ウィー・マルロー
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解説
幼いころから、ウィー・マルローは優雅に調整された強力なフォースの持ち主として見出されていた。ウィーが授かった能力の1つは、瞑想や夢を通じて未来を予見する力である。当初、彼はこの能力を恐れていたが、未来は絶えず動いており、何も決められたことはないと心に刻むことによって、この能力と共に生きることを学んだのだった。
彼の故郷ヴジャンは毒雨が降りしきる不毛の惑星だったが、ウィーの家族はこの惑星で最も裕福な名家の1つであり、シャトー・マルローと呼ばれる城に住んでいた。ヴジャンの名家は伝統的に非常に高いミディ=クロリアン値を示しており、それが一族の間でのステータスの証となっていたのである。そして、銀河共和国によって商業航路が整備されると、ジェダイもこの惑星を訪れるようになり、ジェダイの訓練のためフォース感知力の強い赤ん坊をコルサントへ連れて行くことを望むようになったのである。
ウィーの父親、マルロー伯爵はミディ=クロリアン現象に強い関心を抱いており、遺伝子工学的手法によって、ヴジャンの人々の間に天然のミディ=クロリアンを増やそうと試みた。だが、その実験は部分的な成功に終わり、人々は狂いだし、互いに殺し合いを始めたのである。そして、半酔状態で気が狂ったウィーの母親は、息子をジェダイに差し出した。ウィー自身はこうした過去をまったく知らなかったが、クローン大戦が勃発したとき、彼はついに事実を知ることになる。
ドゥークー伯爵はシャトー・マルローを乗っ取り、この城を隠れ家として利用すると、オーダーで最強のジェダイ・マスター、ヨーダのための罠を仕掛けた。そして、ヨーダはヴジャンへ向かうため、少数のジェダイの一団を選抜する。ウィーもその1人として選ばれ、他のメンバーは彼のマスター、マックス・リーム、仲間のパダワン、タリシベス・エンワンダン=イスターハジー(通称、スカウト)、彼女のマスター、ジェイ・マラクだった。
ヨーダがドゥークーと対面していたとき、ウィーとスカウトはアサージ・ヴェントレスと遭遇していた。常に狡猾な語り手である彼女は、ウィーをダークサイドへ誘惑し、ダークサイドも彼を引き寄せていた。そして、スカウトの命を手中にしたヴェントレスは、ウィーに決断を迫る。彼は疑念を抱いていたが、スカウトは必死に、彼が正しい決断をするはずだと告げ、ウィーはダークサイドを拒否する決断を下すのだった。一方で、アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービが救助に現れたことで、ヨーダもドゥークーの罠から脱出することができた。ヴェントレスはシャトルを盗んで逃走することになる。
やがて、ジェダイの一行はコルサントへ戻ったが、ウィーはジェダイ聖堂にいても、かつてのようにくつろいだ気分に浸ることができなくなっていた。するとヨーダは、フォースを身の回りに感じることができれば、常に落ち着いた気持ちでいられるだろうと説くのだった。
パルパティーン最高議長によってオーダー66が発令された夜、ウィーはパダワンとしてジェダイ聖堂で訓練を行っていた。シス卿となったアナキン・スカイウォーカーが聖堂の訓練ホールに入ってきたとき、ウィーは友人のベネイと共に、ソード・マスター・シン・ドローリグのもとでライトセイバーのスパーリングを行っている最中だった。このとき、ウィーはかねてから予見していた通り、この遭遇を生き残ることができなかった。彼は抵抗したが、ダース・ヴェイダーに胸を切り裂かれ、シン・ドローリグとベネイもその直後に倒されたのである。