ソック
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ソックは、ジャバ・デシリジク・ティウレの犯罪帝国、そして銀河帝国のアーデン・リンとデミトリアス・ザーリンの部隊に仕えていたガモーリアンの戦士である。
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経歴
ソックは兄のゴークと共に惑星プゾブで生まれ育った。彼らは生まれながらにして戦いへの願望を持ち、ドロイドを嫌悪するという典型的なガモーリアンだったが、ソックとゴークは不思議な「魔力」を有しているという点で種族の他の仲間たちとは違っていた。彼らは1ガロンにおよぶ大量のガモーリアン酒を飲みほした後、余興の芸として火の玉を吐くことができたのである。あるとき、彼らは火の玉芸を行っていた際の不注意によって、氏族のライバルであるスカンボの鼻を焼いてしまった。そのため氏族を追放された兄弟は、戦いを求めて他の惑星へ渡り、プゾブの豚よりももっと大きな豚を焼き焦がしてやろうと決意したのだった。
やがてソックが翻訳機を購入したことで、彼とゴークは様々な種族と戦うことができるようになった。その後、彼らはズラーヴIVで科学者のドクター・ピニアス・ポンタックから実験台としての仕事を引き受け、博士によるポンタック・ハイパーグランドの開発に協力することになる。これによって、彼らは激怒した際に、激しい苦痛を伴いながらも筋肉を膨張させることができるようになった。そしてポンタックの仕事を離れた後、最終的に彼らはタトゥイーンへ渡り、オータッグからジャバ・ザ・ハットと彼の犯罪帝国でボディガードの職を得たのである。ジャバ自身も彼らの能力を高く評価していたのだった。
ソックはジャバに雇われている間に多くの冒険を経験した。オータッグからランコアを連れてくるよう命じられたとき、彼はその命令を拒否している。太古の昔、ラカタ帝国によって彼らの惑星にこの生物がもたらせされたとき、ランコアはガモールの神話の一部となり、ソックはそれを伝説のクモガニとして認識していたのである。また、彼はポンタック博士の居場所をジャバに密告したこともあった。ジャバはライバル組織のガー・サプーンとの交渉で優位に立つために、博士の存在を必要としていたのだ。このとき、ジャバはソックの働きに満足し、彼をこの交渉における個人的なボディガードへと昇格させたのだった。
やがて、ソックと兄のゴークは、ある晩にモス・アイズリーの酒場で7ガロンのゼロスティアン・ワインを飲み干した後、女預言者によって逮捕された。兄弟は酒場で乱闘騒ぎを起こした際に、クルー・ホーンで3人のグンガンの客を殴り殺し、さらに5人のアグノートを細切れにしてしまったのである。ソックは保身のためにゴークの火を吐く能力を暴露したが、結局2人は離れ離れにされてしまった。ソックは有り余る体力を衰弱させるためにオラン・デップ長官の刑務所に入れられ、一方でゴークは邪悪な人体改造の実験台にされたのである。
その後、ソックは皇帝の手として働く古代のサイボーグ、アーデン・リンによって解放された。このガモーリアンのフォース感知力に気付いた彼女は、女預言者にパナザンの鉱物男爵に関する情報を提供することと引き換えに、彼を譲り受けたのである。だがガモールの伝統に従い、機械を激しく憎悪するソックは、1対1の決闘で自分を倒せない者、特に体の一部がドロイドであるような者に仕えるくらいならば死んだ方がましだと言い放った。そして両者は激しい戦いを繰り広げ、互いに消耗しつつも、ソックはリンの機械の腕から放たれた一発のアッパーカットによって敗北したのである。彼のフォースによって増幅された力に感銘を覚えたリンは、同じフォース感知力を持つストームトルーパーの17786、元グレーヴ・タスケンのメンバーだったクホアゥア゛ゥアと共に、彼をテーアズ・カジの門下生として招き入れた。ソックはヤヴィンの英雄たちを抹殺するというリンの任務に向けた激しい訓練を積み、ついに戦いで彼らを打ち破る。特にチューバッカとの戦いは歴史に残る壮絶なものだった。そしてその後、彼はアーデン・リンと銀河帝国のデミトリアス・ザーリン大提督によるパルパティーン皇帝へのクーデターに関わることになる。だが、もう1人の皇帝の手、マラ・ジェイドによってリンの裏切りが皇帝に密告されると、ソックはマスターと共に姿を消したのだった。そしてリンが殺害された後、彼はゴークを失ったまま、ジャバのもとへと戻ったのである。
ヤヴィンの戦いの4年後、彼はジャバの宮殿で働く9人のガモーリアンの衛兵の1人となった。そして、彼は宮殿内部の警備を担当し、サグと共に働いていたのである。だがその後、、ソックはカークーンの大穴の戦いの際にルーク・スカイウォーカーをブラスターで奇襲しようとした後、この若きジェダイ・ナイトによって殺害されたのだった。そしてこの死の瞬間に、彼は自分を見下ろすスカンボの姿を垣間見た。ソックは憎むべき敵に殺されることを恐れたが、<ケターナ>が爆発したとき、スカンボはガモーリアンの戦いの雄叫びを上げることで、彼の名誉を称えたのである。
人物と特徴
ソックはその体の大きさだけで白兵戦の達人となった。彼の戦闘能力は、その無分別な怒りの形相によって、対戦相手に恐怖と畏怖の念を植え付けていたのだ。実際には、この混沌とした憎悪も正確にタイミングを計って実現された表情の組み合わせの1つに過ぎなかったが、敵がそれに気づいたときには既に遅かったのである。