シリア・シソーン
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シリア・シソーンは、惑星セズム出身の人間女性である。銀河共和国の晩年、彼女は銀河元老院でセズム・セクターを代表する元老院議員を務めていた。
解説
シリア・シソーンは故郷セズムで労働者階級から銀河元老院の議席を獲得するに至った最初の市民である。彼女は初期の謙虚さを議員オフィスにもそのまま持ち込み、セズム・セクターの産業と政治の中心地、セズムの神童と呼ばれたのだった。彼女は若い頃から政治の世界に積極的に関わっており、すべての活動を通じて貧困者や恵まれない人々を擁護するべく、情熱的かつ献身的に働いていたのである。
彼女が初めてパドメ・アミダラと出会ったのは、2人がまだ見習い政治家だったときにオルデランで開催されたサミットでのことだった。5歳ほど年上だったシソーンは、1週間におよぶ政治活動の良き指導者として、パドメと行動を共にすることになる。このとき、彼女は12歳の少女に過ぎなかったアミダラの機転の早さ、研ぎ澄まされた知性、困っている人々への真の思いやりに感動した。そして仕事が終わった後も、2人は数年にわたって交流を続け、やがてアミダラがナブーの女王に即位したことを聞いたシソーンは、その事実に大喜びしたのである。
シソーンは20歳で元老院議員となり、銀河系全域で困難を抱えている人々を助けるための多種多様な社会問題において、重要な鍵を握る人物となった。事実、彼女のオフィスが受けた最も手厳しい批判は、彼女がより大きな理想に注力するあまり手を広げすぎており、故郷であるセズムの人々にほとんど関心を払っていないのではないかというものだったのだ。後にアミダラがナブーの代表として元老院ビルに入ると、2人はしばしば互いの意見を交わすことになる。
やがてクローン大戦が勃発すると、シリアはセクター内で起こったいくつかの領土問題を調停するため故郷セズムに呼び戻され、長期滞在をすることになった。セズム・セクターに属する多くの惑星が共和国からの脱退を叫んでおり、シソーンもこれらの惑星を共和国内に留まらせることに個人的関心を抱いたのである。
彼女はまた、コルサント外で活躍する最も偉大な忠誠派議員の1人だった。しかし、クローン大戦による厳しい時代のなか、シリアとパドメは互いに頼り合いつつも、相手の力を理解できていなかった。シリアは2,000名の議員が名を連ねる嘆願署名への誘いを受けるが、それを断ってしまう。彼女はこの辛い時代に最高議長の権力を弱体化させることは、分離主義勢力のしていることと同じだと考えていたのである。
その後、ジェダイの反乱によってパドメ・アミダラが死亡したという知らせを受けたシソーンは、このナブー出身の議員の喪失を深く悲しんだ。そして、彼女はアミダラの死亡状況に疑念を抱き、彼女の葬儀に出席した後、元老院による調査を要求する。しかし、保安上の理由を掲げる皇帝の反対によって、この提案はほとんど取り上げられることなく闇に葬られたのだった。
シソーンが銀河帝国の横暴に気づいたのはこのときだった。彼女は、クローン大戦後に密かに創設され、増大を続ける反体制組織への支持を隠し通していたが、アミダラや他の有力議員たちへの忠誠によって、追い詰められるようになる。彼女は嘆願署名に参加した議員たちのように報復の対象となることはなかったが、穏やかに辞職を要求され、帝国支持派の議員へ取って代わられたのである。
シソーンは引退生活の初期をオルデランで過ごし、舞台裏の深くからベイル・オーガナの努力を支援していた。彼女はベイルの養女である若きレイア・オーガナの成長を支えることになり、やがて密かに故郷のセズムへと戻っていった。そして月日が流れ、エンドアの戦いで第2デス・スターが破壊された直後、シソーンはレイア・オーガナをはじめとする愛する者たちによって見守られながら、静かにこの世を去ることになる。