太陽の実
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目次 |
あらすじ
ウィケットとニーサがサンベリーを探しながら森の中を歩いていた。ニーサが、空洞の木を潜り抜けた先にもっとたくさんの実があることに気付き、2人でその中を滑り降りる。だが、彼らがサンベリーの茂みに着地すると、突如、巨大なマンティグルーが現れ、ニーサが捕まってしまった。ウィケットは辛うじて彼女を救助することができたが、この怪物の正体が何者のか分からなかったため、村の仲間たちに報告に向かうことにしたのだった。
彼らが村へ戻ると、ログレイの小屋から再び怪物の咆哮が聞こえてきた。2人が調べに行くと、小屋の中でログレイとチャーパ酋長が魔法の装置を使い、マンティグルーを見ているところだった。ログレイは、モラーグが村のサンベリーを奪うためにペットを送り込んできたのだと説明する。さらに彼は、タルガーの魔女が再び同じことを目論んでくると確信していたのだった。イーウォックたちはそれを阻止しなければならないと考え、シャドウルート・ソープで木を覆い、この石鹸を洗い流すまで、サンベリーの木を見えなくするという作戦を考案する。そして長老たちが準備を始めると、ウィケットも協力したいと申し出るが、大人たちは彼にウォックリングの世話を命じたのだった。ウィケットはニーサと共に子供たちを連れて小川を下り、水浴びを楽しむことになる。だがこのとき、デュロックの一団が彼らを見つけ、イーウォックたちが石鹸を使っていることに気付いた。体に虫がたかることに困り果てていた彼らは、イーウォックたちから石鹸を奪い取り、それで体を洗おうと考えたのである。
デュロックたちは沼地の隠れ家に戻り、ゴルニーシュ王に発見したことを報告した。ゴルニーシュは石鹸を奪い取ってこなかったことについて手下たちを叱責するが、すぐに自らそれを奪いに行くことを決断する。一方ブライト・ツリー・ビレッジでは、ウィケット、ニーサ、ウォックリングたちが水浴びを終えていた。そして、彼らがログレイのところへ戻ると、老呪い師はすべてのサンベリーを見えなくしたと告げる。だが、ウィケットは湖の近くにある木がまだ隠されていないことに気付いていた。ウィケットとニーサはログレイに、残りの木を見えなくする作業を自分たちにやらせてほしいと頼み、彼もそれに合意したのである。そのころ、デュロックたちが村の支え木を登り、ログレイの小屋へ侵入していた。彼らは小屋の中でふざけあった末に石鹸を見つけ、木の下で待っていたゴルニーシュと合流する。彼は手下たちから石鹸を取り上げ、隠れ家へと戻ったのだった。
その後デュロックの沼地で、数人のデュロックたちが水浴びを行った。彼らは体の一部が透明になったことに衝撃を受けるが、やがて、水に潜って石鹸を洗い落とすと透明になった部分が再び元に戻ることに気付いたのである。この驚くべき事実から、ゴルニーシュ王はある計画を思いついた。透明になって誰にも気付かれずにイーウォックの村へ侵入し、彼らを驚かそうというのだ。一方イーウォックの村では、ウィケットたちが石鹸を使ってサンベリーを隠しているところだった。このときウィケットとニーサは不穏な物音を耳にし、調査へと向かう。彼らは確かに騒々しい音と声を聴いたが、何も発見できなかった。2人は気付いていなかったが、それはブライト・ツリー・ビレッジへと向かうデュロックたちだったのだ。そして、ウィケットとニーサがウォックリングたちのところへ戻ると、子供たちはまだサンベリーの木を半分残して、石鹸をすべて使い切ってしまっていたのである。
村に侵入したデュロックの一団は、石鹸の効力によって誰にも気づかれずに歩き回ることができた。彼らはさっそく悪戯を開始し、イーウォックたちを困惑させる。ウィーチーは攻撃されていることに気付いたが、敵の姿を見ることができなかった。ゴルニーシュは、自分たちは森の精霊であると告げ、イーウォックを森から永遠に追放すると宣言する。一部のイーウォックたちはそれを信じたが、ログレイは、森の精霊は常にイーウォックを保護してくれているはずだと訴えた。するとそこへ、ウィケットと透明になったウォックリングたちが駆けつけ、作業中に起こったトラブルについて説明する。このときニーサが、荷車からサンベリーの上にデュロックの足跡があることに気付き、ログレイは彼らが最後の石鹸を盗んだのだと確信したのだった。そしてウィケットが、自分たちの石鹸がなくなってしまったため、サンベリーの木をすべて隠すことはできないと告げると、ログレイは不安に襲われた。彼は、モラーグのマンティグルーが戻ってきたときに、1本でもサンベリーの木が見つかれば、怪物はそれを滅ぼし、さらにイーウォックにも襲い掛かるだろうと心配していたのである。事実、サンダーストーン山では、モラーグがマンティグルーに来たるべき使命に向けた準備をさせていたのだった。
