リスタール・サント
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リスタール・サントは、マックス・レボ・バンドのダンサーである。彼女は惑星ニュー・ボーナレックスで人間の母サイル・サントとシーリンの父との間に生まれた混血児だった。
経歴
リスタールの母サイルは、より良い生活を求めるため幼い娘を連れてニュー・ボーナレックスからコルサントへと移住したが、不幸にして首都惑星は彼らに何も幸せを与えてくれなかった。母にできることといえば、娘がより裕福な人物に拾われることを期待して、彼女を捨てることだけだったのだ。こうしてリスタールは孤児となり、コルサントの観光客や帝国の特権階級の人々が目にする輝かしいタワーや、果てしない陽光のはるか下方にある薄暗い通りで育つことになった。やがて彼女は新秩序による厳しい人種差別を避けるため地下都市に移り住んでいたオートランのミュージシャン夫妻に拾われる。親切で賢明なオートランの夫妻は彼女に自分たちの持つ音楽の才能を教えつつ、インペリアル・センターの恐ろしい難所から彼女を守ってくれたのだった。
10代の初期に、リスタールは養父母と共に暗い曲がり角からギャラクシーズ・オペラ・ハウスに至るまで様々な舞台で公演を行い、生きるためのクレジットを稼ぐため、活発な伴奏に併せて歌と踊りを披露していた。そしてある日、このエキゾチックな少女は犯罪組織ブラック・サンのヴィゴの目を惹きつける。彼はコルサントの衛星の1つに所有する休暇用の宮殿に入れば、リスタールと養父母により豪華な生活を与えると申し出た。リスタールは都会の渓谷を越えて輝かしい世界を目の当たりにできるチャンスに飛びつき、またオートランの夫妻も慎重だったが楽観的だった。しかし、宮殿に行った途端に彼女は鎖で繋がれ、かつての部屋を豪華にしただけのような狭苦しい部屋に閉じ込められてしまう。そしてこの犯罪王は、重要な客を迎えるたびにリスタールを無理矢理躍らせたのだった。犯罪王は彼女が協力しなければ、奴隷用の牢獄で下働きをさせられている両親を殺すと脅していた。リスタールと養父母は2年以上もの間、この残酷な生活を余儀なくされたのである。
その後、犯罪王は銀河系に名だたる数多くのプレーヤーを集めたサバック・トーナメントを開催した。参加者の1人ランド・カルリジアンはリスタールに興味を示し、彼女と少しだけ話をする機会を得る。リスタールは彼をこの宮殿にやってくる他の人々よりも善良な人間であると感じ、苦境を打ち明けると、自分と両親を助けて欲しいと懇願した。カルリジアンは犯罪王との最後の勝負で掛け金の一部にリスタールとオートランの夫妻を要求し、そして勝利した。しかし、犯罪王はブラック・サンのヴィゴである自分がサバックで負けたなどという事実を漏らすわけにはいかず、リスタールとその両親、そしてカルリジアンに刺客を放つ。だが、彼らは辛うじて衛星を脱出することに成功したのだった。
その後、オートランの夫婦はタトゥイーンで旧友のマックス・レボと再会した。オートランの夫妻は養娘にバンドのオーディションを受けさせる手はずを整え、彼女は3人のバック・ダンサー兼歌手の一員として受け入れられた。彼女はルーク・スカイウォーカーが友人のハン・ソロを救出に来たときも、ジャバ・ザ・ハットの宮殿で踊っていた。マックス・レボ楽団の他のメンバーと同様に、彼女も運よくセール・バージの爆破から生きて脱出することができたが、彼らと違って、リスタールはスカイウォーカーに儲かる契約を台無しにされたことを憤慨してはいなかった。ジャバとその宮殿は、彼女を奴隷としていたブラック・サンのヴィゴのことを嫌というほど思い出させていたのである。
ジャバの死後、リスタールは仲間のリン・ミー、グリアータと共にパルパトーンというバンドを結成した。その後、彼女は演奏ツアーの一環でナー・シャダーへと渡り、そこでシャグ・ニンクスと遭遇した。リスタールは彼から自分の父がシーリンの生き残りに違いないという情報を入手した。彼女はすぐにパルパトーンを脱退し、父に関する情報の捜索を開始したのである。