ダーク・トルーパー
dark trooper |
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解説
帝国軍のダーク・トルーパーは、ストームトルーパーの装甲服に似た重プレートの外殻を持つ、高度なバトル・ドロイドの兵士である。この恐るべきドロイドは強力な武器とジェットパックを装備しており、機動性と戦術的優位性を確保したのだった。
クローン大戦の勇者、帝国軍のロム・モーク将軍は、バトル・ドロイドの限界と利点の双方をその目で直接目撃してきた。彼は最終的に勝負を決めるのは1対1の戦闘であると信じており、デス・スターのような超兵器で反乱軍を殲滅しようとするグランド・モフ・ターキンの計画に反対を表明していたのである。そしてヤヴィンの戦いで初代デス・スターが破壊されると、帝国軍で将軍の地位に就いたモークはダーク・トルーパー計画を立案指導するようになった。これは結果的に「スーパー・ストームトルーパー」として機能する超高性能型バトル・ドロイドの開発へと帰着していくのだった。
この野心的な計画はいくつかの段階を経て発展していき、その過程で造られたコンセプト・ドロイドはモークの設計の実現性を証明している。
フェーズI・ダーク・トルーパーは外見が未完成であり、強化フリク(主にグロマスの月から採掘される合金)で造られた金属製の骨格を外部にさらしていた。このトルーパーはそびえたつヒューマノイドであり、装甲には剃刀のように研ぎ澄まされた刃が並び、腕には耐熱シールドが装備されていた。一方で、プログラムは原始的であり、攻撃への非情な衝動を有していた。
フェーズII・ダーク・トルーパーはさらに洗練されており、外装がストームトルーパーの装甲服を思い起こさせるガンメタル・グレイの装甲で覆われていた。また、この巨大機械兵士はリパルサーリフト・パックとジェット推進装置を装備したことによって極めて機敏に動くことができ、強力なプラズマ・シェル・アサルト・キャノンと、長距離型ロケット爆弾で武装していた。
フェーズIII・ダーク・トルーパーは最強とされる最終型モデルであり、モーク将軍が個人的に使用していた1体のみの存在が知られている。伝説の巨人を思わせるこの重武装型ダーク・トルーパーは、単独のドロイドとしても、パワー・スーツとしても、利用可能である。太い腕には恐ろしい火炎チューブが何本も連結されており、その中にはシーカー・ロケットがほぼ無限に装備されていた。
ダーク・トルーパーが初めて実戦投入されたのは、ヤヴィンの戦いの直後、予期せずして反乱軍がタック基地を設立したときだった。帝国軍は深宇宙探査ドロイドの派遣と同様の方法で、ハイパースペース・カプセルを通じてドロイドを投下した。ドロイド兵士たちはあらゆる抵抗を引き裂き、惑星ターレイの反乱軍前哨基地を壊滅させたのである。この新たなる脅威の調査を行ったのは、反乱軍の傭兵カイル・カターンだった。彼はダーク・トルーパー計画の秘密を解き明かし、モーク将軍の旗艦<アーク・ハンマー>上の巨大生産工場にその源があることを突き止めたのだった。
カターンは<アーク・ハンマー>に潜入し、この巨大戦艦に対する破壊工作を行った。この作戦の成功によって帝国軍は<アーク・ハンマー>もろともダーク・トルーパーに関する莫大な投資をすべて失い、モークの死によってストームトルーパー・バトル・ドロイドの研究も潰えたのだった。この失敗には、パルパティーン皇帝も激しい怒りを顕わにしたと伝えられている。