ムーニリンスト
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ムーニリンスト、通称マネーランドは、温暖で資源豊富なムーンの故郷の惑星である。この惑星はインターギャラクティック銀行グループの本拠地として有名であり、クローン大戦中はサン・ヒル会長による主導のもと、独立星系連合に加盟していた。ムーニリンストはブラクサン・ラン沿いに位置していた。
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地理的特徴
ムーニリンストは森林、草原、高く険しい山の頂に覆われた緑豊かな惑星である。この惑星のコアは液体金属でできているため、磁場が強く、有史以来、絶えず火山活動が活発だった。浅い海洋には、強力な地殻変動によって作られたスモーカーと呼ばれる、何百もの円錐形の火山が存在している。すべてではないが、これらのスモーカーの多くは灼熱のガスを噴出しており、その中には惑星のコアに起源をもつ高純度の高価な金属が含まれているのだ。これらの噴気孔を囲む円錐部分には高価な金属が層を成しており、様々な軟体動物、節足動物、熱と水によって繁茂した発光性のシダ類などが密集している。ムーンたちが銀河中のクレジットを保証するほぼ無尽蔵な富を得たのは、こうした生態系の恩恵によるものだった。
文化
背の高い痩せこけたムーンたちは、金に対する敏感さ、数学的才能、そして貪欲さで有名である(そのため彼らの故郷ムーニリンストはマネーランドと呼ばれるようになった)。ムーンの子供たちは他の種族の大人と同じくらいの速度で複雑な数式を計算することができるのだ。ムーンは概して他種族を短気で未熟な生き物と見なしており、彼らを吟味することにほとんど罪悪感を感じていない。また、ムーンは他種族との、ときには同じ種族内でも、競争心が非常に強い。だが、彼らは公正さに基本的な関心を抱いており、契約を極めて神聖な信頼であると見なしている。彼らは常に法に文字通りに従うが、その精神は踏みにじることが多い。彼らの社会は厳格な階級制度に従っている。高位の階級は、金融関係者、法律家、技術者、外交官である。一般的なムーンは滅多に階級が上がることはない。上昇志向は通常の子供たちの中でも最も恵まれた者にのみ制限されている。彼らは厳しいテストを受け、その価値が認められた場合に限り、より高い階級に入ることが許されるのだ。
見所
ムーンの最大の都市ハーネイダンはインターギャラクティック銀行グループの本拠地だった。上空4キロメートルにまでそびえる一連の尖塔の周りに築かれたハーネイダンには、5,000万を超す人々が暮らしていた。この都市は巨大な天然の熱泉や、溶岩の噴出孔によって温められた温泉がある大空洞の上に作られていた。高位階級の人々が日々のビジネスに勤しむ傍らで、下位階級の人々はこの泉の中を泳ぎ、軟体動物や藻類を収穫していたのである。だがムーンたちにとって不幸なことに、ハーネイダンはクローン大戦における戦いによってそのほとんどが破壊されてしまったのだった。
ハーネイダンは軌道都市ハイ・ポートとスカイフックで繋がれていた。ここからはムーニリンストを防衛するゴラン宇宙防衛プラットフォームを眺めることができ、同様に惑星の光り輝く壮大な景観を見下ろすことができた。マリアナスは、金、プラチナ、その他の貴金属が豊富なスモーカーの周囲に築かれたとりわけ裕福な都市である。この都市は典型的な「宝物庫の尖塔」、すなわち仮想的な富の山だった。ここでは安全と安心が保たれており、銀河系のどこかでクレジットの保証をする際に、いつでもすぐに富を掘り起こすことができた。一方で、工業用金属などが採れる他のスモーカーは「鉱山の尖塔」と呼ばれていた。
歴史
初期の出来事
無限帝国の時代、ラカタの従者だったムーンは、やがて独立を勝ち取った。そして銀河共和国の時代を通じて、ムーニリンストは道徳や忠誠を無視し、セクター全域の潜在的利益をもたらす大企業に融資するこつを手にしたのである。ムーニリンストは資金の大半を近郊の人間の植民地、サーティネイニアンに提供した。だが皮肉にも、この惑星は反エイリアン感情によって共和国を脱退してしまう。ムーニリンストの銀行グループはこうした偏見に無関心であり、他の何よりもクレジットに多大な関心を抱いていたのだ。彼らはブラクサント・ラン沿いにあるあらゆる植民地、交易ギルド、企業に投資を行った。そしてあるとき、ムーンは惑星マイギートーを植民地化し、ムーリンリスト同様の豊かで重要な金融センターとしたのだった。
