ヴォクシン
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ヴォクシンはフォースを使う者、特にジェダイを狩るために、ユージャン・ヴォングの遺伝子技術によって作られた生物である。彼らは惑星マーカーで捕らえたヴォーンスカーと、ユージャン・ヴォング銀河に固有の生物、フェロ・キシンを合成して作られている。ヴォクシンは多くの脚を持たドラゴンのような生物であり、酸を吐いたり、強力な超音波を発したり、毒針の付いた尻尾で敵を突き刺すことによって戦っていた。
解説
ヴォクシンは、ユージャン・ヴォングがヴォーンスカーの遺伝子素材に彼らの銀河系の生物工学テクノロジーを適用することによって造り上げた恐ろしい怪物である。この生物はユージャン・ヴォングによる対ジェダイ用兵器であり、フォースを使う者を探し出して無差別に殺戮することを目的としている。
ヴォクシンは8本の曲がりくねった足で移動し、獲物を発見すると平らな頭に付いた大きな口から強力な胃酸を吐きつける。この茶色い粘液は付着したあらゆる物を蝕み、生きている肉であればものの数分で溶かしてしまう。また、ヴォクシンの体には鎧のように頑丈な黒いウロコが付いており、背中に並ぶ隆起した背骨はセンサーの役割を果たしている。そしてヴォーンスカーの特徴でもあるムチのような尻尾の先端には白い棘がちりばめられている。
ユージャン・ヴォングはマーカーの軌道上に停泊しているワールドシップ<バヌー・ラス>内に研究施設を設け、そこでヴォクシンたちをジェダイと戦うように調教していた。また、ここではすべてのヴォクシンをクローンとして生み出すヴォクシン・クイーンも育てられている。研究所から放たれた通常のヴォクシンは寿命が短いが、彼らは短い命を十二分に活かすよう訓練されている。ヴォクシンの製造を担当したシェイパーたちは、自然界での狡猾さを失い混乱状態にあるヴォクシンでも、イサラミリを見せることによって野性味を取り戻すことを発見したのだ。
ヴォクシンは獲物を発見し、攻撃可能な距離に接近するまで、実質的にその小さな黄色い目を使用しない。彼らの最も恐ろしい攻撃方法の1つは、激しい破壊力のある音波を発し、獲物を身動きできない状態にしてしまうことである。また、ヴォクシンは血液も独自の性質を持っており、神経毒に変化させて大気中に放出することができるのだ。さらに、足の指先には何十種類もの様々なレトロウイルスが繁殖しており、1種類の解毒剤では何の効果もない。そして、尻尾の棘は本来のヴォーンスカーと同じく、触れた獲物の神経を麻痺させることができる。
新ジェダイ・オーダーはヴォクシンの脅威を悟り、クイーンを抹殺するためマーカーに潜入する計画を実行に移した。この計画のなかでアナキン・ソロを含む多くのジェダイが犠牲となったが、最終的にヴォクシン・クイーンはドヴィン・ベイゾルの作り出す重力井戸の中に飲み込まれ、滅ぼされたのだった。
しかし、ウォーマスター・サヴォング・ラはヴォクシンのクローンを1匹だけ隠しており、やがて訪れるジェダイとの戦いのために温存していたのである。彼はこのクローンから6匹のヴォクシンを生み出すことに成功し、エバックの戦いでジェダイを捜索するために使用したのだった。