V-19トラント・スターファイター
この項目では宇宙戦闘機のV-19について記述しています。ランドスピーダーのV-19についてはV-19ランドスピーダーをご覧ください。
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V-19トラント・スターファイターは、クローン大戦中に銀河共和国で使用されていた、速度と機動性に優れる強襲型宇宙戦闘機である。V-19はアルファ3・ニンバス級Vウィング・スターファイターの前身であり、用途もほぼ同じだった。
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特徴
独自の形状をしたV-19は、2対の折りたたみ式の翼によって優れた機動性を発揮し、パイロットはコクピットのスライド式の天蓋を容易に操作することができた。また、下部の間接式の翼には高性能リパルサーリフト・エンジンが搭載されているため、特別な垂直離着陸(VTOL)が可能だった。
武装
V-19の武装は2基のブラスター・キャノン(それぞれ翼の先端の搭載)と2門の震盪ミサイル発射管である。装填される震盪ミサイルの数は不明だが、少なくとも6発あることが確認されている。またムーニリンストでは、これらのミサイルに自律的に標的を追跡する機能があることも判明している。アナキン・スカイウォーカーはムーニリンストの戦いでこの機能を巧みに利用し、ナンテックス級スターファイターの大群と1基のガン・プラットフォームを壊滅させたのだった。
歴史
突然の量産
ジオノーシスの戦いでプロトタイプが一定の成功を収めた後、銀河共和国はLAATガンシップが敵の宇宙戦闘機に対して効果的でないことによる弱点を補うべく迅速にV-19の量産を進め、、成長過程にあった共和国グランド・アーミーの戦力として追加した。しかし、共和国のクローン・トルーパーをこの戦闘機に熟達させるには何ヶ月もの訓練期間を要したため、戦争の序盤には大規模な数を投入することができず、ムーニリンストの戦いまで目立った活躍の場が与えられることはなかった。
デザインの向上
V-19の当初の設計思想は短距離型戦闘機だったが、共和国の技師たちは護衛任務向けにクラス1・ハイパードライブを装備させた。さらに一部の機体はサイルイア31・ハイパースペース・ドッキング・リンクへ対応できるように改造されている。だが、ハイパードライブのない機体も多数使用されていた。
ヴェネター級スター・デストロイヤーは、Vウィングの代わりに全192機のV-19を搭載していることがあった。ヴェネター級にとって開いた状態の背面ハンガーは攻撃に晒されやすい弱点であるため、防御のためにV-19がピケット船として周辺に展開されることが多かったのである。また、アクラメーターI級アサルト・シップもV-19を収容していた。この艦が収容可能な戦闘機の数は不明だが、ムーニリンストへ送り込まれた攻撃部隊のアクラメーター級には、各艦に少なくとも156機のV-19が搭載されていた。
クローン大戦の終盤になると、トラント・スターファイターは共和国艦隊の主力戦闘機であるARC-170スターファイターおよびVウィングへと統合され、最終的には置き換えられていった。しかし、V-19は終戦近くまで共和国の前線で使用されており、オーダー66が発令される直前にはキャッシークを防衛するために派遣された機動部隊の一部として活躍したのだった。
そしてクローン大戦の終結後、銀河帝国も継続的にトラント・ファイターを利用し、旧型の母船やアウター・リムの施設などに配置していた。