ラシュロス・ドフィーン
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ラシュロス・ドフィーンは通商連合のルクレハルク級戦艦<サカック>の艦長だったドールティ・ドフィーンの親戚である。彼はクローン大戦中、分離主義勢力のプロヴィデンス級クルーザー<インヴィジブル・ハンド>の艦長を務めていた。
経歴
ラシュロス・ドフィーンはニモイディアの名門、ドフィーン家の出身である。ドフィーン一族は長年にわたって保守的な交渉者としての手腕に敬意を払われており、天性の勘で不調に終わりそうな取引を見極め、タイミングよく撤退することで、通商連合の持つ莫大なクレジットの損失を防いできたのだった。特にラシュロスは他の多くのニモイディアンとは異なり、最も危険な状況にあっても極めて分別のある人物だった。窮地に立たされても冷静さを失わない彼は、多くの仲間から怒りと恐怖の対象とされたが、同時にこうした性格は彼自身がニモイディアン社会で出世する際の助けにもなったのである。やがて、ラシュロスは従兄弟のドールティ・ドフィーンの後を継ぎ(ただし、ラシュロスは自分自身の努力の結果であると強く主張していた)、貨物船司令官になるべく訓練を受けたのだった。
ラシュロスはジオノーシスの戦いにも参加したルクレハルク級戦艦の艦長となった。彼は最後に離陸したコア・シップの1隻で、グリーヴァス将軍を惑星から引き揚げたのである。彼はこのとき、撤退する分離主義勢力の船に群がった共和国グランド・アーミーのV-19クローン・ファイターのプロトタイプを撃退したことで、将軍の歓心を買った。そして、ドロイド将軍が<インヴィジブル・ハンド>を自身の旗艦としたとき、彼はドフィーンを自艦の艦長に任命したのである。
クローン大戦の戦火が広がるなか、ラシュロスは多くの戦いで司令官として活躍した。彼はグリーヴァス将軍という恐怖の存在を前にしても、持ち前の冷静さでしっかりと自分の立場を貫き、このドロイド将軍の尊敬を受けた数少ないニモイディアンの1人となったのだった。また、ラシュロスはコルサントへの奇襲にも参加しており、グリーヴァスがパルパティーン議長を誘拐するべく惑星の地表に向かった際には、艦隊の指揮も執っていた。そして、ジェダイによる議長救出任務の間、ドフィーンはジェダイの侵入者の行動を追跡し、レイ・シールドを作動させることによって英雄たちを捕らえたのである。
脱出の際、ラシュロスはより臆病な仲間たちと共に艦橋に残り、グリーヴァス将軍が遠隔操作で脱出ポッドをすべて射出させる直前に、その1つで脱出するのが最善の策だと判断した。だが、いくつかの脱出ポッドが撤退する分離主義軍にかろうじて回収されるなか、不運にもドフィーン艦長のポッドはコースを逸れたターボレーザーの砲撃を受け、乗員もろとも一瞬にして消滅してしまうのだった。