インコム社
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フレシアを本拠地とするインコム社は、先見的な宇宙戦闘機、スピーダー、輸送船などの設計および製造を手がける大企業である。同社はT-65・Xウィング・スターファイターを製造した企業として名声を得た。Xウィングは反乱同盟軍のシンボルとも言える主力機であり、銀河内乱を通じて共和国再建のために活躍したのだった。
歴史
共和国の時代、インコム社はサブプロ社と永続的なパートナー関係にあり、人気機種のZ-95ヘッドハンター・シリーズなど、いくつかのコラボレーション製品を製造していた。だが、ヤヴィンの戦いの22年前、ホロネット・ニュースによって両社の提携解消が報告されたのである。
しかし、インコム/サブプロ社はクローン大戦最後の年にもARC-170スターファイターを共同で製造しており、この報告は時期尚早か、または誤報だった可能性がある。あるいは、ARC-170はヤヴィンの戦いの22年前に既に大半の設計ができており、両社が別々の道を歩み始めた後も、単に製造が継続されていただけなのかもしれない。
ヤヴィンの戦いの1年前になると、完全な独立企業だったインコム社も銀河帝国によって国営化され、同社の製品や技術者の大半が逃亡してしまう。彼らは反乱同盟軍で使用するための4種類の宇宙戦闘機のプロトタイプを製造し、それらの設計図と製造ノウハウを同盟軍の工場施設へともたらしたのだった。
その報復として、帝国軍当局はインコム社の技術者や科学者を一斉検挙し、ケッセルのスパイス鉱山へ送り込むなど、迅速な処罰を与えた。しかし、レイマス・アンティリーズ率いる反乱軍機動部隊が彼らを乗せた輸送船を妨害し、彼らを同盟軍基地へと連れ戻したため、研究者たちは一命を取り留めたのである。
インコム社は帝国軍の下請け企業となってもその名を継続して使用していたが、かつての繁栄を取り戻すことはなかった。その革新的な情熱は消えうせ、I-7ハウルランナーのような「平均的」な戦闘機を提供するだけの企業となってしまったのである。同盟軍へ亡命しなかった従業員や、帝国軍による企業支配の混乱の間に辛くも逃亡した従業員の中には、団結してフレイテック社を創設したメンバーも存在する。
やがてパルパティーン皇帝が没すると、インコム社はかつてのような凝縮された企業へと自身を改革したかに見えた。同社は他の似たようなテクノロジー系組立加工業者にならって、「中立性」を維持し、新共和国と残存帝国軍の双方に製品を提供することで、自身を形作っていったのである。
シーナー・フリート・システムズ社と同様に、インコム社は銀河系全域に多数の従属惑星を従えている。なかでも最も有名な惑星はシェルシャ・セクターのランクリンジである。