マース・グオ
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マース・グオは、プーアイのポッドレーサー・パイロットである。彼は酒乱で女癖が悪く、その大きな口はいつもトラブルの種になっていた。小柄な体にも関わらず、グオはモス・エスパの小悪党たちにケンカを売ることが多く、得てして返り討ちにあっていたのだ。
解説
無慈悲な自慢屋として知られるプーアイのマース・グオは、種族特有の長い曲がった首、くちばしのような鼻面をしていた。彼はリムで行われるポッドレースのマイナー・リーグの常連だったが、大きな大会に出場したことは一度もなかった。
ある日、ボールズ・ローアが歌うグリミック・コンサートで泥酔していたグオは、セブルバのマッサージ係の1人、青いルーシアン・トゥイレックのアン・ゲラに惚れ込んでしまう。彼はブーンタ・イヴ・クラシックで優勝した暁には賞金で彼女を買取り、タトゥイーンから連れ去るという非現実的な約束をしてしまった。だがそのとき、やはりアンに深い想いを寄せていたヴェクノイドのティーント・パガリスがこの会話を盗み聞きしていたのだった。
翌日、激怒したパガリスはセブルバにその話を密告する。するとセブルバも激怒し、レース中にグオを抹殺しようと決意した。そしてレース中、第2ラップでポッドレーサーの調整に集中していたグオは目が疲れていたため、セブルバがポッドの右エンジンに小さな金属片を入れたことに気づかなかった。その結果、彼のコーラー・ポンドラット社製プラグ2・ビヒモスは大破し、彼自身も重傷を負って医療センターへと運ばれてしまったのである。
グオの入院中、怒りの収まらないセブルバはレースの係員を買収し、ローディアンの奴隷の機械工、パックスとトラックス・ボンキックの兄弟を含めた彼のすべての所有物を奪い取ると、それらをオークションに出品してしまう(ただし、パックスはオークションの前にティーント・パガリスが買い取っている)。退院したグオはすべてを失っており、失意のまま故郷のプーへと帰っていった。しかしその後、彼は再びレース・サーキットに復帰し、59レース連続優勝という偉大な記録を打ち立てることになる。グオはレーシング・スポーツ界の大物として名を馳せたのだった。