セイト・ペスタージ
提供: スター・ウォーズの鉄人!
| ||||||||||||||||||||||||||||||
|
解説
パルパティーン皇帝の高官を務めていたセイト・ペスタージは、皇帝が旧共和国の元老院議員だった当時から側近として仕えていた最も信頼された助言者の1人である。ペスタージは毒見を行うことでパルパティーンの食事を監督し、彼のすべての会合スケジュールを管理し、また、帝国の機密を保持し、さらにはパルパティーンの邸宅の管理も行っていた。このように、彼はあまりにも皇帝に近い存在であるため、帝国内ではペスタージがパルパティーンの遺伝子から造られた最初のクローンの1体ではないかという声もよく聞かれていた。こうした噂はまったく否定されていないが、ペスタージの皇帝に対する忠誠心に疑いの余地がないのもまた事実なのである。
多大な貢献に対する褒美として、ペスタージはパルパティーン自身からキュートリック・ヘゲモニーの執政権を与えられていた。また、帝国の歴史家たちは、ホスの戦いの際に実質的に帝国を動かしていたのはペスタージであるという事実を認めていた。さらに、彼はエイドロン計画を知る極わずかな者たちの1人でもあり、タトゥイーンに小さな隠れ家を作るため、実際にこの計画から資金を流用していたのである。その後、ペスタージはこの隠れ家を武装するために芸術的かつ古風な武器を入手しようと画策し、ライリン・バーノルトを雇い入れた。しかし、バーノルトは秘密裏に造られたストライク級クルーザー<エイドロン>の所在とその計画の全貌を盗み取り、ペスタージを脅迫した。だが、狡猾なペスタージは自分の経歴に汚点を残す前にバーノルトを捕らえ、処刑することに成功したのだった。
エンドアの戦いで皇帝が死亡すると、ペスタージは帝国軍の大部分の支配権を受け継いだ。しかし、彼の政権は他の帝国軍指導者から絶えず疑問の声を浴びせられることになる。ペスタージはケルネル第一提督の手によってキュートリックにあった資産を失うと、イセイン・アイサードから逃れるべくアクシアへと逃亡した。彼はそこでレイア・オーガナとの面会を手配し、新共和国もレイアがアクシアへ向かうことを隠すため、彼女に扮したウィンターをエイアットゥへの外交任務に送り出した。会談の席でペスタージは自身の安全と引き換えにコルサント奪回の機会を与えると申し出た。レイアはこれに同意し、彼は一時的な安全を得たのである。
また、ペスタージはモフ・レオニア・タヴィラがアクシアから逃亡するのを助けていた。彼にはやがて訪れるアイサードとの戦いに備えて、別の同盟関係を保持しておく必要があったのだ。ペスタージはタヴィラに<エイドロン>の武器貯蔵庫の存在を告げ、彼女がそれらを取り戻してくれることに期待を寄せていたのである。一方で、アイサードは形の上ではペスタージに対して僅かながらの忠誠を誓っていたが、彼とレイアの密会に疑念を抱いていたのもまた事実だった。だが、スーンター・フェルがアクシアへの攻撃を中止させるためにAT3指令を発した後、ペスタージがケルネル提督をアクシア攻撃の任務から解任させると、アイサードは彼に対する敵意をあらわにした。彼女は帝国評議会に戻り、ペスタージの背信を報告した。そして評議会も、彼を権力の座から追放する決定を下したのである。
ペスタージはレオニア・タヴィラの助けを得てキュートリックに逃亡したが、そこでブロージック総督に拘束されてしまった。だが、ペスタージはブロージックに賄賂を与え、アイサードへの報告を阻止するのだった。こうしてペスタージは新共和国が彼を救出に来るまでの時間を稼ぎ出し、やがてローグ中隊とアグレッサー大隊の支援を得たコマンドー・チーム・ワンが到着した。彼らはアイサードの軍の先手を奪い、ペスタージを解放することに成功したのだった。しかし、ペスタージはまだ別の考えをもっていた。彼は新共和国の代理人と袂を分かち、ケルネル提督の元へと向かった。だが、ケルネルはペスタージを奪回したことに対する威光より大きな野心を抱いており、人工義手を使ってペスタージを絞殺したのだった。
その後、ペスタージがサーケヴ・クエストの手によってクローン化されていたという事実が発覚した。ケルネルに殺されたのはクローンだったのだ。このときペスタージの本体はビィスに逃れており、パルパティーンの魂が復活するのを待っていたのである。そしてついにパルパティーンが蘇ると、ペスタージは主人が新たな肉体を形成し、権力と支配を取り戻すために助力した。だが、後にギャラクシー・ガンによってビィスが破壊されたとき、同時にペスタージの本体も滅ぼされたのだった。