ター・フェニア
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ター・フェニアは、帝国軍パイロット、そして将軍である。ヤヴィンの戦いの40年後、彼は連合軍最高司令官に就任することになる。
経歴
ター・フェニアは帝国軍を去ったスーンター・フェルの後任として、第181帝国戦闘機大隊の指揮を執っていた帝国宇宙軍将校である。彼はフェル男爵を深く尊敬しており、反乱同盟軍および新共和国との戦いでは幾度となくフェルの射撃手を務めていた。
フェニアが帝国軍に参加したのは、ヤヴィンの戦いで兄がウェッジ・アンティリーズに撃墜された直後のことである。後に彼はフェルから直々に第181部隊の一員として選ばれ、デラIVの奇襲では4隻の反乱軍輸送艇を撃ち落とした功績によって少佐に抜擢された。そして大佐に昇格したフェルが大隊全体の指揮を執るようになったとき、フェニアは1個中隊の指揮権を与えられたのだった。
フェニアは当時の銀河帝国首班だったセイト・ペスタージに忠誠を誓っておらず、フェルが独自の軍を組織するために帝国軍から離脱することを心待ちにしていた。そして当然、自身もフェルと共に軍を去るつもりでいたが、彼は男爵の計画から完全に除外されていたのである。この事実は、フェルへの深い憎悪として取り残されたのだった。
スーンター・フェルの離脱によってフェニアは更に多くの勲章を得るようになり、惑星アダマーが銀河社会の一員となる決定を下したとき、彼は帝国の代表として指名された。アダマーにいた間、フェニアはウェッジ・アンティリーズ率いるローグ中隊と交戦していたが、自分に挑んでくるアダマリのパイロットを撃墜することにも良心の呵責は一切無かった。カータンがアダマー政府の座を要求したことによって勃発した内乱で、フェニアとその部下たちはカータン側を支持していたのだ。しかし、彼らはウェッジとイェダゴニアン連合に雇われたパイロットたちによって全滅させられてしまう。フェニアはなんとかその場を凌ぎ、インペリアル級スター・デストロイヤー<アゴナイザー>へと逃走したのだった。
フェニアは新共和国からアダマーを奪回するべく<アゴナイザー>で帰還したが、新共和国の大規模な防衛艦隊と遭遇し、熾烈な反撃を受けてしまう。結果的に彼はこの戦いで撃墜され、救助が開始されるまで氷に閉ざされたまま宇宙空間を漂流することになるのだった。