レオニア・タヴィラ
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レオニア・タヴィラは、最年少の若さで帝国のモフの地位を手に入れた人物として知られている。また、女性でありながらこの地位に着いたことも極めて異例のことだった。
解説
レオニア・タヴィラは黒髪と紫色の瞳を持ち、常に威厳ある態度を示す小柄な女性である。彼女はエイアトゥVIの総督であるモフ・サリル・タヴィラと結婚し、夫の死後その強い意志で即座に彼の地位を引き継いだのだった。ある者はモフの地位を手に入れるためにタヴィラが夫を殺害したのだと考えており、またある者は、そもそもサリルと結婚するために彼女が前妻を殺害したのだと信じていた。ただ1つの事実は、しばらくの間、彼女が夫の死を帝国中央政府に隠していたことである。サリルの死が公表されれば帝国上層部は即座に新しい官僚を後継者として送り込むことになるが、彼が病気ということであれば、その間はタヴィラが実質的権力を掌握することができたのだ。
夫の死後、タヴィラはエイアトゥVIで工作任務を遂行していた帝国軍スパイ、ハラン・エスティローとの友好関係を築き上げた。彼女はエスティローの持つ人民解放軍の支配権を狙っており、彼との関係をその足がかりとして利用したいと考えていたのだ。タヴィラとハランはこの惑星の権力を帝国と貴族グループが共有している現状を終わらせるため、王族たちを巻き込んだ複雑な計画を実行に移した。だが、ローグ中隊の女性パイロット、プルーア・イローがエイアトゥVIの真の王位継承者であることが明らかになり、惑星の支配権が彼女のものとなると、タヴィラとハランの計画も挫折したのだった。タヴィラはインペリアル級スター・デストロイヤー<インヴィディアス>で逃走し、キャヴィルと名乗る海賊の支持を得た。彼女はこれによって辛うじてエイアトゥVIとの関係を維持したのである。
その後、レイア・オーガナが外交任務のためエイアトゥVIを訪問したとき、タヴィラはラバーン男爵から彼女の居場所に関する情報を入手した。そして、タヴィラはレイアとタイコ・ソークーの身柄を拘束することに成功する。彼女はレイアの釈放の見返りとして、新共和国が喜んで身代金を支払うだろうと考えていた。だが、彼女が捕らえた女性は実はウィンターであり、彼女はそのことに気づいていなかったのだ。
キャヴィルの海賊団と短期間共に行動した後、タヴィラはアクシラから逃走中のセイト・ペスタージの力を借りて、独自の海賊団を組織し始めた。その後、彼女はイセイン・アイサードにペスタージの引渡しを申し出たが、アイサードはタヴィラが褒賞を手にする前にキュートリックでペスタージを横取りする手筈を整えたのだった。タヴィラは<インヴィディアス>を軍事支援に回したが、決して略奪行為は行わなかった。彼女は標的を無力化させるとすぐに基地に撤退し、次の行動を計画しはじめる。タヴィラは海賊たちに奪われた戦利品の半分を奪回し、それらを活動資金に流用したのだった。
惑星ビィスでパルパティーン皇帝のクローンが死んだ直後から、タヴィラはローグ中隊と新共和国の主要な標的となった。彼女はジェダイのジェンサレイ派の拠点として知られる衛星スアービ7/5に基地を構えていた。この衛星で彼女は帝国軍総督を殺害し、住民たちを帝国による支配から解放したのだと主張する。また、タヴィラは得意とする交渉能力を駆使して、ジェンサレイとその指導者サレイ=カーに、ミラックス・テリックを誘拐しなければならないと信じ込ませた。彼女はハルシオン、すなわちローグ中隊のメンバーの1人であるコラン・ホーンを罠にはめて殺さなければ、彼らの故郷と家族に大きな禍が訪れると説いたのだ。タヴィラはその後も襲撃を続け、悪名高き奴隷船<ハームズエイ>を破壊すると、ジェンサレイに対する支配力を増していったのだった。
しかし、コランがクイウミンの生存者たちとして知られる海賊団に潜入したことによって、タヴィラは破滅へと進むことになる。彼はクイウミン星系のカークラスに停泊していた<インヴィディアス>を破壊するべく、復讐に燃えるジェダイを装っていた。やがてコランとルーク・スカイウォーカーがスアービ7/5にある彼女の要塞に侵入し、ミラックスを救出すると、タヴィラはもはやこの状況に対処する術を失っていた。彼女は2人のジェダイを抹殺するためにスアービ7/5の全ての生命を一掃しようとしたが、彼女の小規模な艦隊はコレリアン・コルヴェット<バックスタブ>とインペリアル級スター・デストロイヤー<エラント・ヴェンチャー>からの攻撃を受け、敗退してしまう。さらにコランはフォースを使って大規模な艦隊の幻影を作り出し、彼女の艦隊に対抗させた。タヴィラはなす術なくハイパースペースへと逃走していったのである。