ティオン・メイドン
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ティオン・メイドンは、パウ・シティの宙港管理官を務めていたパウアンである。痩せこけた灰色肌のヒューマノイドであるティオンは、精巧な赤いローブを身に付け、凝った作りの公務用の杖を持ち歩いていた。クローン大戦末期、彼はグリーヴァス将軍を捜索していたオビ=ワン・ケノービを手助けしたのだった。
経歴
オビ=ワン・ケノービはグリーヴァス将軍を捜索するためにウータパウを訪れたが、そこで彼を出迎えてくれたのは、200年以上にわたってパウ・シティの宙港管理官を務めているティオン・メイドンだった。この長身のひどく痩せたウータパウン(これはパウアンとウータイの総称である。パウアンは長寿であるため、しばしば他の種族から「古代人」と呼ばれている)は、他のパウアンと同様に直射日光を避け、青白い肌を維持することを好んでいる。また、鋭く研がれた歯はひどく不快な印象を与えており、生肉を好む食性からは攻撃的な印象を抱かれることも多い。しかし、彼は他の誰よりも平和を強く熱望する、心優しい管理官だった。さらに、彼にはどことなく貴族の雰囲気が漂っていた。なぜなら、ティオンは分断されていたウータパウの文化と民族国家の統合を指揮した伝説的な人物、ティモン・メイドンの直系の子孫だったのだ。
パウ・シティはこの惑星の主たる宇宙港を擁しているため、ティオンは惑星を往来するすべての宇宙船を監視していた。また、ティオンは惑星の指導者ではないが、彼の発言はウータパウを統治する議会に対して強い影響力を有していた。しかし、グリーヴァス将軍が議会のメンバー全員を殺害すると、メイドンは恐怖に震えながらも事実上のリーダーとなった。彼は選択の余地を与えられることなくグリーヴァスの支配に降伏したが、パウ・シティの影に覆われた階層で、密かに反乱組織の成長を見守っていたのだった。
オビ=ワンを迎えた当初、メイドンはグリーヴァスの所在について無知を装っていたが、その後、ケノービに対して密かな警告を告げることができた。グリーヴァスは確かにこの惑星に留まっており、何千ものバトル・ドロイドからなる軍隊に守られながら、縦穴都市の10階に隠れていたのだ。このときオビ=ワンもメイドンに対して、今こそ抵抗勢力を準備するときだという重大な助言を与えた。そして、ウータパウンがオビ=ワンのジェダイ・スターファイターに燃料を補給すると、彼は自動操縦でスターファイターを発進させ、密かにグリーヴァスの捜索を続けるための囮として利用したのである。
ティオンはケノービの極秘メッセージを惑星の抵抗勢力に伝え、不安を抱きながら合図を待っていた。だが、それほど長く待つ必要はなく、完全武装した共和国グランド・アーミーの2個大隊が上空からの降下を開始した。彼らは分離主義勢力の占領軍と戦うべく、縦穴都市になだれ込んできたのだ。歩兵隊や翼の生えたダクティリオンに乗った戦士たちからなるウータパウンの抵抗軍も、可能な限りの手段でクローン・トルーパーたちを支援したのだった。
しかしこの戦争の様相は急激に変化し、ウータパウの解放は短命に終わることになる。ドロイド軍は壊滅したが、一転してクローン軍が惑星を制圧し、ウータパウンの抵抗軍を弾圧したのである。このとき、ティオン・メイドンも捕らえられ、新しい帝国軍の捕虜となったのだった。