ノーソア・ライ
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ノーソア・ライは、クローン大戦中にカーカロドンのリフ・タムソンと共謀し、クオレンを独立星系連合との同盟へと導いたクオレンの指導者である。
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経歴
分離主義勢力の手駒に
ヤヴィンの戦いのおよそ21年前、ヨス・コリーナ王が謎の死を遂げた後、クオレンとモン・カラマリとの緊張が膨れ上がった。部族長ノーソア・ライはこの危機に際して人々をまとめ上げていたリーダーの1人である。独立星系連合を味方に付け、リフ・タムソンと名乗る分離主義勢力の大使に乗せられたノーソア・ライは、首都で開かれたモン・カラマリ評議会の前で人々に向けて演説を行った。彼はヨス・コリーナの息子、リー＝チャーをカラマリ星系の次期君主とすることに、クオレンは反対すると訴えたのである。最終的にノーソア・ライ、タムソン、そしてクオレンたちは、平和的な話し合いの結果に不満をあらわにし、会合の場を去っていった。だが部族長は立ち去る前に、このとき平和への望みを失いかけていたリー＝チャーに近づくと、彼の父への尊敬と哀悼の意を伝えたのだった。
これらの出来事はすべて、この抗争で惑星ダクを分離主義勢力の側に引き寄せようとするドゥークー伯爵とタムソンが画策したものだった。ライは自分の行動がクオレンたちにとって最善の結果をもたらすと信じ、彼らへの協力に同意していたのである。だが彼は、ドゥークーとタムソンがモン・カラマリたちを捕らえ、奴隷にしようと計画していたことを知らなかったのだ。
やがてついに第2次モン・カラマリの戦いが開始された。ノーソア・ライもこの戦いに参加し、離れた場所から監視を行っていたが、最初の攻撃の際に、クオレンとアクア・ドロイドは撤退を強いられてしまう。ライもドロイドと共にジェダイに撃退され、苦戦に悩まされていた。するとタムソンは彼に、戦いを勝利に導く秘密兵器、ハイドロイド・メデューサの存在を示す。攻撃は計画通りに進み、敵対勢力は隠れ家へと追い詰められた。クオレンたちはジェダイとモン・カラマリへの最後の一押しを実行するつもりだったが、ライはタムソンの勝利を確信したため、クオレン部隊による攻撃を控えようと決断する。だが、カーカロドンの司令官は部族長のこうした消極的な姿勢と不服従に激怒し、再びこうした態度を見せた場合はその場で殺すと脅迫したのだった。
リー＝チャーの捜索
初期の勝利の後、ノーソア・ライとリフ・タムソンはモン・カラマリの首都にある中央宮殿に陣取っていた。彼らはその場から状況を見極め、リー＝チャーとその仲間たちの捜索を開始したのである。するとドゥークー伯爵から通信が入り、彼らに惑星全土を支配下に置くようにと強く迫った。この会話の中で、ライは捕虜となったモン・カルたちについて懸念を表明し、女子供は奴隷となる運命から救ってやりたいと訴える。だがドゥークーは怒りをあらわにし、クオレンの指導者を黙らせると、すべてのモン・カルたちを奴隷として働かせるために連行するよう告げたのだった。このときライは、戦争捕虜に対する連合の冷酷な仕打ちを初めて目の当たりにし、分離主義勢力に加担した決断に疑問を抱き始めたのである。だがこのとき彼にできることは、伯爵の命令に従うことだけだった。
ジェダイとモン・カラマリの兵士たちが海面上に待機する共和国の船へ逃れようとしたとき、ノーソア・ライは敵部隊と遭遇した兵士の1人と交信した。タムソンはライを脇へ押しのけ、クオレンの兵士にジェダイと王子を船に向かわせるよう命令する。そこで彼は罠を発動させ、王子の目の前で船を破壊することで、彼の脱出の望みを失わせたのだった。
その直後、ジェダイがダクの惑星内スキャナーを収容したビルを破壊し、分離主義勢力の通信を妨害した。このことはライとタムソンにも直ちに報告されたが、ノソーはそれ以前から視界には何もなかったと指摘する。実は、多数のグンガンの戦士からなる大規模部隊が進軍中だったが、タムソンはこれを予期しており、部族長も次の攻撃が近いと考えていた。グンガンの一団は王子と共に捕虜の解放に向かい、別の一団が破壊されたスキャナーの場所でドロイド部隊と交戦する。一方、タムソンが王子の捜索に向かったため、ライは宮殿に1人で残されていた。二箇所の攻撃に関する情報を受けた彼はタムソンと交信し、その状況を伝える。クオレンの指導者は分離主義勢力の全軍を撤退させるよう提案するが、タムソンは両方の戦場にトライデント級アサルト・シップを投入することを決めた。そして彼自らもリー＝チャーの息の根を止めるため、王子のいる場所での戦いに加わったのである。
王子が捕らえられたという知らせがタムソンに届いたとき、ノーソアはタムソンがクオレンに代わって玉座につくつもりだと聞かされ、ショックを受けた。彼はようやく連合に加担したことが真の過ちだったことに気付いたのである。王を殺害した犯人もタムソンであり、クオレンは利用されていただけだったのだ。その後、ノーソア・ライはリー＝チャー王子から、分離主義勢力を裏切り、王子がモン・カラマリを脱出する手助けをするよう頼まれた。だがノーソアはそれを拒み、リー＝チャーは処刑されることになる。しかし、彼は自分の過ちのせいで若い王子が命を落とすことを見過ごせなかった。ライは急いで王子のもとへ泳ぎ、彼を救うと、クオレンたちにタムソンと分離主義勢力を倒すため、リー＝チャーと共和国部隊に加勢するよう命じたのである。やがて戦いは終わり、モン・カラマリとクオレンは再び統一された。王子がダクの王に就任したとき、両者は満場一致でそれに賛同したのである。
