ラポトワナラントニー・ティヴトトロン
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ラッパーチュニーのステージ名で知られるラポトワナラントニー・ティヴトトロンは、マンファ出身のシャウダ・ユブのミュージシャンである。彼はマックス・レボ・バンドのメンバーだった。
経歴
故郷マンファを離れて銀河に旅立つシャウダ・ユブはほとんどいなかった。大抵はそのぬかるんだ町での暮らしに満足し、沼から湧き出す豊富な石油資源を加工処理していた。しかし、ラポトワナラントニー・ティヴトトロンは平凡なシャウダ・ユブではなかった。彼は卵から孵化して以来、ずっと旅立ちたいという衝動を抱えていたのだ。彼は若い頃から楽器を弾いて旅の資金を集め、隔離された村々にニュースを伝えながら、大陸の沼地社会を広範囲に渡り歩いていた。そして、成人期に達したときには、既にマンファで唯一の宇宙港都市シャンパンへ向かう星間シャトルに乗れるだけの資金を貯えていたのである。
シャンパンではラポトワナラントニーの前に銀河系全体が開けており、彼はその都市のバーやカジノに座って、訪れた外界の商人たち(多くは人間だった)と話をしていた。彼が多くの外界人にとって発音しやすいラッパーチュニーという芸名を付けたのも、シャンパ・バンドで演奏していたときのことだった。彼はシャンパンで過ごす間に多くの新しい楽器の使い方を学び、グロウディをお気に入りに加えようと思っていた。マンファ固有のグロウディは、フルートの一部と水オルガンの一部を合体させたような楽器であり、フルート部分のキーパッドから演奏者の座る半球状の切り株までホースが伸びている。ラッパーチュニーは多くの公演で、電気工学的に改良したグロウディを愛用していた。
ラッパーチュニーは惑星を離れる方法を数年間探し続けたが、実際に銀河系のより多くのものを見るチャンスを掴んだのは、マックス・レボがマンファにやって来たときのことだった。彼の音楽的才能に感動したマックスは、アウター・リムでの季節公演のため、彼に自分のバンドに加わらないかと呼びかける。ラッパーチュニーは喜んでそれに同意した。
彼が2番目に立ち寄った場所はモス・アイズリーだった。ラッパーチュニーは期間限定契約がジャバ・ザ・ハットの要請で無期限延長になったことを知らなかった。彼はほどなくしてタトゥイーンの観光名所をすべて行き尽くし、早々にこの惑星を出る方法を探し始めた。本来、湿地帯の居住者である彼は、タトゥイーンの乾燥した暑さに一瞬にして嫌気が差したのだ。しかし、ラッパーチュニーには所持金もほとんどなく、かといってマックス・レボと一緒に旅立つつもりもなく、結局はジャバの宮殿に留まるしかなかった。ジャバの宮殿でも脱水状態を防ぐために毎日大量の水を飲まなければならず、そのため彼は静かに座って演奏できるグロウディを専門に使い、不必要な激しい運動を抑えていたのである。
通常、ラッパーチュニーのような小型エイリアンは、宮殿にいる他のエイリアンたちから食料のように見られがちだが、幸運なことに彼にはジャバの凶暴な手下から身を守る防衛本能を持っていた。シャウダ・ユブは神経毒を吐くことによって狩りを行うのだ。この猛毒は人間ほどの大きさの哺乳類の動きをおよそ15分間止めることができ、彼らはその間に獲物の息の根を止めることができる。しかし、近代的なシャウダ・ユブの多くは食料を金で購入し、自己防衛以外にはこの能力を使わなくなっていた。
ラッパーチュニーは何ヶ月にもわたってサイ・スヌートルズに契約の解消と他の惑星での仕事を求めていた。やがてこの願いはジャバの急死によって叶うことになる。彼は血を見ることを好まず、カークーンの大穴でのハン・ソロ、チューバッカ、ルーク・スカイウォーカーの処刑にも同行していなかった。タトゥイーンを脱出した彼はスヌートルズと共に旅を続けたが、彼女の挫折によって彼のミュージシャンとしての経歴も終わりを告げることになる。その後、ラッパーチュニーはレバクサン・コルムニ社のコンピューター技師となり、MSE-6マウス・ドロイドの改良に着手したのだった。