。また、クリックス・メイディーン将軍も<インディペンデンス>の艦橋で指揮を執っていた。しかし少なくとも同型の船1隻が、第2デス・スターのスーパーレーザーの2番目の犠牲となって破壊されている。そして戦いの後、<ディファイアンス>は帝国軍の残存勢力の掃討作戦に使用されたのだった。
新共和国での軍役
新共和国の初期の時代にも、ホーム・ワン型クルーザーは司令船として前線での活躍を続けていた。アクバー提督はブレンタルIVの戦いで<インディペンデンス>を旗艦として使用し、一方で<ホーム・ワン>は、第1次コルサントの戦い、ビルブリンギの戦い、第2次キュートリックIVの戦いなどで艦隊を率いていた。
だがヤヴィンの戦いからおよそ10年が経過すると、これらの歴戦の船もMC90スター・クルーザーのような新型戦艦に艦隊司令船の座を譲るようになった。アクバーも自身の旗艦をMC90<デファイアンス>へ移し、その後、<ギャラクティック・ヴォイジャー>へと再移動している。しかしヤヴィンの戦いの18年後のシャンパーラの戦いとアンクス・マイナーの戦いでは、アクバーはエグゼキューター級スター・ドレッドノート<ガーディアン>から艦隊を指揮を執っていた。
だが、旧型MC80の戦歴がこれで終わったわけではない。<ホーム・ワン>はヤヴィンの戦いの11年後も中隊司令船として使用され続け、その後12年にわたって最高司令官の旗艦として任務に就いていた。<インディペンデンス>もユージャン・ヴォング大戦の初期まで現役を続け、モン・カラマリ近郊のパトロール部隊の基地で指揮を執っていたのだった。