サヴォング・ラ
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解説
ウォーマスター・サヴォング・ラはユージャン・ヴォングの神々の意思をもたらす努力に専念する真の戦士である。戦闘時における勇猛さ、そして部下たちへの統率力によって、このウォーマスターは計り知れない数の宗教的儀礼を受けており、今や神に匹敵する存在として畏敬の念を抱かれていた。事実、彼の体は本当の肉体と移植された珊瑚片の混成体と化しており、その形相はユージャン・ヴォングが信仰する戦いの神ユン=ヤムカに酷似しているという。また、サヴォング・ラの装甲服は実際に彼の肉体から成長したものであり、個々のウロコも皮膚に埋め込まれているのだ。そして、これらのウロコも真に生命を持った創造物であり、彼の骨に取り付いて両足を大きく歪めている。
サヴォング・ラは侵略軍の指揮官シェダオ・シャイの要請によってこの銀河系の前線を訪れた。そして、ダントゥイーンやイソアで輝かしい勝利をもたらし、その戦果を最高大君主シムラに直接報告していた。彼はノム・アノアがシムラから絶大な信頼を得ていることを不快に思っていたが、この銀河系を征服するためにはジェダイの排除が不可欠であることも理解していた。ノム・アノアの持つ不敬者に関する知識、特にジェダイに関する知識はユージャン・ヴォングにとって有益なものなのだ。しかし、女司祭エランのファミリアである奇妙な生物ヴァーゲアは、不敬者の捕虜となった短期間の間にアノアに匹敵する知識を手に入れ、デジャリック・ホロチェスの腕前も見事なまでに磨き上げていた。サヴォング・ラはヴァーゲアを助言者として重用するようになり、ノム・アノアは当然のように彼女にライバル心を燃やす。ウォーマスターはこの2人を互いに争わせ、より有能な部下へと成長させることを目論んでいたのである。
デュロを攻撃した際、彼はレイア・オーガナ・ソロを捕らえ、彼女をジェダイとして最初の標本にしようと企んでいた。しかし、ランダ・ザ・ハットが自らを犠牲にしてレイアを助けるという誤算が生じ、サヴォング・ラ自身もレイアの息子ジェイセン・ソロとの戦いで危うく命を失いかけたのである。最終的にウォーマスターはジェダイなしでデュロを後にすることとなり、神々への生贄のために用意した大量の難民も手放したのだった。
デュロの戦いの後、サヴォング・ラは新共和国に対して声明を発表した。新共和国がジェイセン・ソロをユージャン・ヴォングに引き渡せば、彼らは戦争を終わらせ、コア・ワールドから撤退するというのである。彼はジェイセンとの戦いで失った足を生物工学によって生成したヴアサの足で置き換え、ユージャン・ヴォングの中でもさらに巨大な体を誇るようになった。後に彼はコルサントでの勝利、そしてジェイナとジェイセンの捕獲を確実なものとするべく左腕を神に捧げ、シェイパーのギスラ・ダルに作らせたランダクの鉤爪を移植する。やがてユージャン・ヴォングはコルサントを手に入れ、ジェイセン・ソロを捕らえたが、移植を受けたサヴォング・ラの腕は病に感染し、腐敗し続けていたのである。このまま肉体が移植を拒否し続ければ、彼はウォーマスターの地位を失うばかりか、恥ずべき者の階層にまで貶められてしまう。サヴォング・ラは神々の意思が自分に敵対しているのではないかと懸念し、不安な日々を過ごすようになるのだった。
やがて、首都を失った新共和国がボーレイアスを奪回すると、権力層にいる多くのユージャン・ヴォングの間でも、サヴォング・ラのウォーマスターとしての時代が終わりを告げようとしているのではないかという噂が広がり始めた。一方で、新共和国の内通者であるヴィキ・シェシュ議員は、ベン・スカイウォーカーを誘拐する任務の失敗によって処刑されようとしたとき、ウォーマスターに対する裏切り者の存在をほのめかすことで自身の延命を図る。サヴォング・ラは腐敗していく腕についての真相を突き止めるべく、最高大君主シムラからマスター・シェイパー・ネン・イェムを借用した。そして、彼女はこの異変が意図的に仕組まれたものであること、すなわちランダクの鉤爪が成長し、それに併せてウォーマスターの肉体が侵食されていることを発見する。司祭たちの背信に怒り狂ったサヴォング・ラは、裏切りの可能性のあるユン=ユージャンの司祭全員を飢えたランコアの餌食として虐殺した。だが、これはウォーマスターと司祭たちとの間の確執を深めるだけの結果に終わるのだった。
そのころ新共和国はユージャン・ヴォングを打ち破るために彼らが予期していなかった戦術およびテクノロジーを使い、ボーレイアスの攻防戦は予想以上に長引いていた。サヴォング・ラはこの戦いの流れを変えるべく前ウォーマスターであり、父親でもある老戦士チュルカン・ラを呼び寄せる。彼はチュルカンにボーレイアスの奪回と、そこにいる新共和国の小規模なグループの殲滅を依頼した。しかし、ユージャン・ヴォングはボーレイアスを陥落させるものの、この戦いでチュルカンを失ったのだった。
戦況が長引き、次々とユージャン・ヴォングのワールドシップが滅ぼされると、最高大君主シムラも度重なる貴重な戦士の損失について、サヴォング・ラに叱責を浴びせるようになる。サヴォング・ラは自身の威信を回復するべくノム・アノアの進言を受け入れ、ジェダイたちが潜むエバック9への総攻撃を命じた。だが、エバックの戦いは新共和国による罠であることが判明し、ユージャン・ヴォング軍はまたしても大きな損失を招くことになる。凄まじい怒りに駆られたサヴォング・ラはエバック9に奇襲を仕掛け、あと一歩で双子のソロを含む多くのジェダイを仕留めるところにまで到達した。そしてついにウォーマスターはジェイナ・ソロと直接対峙し、両者は激しい戦いを繰り広げる。最終的にジェイナはライトセイバーでサヴォング・ラの喉を切り裂き、邪悪なウォーマスターを滅ぼしたのだった。