サーバ・セバタイン
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解説
バラベルのサーバ・セバタインは、ワイルド・ナイツとして知られていたフォース感知者たちのはぐれグループの首領の1人である。彼女とその仲間たちは人間のジェダイ・ナイト、エリザが任務でバラブIを訪れたときにフォースの訓練を受けたのだ。そして、ユージャン・ヴォングによる銀河系への侵略が開始されると、サーバは今こそ銀河系を守るため、ワイルド・ナイツがジェダイ・オーダーに加わるべきときだと考えたのだった。
まずサーバはエクリプスでルーク・スカイウォーカーに合流させるべく3人の弟子たち、彼女の息子ティーザーとそのハッチメイトのベラ・ハーラ、クレゾーヴ・ハーラを送り込んだ。その後、マーカーで行われたヴォクシン・クイーンを抹殺する任務でアナキン・ソロが戦死したとき、ジェダイ・ナイトたちにフォース=メルドの有用性を説いたのもサーバだった。フォース=メルドを使うことによってジェダイたちは互いの心を調和させ、フォースの絆によって結合された力をユージャン・ヴォングとの戦いに投じることができるのだ。彼女の提案には2つの側面があった。1つは新共和国の軍隊を支援していたこと。もう1つは多大な喪失と苦痛に直面しているジェダイ・ナイト(特にタヒアリー・ヴェイラ)に少しでも人間性を回復させる手助けを与えることである。
サーバはルーク・スカイウォーカーに助言を与える側近の1人となり、ユージャン・ヴォングによる侵略との戦いを続けていた。そして、彼女のハッチメイト、レスワが成人の儀式を迎えたとき、彼女はバラブIへと戻ったが、そこで待っていたのは炎に包まれた故郷の姿だけだった。バラブIの地表はユージャン・ヴォングの攻撃によって煮えたぎる溶岩の海と化し、すべての生命が一掃されたのだ。傷心し、怒りに燃えたサーバは残っていたユージャン・ヴォングの輸送船と護衛のコーラルスキッパーを攻撃した。しかし、彼女は事実を知らなかった。その輸送船は奴隷船であり、生存していたバラベル全員がエイリアンの侵略者たちに利用される奴隷となるべく格納されていたのである。奇しくも同胞たちを乗せた輸送船を破壊してしまったサーバは、溢れ出る死体を見て恐怖に震えたのだった。
その後、マスター・スカイウォーカーのもとへと戻ったサーバは、バラベルたちにとって奴隷となることは死ぬよりも辛いことだったはずだと納得せざるを得なかった。それでも彼女は仲間たちの死に責任を感じており、復讐のためユージャン・ヴォングと激しい戦いを続けることになった。だがその怒りの炎も、マスター・スカイウォーカーが放浪惑星ゾナマ・セコートを捜索する任務にサーバの同行を求めたことで、次第に収まっていった。マスターはこの捜索こそがユージャン・ヴォングとの戦争を終わらせる鍵であると考えており、彼女もその申し出を受け入れたのだった。
また、バラブIで経験したサーバの損失は、彼女の生命に対するフォース感に大きな影響を及ぼしていた。彼女は自分の周囲に存在する生命をより広く詳細に感じ、他の生物が病気に罹っていることさえ感じ取ることができるようになっていたのだ。この能力は治癒者の持つ力とは違うものだったが、サーバは度々この能力を使って仲間のジェダイを助けていた。同様に、この能力によって彼女はチャドラ=ファンの治癒者テクリと親密な関係を築くようになり、ユージャン・ヴォングにシェイプされたタヒアリー・ヴェイラや、後には瀕死の重傷を負った残存帝国軍のギラッド・ペレオン大提督の治療にも、力を合わせて臨んだのだった。
後にユージャン・ヴォングが帝国を一掃するためボラスクへの攻撃を開始すると、サーバは故郷での失敗を克服するべく、捕らえられた帝国軍兵士たちの解放を決意した。彼女はダニ・クイーと共にこの危険な任務に志願し、ユージャン・ヴォングの奴隷船を内側から破壊するためその中へと侵入していった。そして彼らの作戦は成功し、生存者の解放という勇敢な行動は、ペレオンを始めとする軍指導者たちからの大きな賞賛を得たのである。
やがてジェダイたちがついにゾナマ・セコートを発見すると、サーバはこの惑星の持つ巨大な生命力に引き寄せられるのを感じていた。彼女はこの放浪惑星に本当の故郷よりも快適な雰囲気を感じ取ったのだ。これは彼女にとって、ジェダイがこの惑星を探し、この戦争に対する真に平和的な解決を求めていることを知る助けにもなっていた。このとき彼女はバラブIを失った責任から解放されたのである。そして、サーバはユージャン・ヴォングとの抗争を解決へと導く新しい決意を胸に抱いた。ユージャン・ヴォングとの長い戦いの最終段階で、生きた惑星ゾナマ・セコートはこの戦いを終わらせることへの助力を申し出た。その後、彼女はシード・パートナーと結合するジェダイ・ナイトの1人となり、セコータン・スターシップを与えられたのだった。