イーウォックたちは石鹸がなくなったことついて議論していた。ウィケットが、いつも不潔なデュロックたちがなぜ今回に限って石鹸を手に入れたがったのかと考えていると、ニーサが、不潔な彼らが虫よけのために体を綺麗にしようと考えたのではないかと指摘する。ログレイもその意見に同意し、ある作戦を思いついた。彼はウィケットとその友人たちに、できるだけ多くの虫を集めるよう指示する。彼はデュロックたちにちょっとした驚きを与えやろうと考えたのだ。そのころ、モラーグの隠れ家では、邪悪な魔女がついにマンティグルーをブライト・ツリー・ビレッジへ向けて放っていたのだった。
ログレイ、パプルー、チャーパ酋長、ウィケットは、デュロックの村へ向かい、近くの草むらに姿を隠した。ログレイはウィケットにシャドウルート・ソープとは別の石鹸を持たせ、それを本物と取り換えてくるよう指示する。そして、デュロックたちが再びイーウォックの村を襲うと宣言したとき、ウィケットが任務を実行した。だが彼が石鹸に手を伸ばすと、ゴルニーシュ王も同時に石鹸を掴もうとし、ウィケットは見つかってしまう。これを見たログレイが角笛を鳴らすと、パプルーとチャーパがデュロックたちに襲い掛かった。周囲は大混乱となり、シャドウルート・ソープは手から手へと、デュロックとイーウォックの間を行き来することになる。最終的に石鹸はウィケットの手に渡ったが、不運にも沼の中に落ちてしまう。だが、ゴルニーシュは最後に石鹸を掴んでいた彼を捕え、偽の石鹸を奪い取ったのだった。デュロックたちは沼に入り、全身を泡で覆いながら大喜びで石鹸で体を洗った。その後、ログレイがイーウォックたちに虫を放つよう指示すると、無数の虫の群れがデュロックたちの体に吸い寄せられていく。偽の石鹸には虫を寄せ集める効果があったのだ。当てが外れたデュロックたちは慌てふためき、逃げて行ったのである。だが、本物のシャドウルート・ソープも沼に落下し、既に溶けてしまっていた。イーウォックたちは手遅れになる前にどうやってサンベリーの木を隠せばよいのかと頭を悩ませるが、このときウィケットが名案を思い付いたのである。
ウィケットは石鹸が溶け込んだ水を集め、バッグの中に汲み取った。そして、彼はバッグを持ったまま木に登り、それに穴を開けると、蔦を使って木から木へと飛び移ったのである。すると石鹸水がシャワーのように降り注ぎ、サンベリーの木を次々と隠していったのだった。ちょうどそのとき、マンティグルーが現れるが、ウィケットは蔦を使って怪物を避け、見えない茂みの中に隠れることができた。マンティグルーは森の上空を徘徊したが、何も見つけることができず、やがてモラーグの隠れ家へ帰って行ったのである。イーウォックたちはマンティグルーを欺き、サンベリーの木を救うことができたのだ。チャーパ酋長はこの日を休日にすると宣言したのである。
その後、見えなくなった木を洗い流す前に、ウィケットにはもう1つ確かめたいことがあった。そして彼の推測は正しかった。見えないサンベリーは普通のサンベリーと同じように美味だったのである。
登場
人物
クリーチャー
地名
組織/称号
種族
その他
外部リンク
イウォーク物語 シーズン1 | |||
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01.森の泣き声 | 02.太陽の実 | 03.大きな迷い子 | 04.ディージを救え! |
05.ラターラを探せ | 06.光の木 | 07.ジンダ族の呪い | 08.ガピン族の謎 |
09.サンスターVSシャドウストーン | 10.ウィケットの戦車 | 11.三つの教訓 | 12.秋祭り |
13.アーシャねえさん | |||
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01.魔法のマント | 02.願いのかなう花 | 03.ウィケットの家出 | 04.プリンセス・ラターラ |
05.森の魔物レイチ退治 | 06.不思議なトーテムポール | 07.ママへの贈り物 | 08.闇の精・悪魔の襲来 |
09.ミンフと共に去りぬ | 10.ログレイの弟子 | 11.押し売り | 12.戦士と敗者 |
13.凍ったエンドア星 | 14.金の船飾り | 15.バーガのライバル | 16.”こわい夢” 吸いとり機 |
17.ラターラの宝物 | 18.みんなの夢 | 19.意地悪ノーキー君 | 20.秘宝”太陽の星”を守れ! |
21.ニーサのパーティ | 22.戦士マラーニ | ||
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