MSE-6シリーズ修理ドロイド
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MSE-6シリーズ修理ドロイド、通称マウス・ドロイドは、配送やメンテナンス作業によく用いられる、車輪の付いた小さな箱型の汎用多目的型MSEシリーズ・ドロイドである。MSE-6ユニットは銀河帝国の時代にスター・デストロイヤーやデス・スターで多数使用されていた。
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特徴
MSE-6ドロイドには大きな物体を持ち上げ、運ぶことのできる丈夫な操作アームが付いている。また、もう1本の繊細なアームは精密な修理や他の細かな作業に使用される。これらの2本の腕は本体内部に収容することができ、普段は外装の内側に隠されている。他の付属装置には、聴覚センサー、電子光受像器、超小型ホロカムなどである。
MSE-6ドロイドのプログラムは、単一のモジュラー・サーキット・マトリクス(Cマトリクス)によって決定されrる。それぞれのマトリクスには1つの仕事しか割り当てられていないが、これらは安価で簡単に導入することができるのだ。事実、MSE-6はマトリクスを入れ替える仕事を与えられた他のMSE-6ドロイドによって、頻繁に再プログラミングされていた。一方で、汎用的なMSEのマトリクスには、初歩的な修理、警備、清掃、通信、基礎的なコンピュータ・プログラミングなどが割り当てられていた。銀河帝国の管理下では、これらのドロイドはよく伝令に用いられており、デス・スターのような巨大施設の中ではストームトルーパーを先導している姿をよく見ることができた。
また、MSE-6は高官の密使として働くこともあり、その際には本体の上に命令書や重要な書類が封印された状態で収容されていた。これらの封印は音声認識による認証によってのみ解除することができるのだ。
こうした重要な任務を割り当てられたドロイドには、担当区画の完全なデータを入力されていることが多く、緊急時になると敵の手に渡る前に溶解させられることが多かった。そのため、MSE-6には自然と強い自衛本能が備わることが多く、危機に直面すると一目散に逃げ出すこともあった。
歴史
MSE-6ドロイドは、今は無きチャドラ=ファンの企業、レバクサン・コルムニ社によって製造されたドロイドである。本来、これらは汎用的な用途が想定されたドロイドであり、チャドラ=ファンの技術者が故郷にいる小柄なペット用動物プリーキーに似せて開発したものだった。そのため、このドロイドは外見からマウス・ドロイドとも呼ばれていたが、その見た目と騒々しい言語から、消費者に害虫のような印象を植え付けることになってしまった。その結果、多くのMSE-6ドロイドがメーカーに返品され、レバクサン・コルムニ社は倒産してしまったのである。
倒産に伴い、レバクサンは在庫のMSE-6ドロイドを帝国軍に破格値で提供した。当時パルパティーン皇帝の新秩序によって肥大化を続けていた帝国宇宙軍は深刻なドロイド不足に苦しんでおり、在庫を急展開させることができたのだ。結果として、MSE-6ドロイドはほぼすべての帝国艦船に配置され、銀河系全域に広まったのである。