バークウィン・ダン
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バークウィン・ダンは、マックス・レボ・バンドに所属していたビスのメンバーである。クルー・ホーン担当の彼はモーダル・ノーズのリーダー、フィグリン・ダンの兄だった。また、バークウィンも弟と同様のギャンブラーである。
経歴
弟の成功をよそに、バークウィン・ダンの独自の音楽は決して流行しなかった。彼は作曲能力では素晴らしいセンスを発揮していたが、歌や演奏となると、とても洗練されているとは言い難かったのだ。しかし、バークウィンはアウター・リム、特にパーメル、ポートモーク、クェンスなどのセクターではそこそこの成功を収めており、レッド・シフト・リミット、スターバースト、アナデイル・フェイドといった有名バンドや歌手の前座公演も行っていた。
バークウィンは新曲のレコーディングの間、弟の応援をしようと考え、タトゥイーンへ向かった。彼は自分の曲がフィグリンの強烈さと巨匠としての能力によって活かされれば、いつの日か自分を銀河音楽界のトップにまで躍進させてくれるだろうという希望を抱いていたのだ。しかし、残念なことにモーダル・ノーズはとうの昔にタトゥイーンを離れており、モス・アイズリーまでの旅費しか持っていなかったバークウィンは行き詰まってしまう。この苦しい期間に若干の余分なクレジットを稼ぐため、彼は数人のミュージシャンと組んでジャバ・ザ・ハットの宮廷バンドへの出演交渉を行った。バークウィンは晴れてマックス・レボ・バンドの一員となったのだ。
やがてある日、いつものようにジャバの宮殿でジィズを演奏していたバークウィンは、ジャバの不興を買ったトゥイレックの踊り子ウーラがランコアの餌食にされるのを目撃した。短い間しかバンドに参加していなかった彼は、このときからジャバの悪行に嫌気が差すようになる。ハン・ソロの救出に現れたルーク・スカイウォーカーとチューバッカが処刑のためカークーンの大穴に連行されたとき、バークウィンもセール・バージで見物に同行したが、彼の本当の目的は別のことにあった。彼はルークらが反撃の際に自分をサーラックの巣に落としてくれることを望んでいたのである。彼はそうなることでこの惨めな人生から抜け出したかったのだ。しかし、自分の代わりにジャバが死に、バークウィンは炎上するセール・バージからの脱出に成功した。彼はモス・アイズリーへと逃亡し、そこからステノスへと旅立っていった。その後、バークウィンは完全に音楽から身を引き、貿易業を営んで利益をあげていたという。