ダクマン・バレック
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ダクマン・バレックは、ジェダイ・オーダーのなかでも極めて異例な経歴を持つ有能なジェダイ・マスターである。彼の母親は学術惑星ムルストで高等教育に携わっていた教授であり、著名な遺伝学者としても知られていたのだ。驚くべきことに、自分自身の血統を調べることによって、息子に潜在的なフォース感知能力があることを発見したのもこの母親だった。そして、彼女は息子が共和国に偉大な貢献を果たすであろうことを期待して、自らジェダイ評議会との接触を行ったのである。そしてテストの結果、実際にバレックに強いフォースが認められると、彼はすぐにジェダイ・オーダーの一員として加えられた。やがて、最初のパダワンの訓練に成功したバレックは、30代半ばにしてジェダイ・マスターの称号を手にすることになった。
経歴
クローン大戦が勃発したとき、バレックとその2人目のパダワンであるシャア・ギは、海賊たちの活動を調査するためアウター・リムに派遣されていた。バレックは最初のパダワンがジオノーシスで戦死したという報告を悲しんでおり、この戦争に対して満を持した覚悟で望む決意を固めていたのである。そのため、彼は新設された軍隊における将軍の地位を喜んで受け入れたのだった。
やがて、バレックと若きシャア・ギは、アウター・リムの惑星ハイポリに隠された大規模なバトル・ドロイド製造工場を発見した。彼らはこの情報を直ちにコルサントへ送信し、その報告を受けたジェダイ評議会は、評議会のメンバーであるシャク・ティとキ=アディ=ムンディを含む、ジェダイのエリート機動部隊をハイポリへと派遣した。そして現地では、この工業惑星に最も詳しいバレックがジェダイの部隊の指揮を執り、到着するクローン軍を従えることになっていたのである。
しかし、ハイポリでの軍事作戦は急速に禍へと転じていった。軌道上の機雷によって輸送船が全滅し、ハイポリ上に展開する敵部隊の後方へ墜落してしまったのだ。そして、ドロイド工場からは生存者を殲滅するべく、何千ものバトル・ドロイドが出現した。クローン軍の大半は既に最初の衝突で死んでおり、わずかな生存者たちもドロイド軍のレーザー放火によって焼かれていくのだった。ジェダイも完全に包囲され、状況はますます悪化していったのである。
ハイポリのドロイド軍を指揮していたのはグリーヴァス将軍だった。ジェダイの生存者たちを包囲したバトル・ドロイドも、彼が個人的に指揮していた部隊である。マスター・ダクマン・バレックは、この戦いでグリーヴァスによって殺害されるのだった。