やがてムーニリンストとサーティネイニアンは共に共和国のメンバーとなり、ムーニリンストは銀河系で最も大きな財力を持つ惑星の1つとなった。共和国が銀河標準クレジットを作ったとき、インターギャラクティック銀行グループはその保証人および分配者となったのである。やがて共和国の衰退と共に、銀行グループの腐敗も広く野放しとなっていった。そして法と秩序の崩壊の恐れが現実となると、彼らは顧客によるローン返済の不履行を取り締まるため、何千ものヘイルファイヤー・ドロイドの製造に投資したのだった。
クローン大戦
双方の金融を担うという評判どおり、クローン大戦中のムーニリンストは銀河共和国と独立星系連合、双方の通貨を同時に扱っていた。だが連合と同盟を結んだことによって、ムーニリンストは原住するムーンたちの多くの反対を押し切り、分離主義勢力のドロイド工場や軍事拠点を抱えるようになる。困惑した彼らは密かに共和国に助けを求めたが、サン・ヒルとIGBCは分離主義勢力と協定を結んでいたのだった。その結果、惑星は一連の破壊的な戦いに巻き込まれることになる。
ヤヴィンの戦いの22年前、ムーニリンストの戦いで、オビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、ヴールヴィフ・モンは惑星を共和国のもとに奪回したが、それには多大な犠牲を伴った。分離主義勢力は大量のバトル・ドロイドとジェダイ・ハンター・ダージ率いるIGランサー・ドロイドの特別小隊と共に、惑星を守るため激しく戦ったのである。都市内には連合軍の砲塔が多数配備されていたため、共和国部隊には都市を直接攻撃する以外に選択肢はなかった。そして戦いはムーンのインフラを壊滅させ、銀河系に深刻な金融破壊の危機をもたらしたのだった。
銀河帝国
その後、ムーニリンストは銀河帝国の金融センターとなった。だが、帝国にはインターギャラクティック銀行グループを解体することはできなかった。それを実施すれば、銀河系は大恐慌に見舞われ、逆に銀行グループによって政府が支配されることになるからである。多くの帝国軍人はエイリアン、特に独立星系連合と関係のあった者たちに嫌悪感を抱いていたが、ムーニリンストの天然資源は帝国クレジットの安定に必要不可欠なものだった。そのためムーンによる貸付とビジネスは、帝国の厳しい法令と、この惑星にある金融機関全体に設置された帝国による監視によって厳しく制限されたのである。ムーニリンストはかつて共和国や連合を相手にしていたときほど帝国に忠誠を誓ってはいなかったが、銀河内乱がどのような結果に終わろうとも、勝者はムーンとIGBCを相手に取引を強いられるため、彼らは帝国の権威を傷つけないほうが都合がよいことを理解していた。
銀河内乱の間、IGBCのトップだったサン・ヒルは、ザーン連合に雇われた賞金稼ぎIG-88によって捕らえられた。また、彼らは新共和国の時代になっても残存帝国軍の一部として残り、ゴランIII・バトル・プラットフォームによって守られていた。だが驚くべきことに、IGBCはこのときも評判にたがわず、残存帝国軍の一部でありながら新共和国クレジットの保証を行っていたのである。この事実はモフたちを激怒させたが、彼らには帝国クレジットを不安定にさせることなくIGBCに対抗するだけの力を持っていなかった。
ユージャン・ヴォング大戦
ユージャン・ヴォングによる銀河系侵略の間、このエイリアンの侵略者は残存帝国軍を攻撃した。調整された攻撃によって、ユージャン・ヴォングはムーニリンストの防衛部隊を壊滅させ、軌道爆撃で大地を荒野に変えたのである。そしてユージャン・ヴォングは生存者たちを捕らえ、奴隷労働者として利用したのだった。
その後
ヤヴィンの戦いの40年後までに、ムーニリンストは復興し、マイギートーと共に残存帝国軍の勢力範囲における金融センターとなっていた。その後、この惑星はフェル帝国、そしてエンパイア=イン=エグザイルへと引き継がれたのである。