銀河皇帝
| ||||
| ||||
銀河皇帝は銀河帝国および後のフェル帝国やシス帝国における国家元首の称号である。
目次 |
権力と役割
銀河皇帝の権力と権威は主として最高議長のものと、分離主義危機やクローン大戦の間に銀河元老院によってオフィスに与えられた特別な権限を受け継いだものである。皇帝は帝国インナー・サークルの議長であり、少なくとも厳密な規定に従えば元老院から助言を得る立場だった。
皇帝は国家元首、政府の首班、帝国の最高司令官であり、帝国軍と官僚機構に対して絶対的な権威を有していた。また、皇帝は宙域総督の任命と解任についても独占権を持っていた。皇帝は予算および経済政策を決定し、帝国元老院の開会および閉会を命じた。皇帝は帝国元老院の最終決定権を持ち、同様に法廷の長でもあった。
継承
パルパティーンは、初代銀河帝国の最初にして唯一の公式な皇帝だった。後の帝国の指導者たちの大半はすべての帝国軍人から認められていたわけではなく、決して皇帝の称号を使用しなかったのだ。ただし、セイト・ペスタージだけはエンドアでのパルパティーンの死から、彼の予期せぬ復活にいたるまでの暫定的な間に、この称号を正式に受け継いでいたかに見えた。しかし、ペスタージはパルパティーンが復活する前に殺害されてしまい、玉座の地位は明らかな空席となってしまったのである。
パルパティーン皇帝の正統な後継者は彼のシス・アプレンティスであるダース・ヴェイダーとなるはずだった。しかし、皇帝には決してそうさせないという兆候があった。彼はヴェイダーの息子ルーク・スカイウォーカーに父親を殺害させることによって、自分の側近としてヴェイダーの後を継がせたいと考えていたのだ。しかし、パルパティーンは自分の死後にその地位を継がせるためのクローン・ボディを用意しており、新しい皇帝を選ぶ正式な規則は存在していなかったのである。
新秩序の公布におけるパルパティーンの演説には、帝国元老院が銀河皇帝を選出するという主旨が込められていた。しかし、帝国上層部には帝国を解体させるであろう新政府の復興を望む者は1人もおらず、したがって多くの帝国軍司令官たちはエンドアの戦い後、孤立する大将軍へとなっていったのだった。
残存帝国軍のもとでは、帝国国家元首の役割は帝国艦隊の最高司令官に与えられていた。
フェルI世が皇帝に選ばれた理由は定かでないが、この称号は明らかに世襲のものであり、選挙や指名によるものではなかった。プリンセス・マラーシアー・フェルが帝国の次期女帝に内定したときには、モフ評議会がこの決定に反対を表明している。一方で、ヴィード提督のように王位を強奪しようと静かに陰謀を画策している者もいた。
新シス・オーダーが帝国を支配すると、ダース・クレイトは派閥争いの中でこの制度を廃止し、自らが帝国の絶対君主となった。一方、ローン・フェルは自派閥内でこの制度を死守し、プリンセス・シアーを後継者とすると、自分たちに残された宙域の次期支配者としたのだった。
