ウィケット・ウィストリ・ウォリック
| ||||||||||||||||||||||||||||
|
解説
レイア・オーガナ姫を最初に発見し、イーウォックの村に連れてきたのがウィケット・ウィストリ・ウォリックである。また、彼女の友人たちが捕らえられたとき、彼らを解放してログレイの野蛮な儀式から救おうと熱弁を振るったのも彼だった。実際に、数年間にわたってログレイの暗黒儀礼を目の当たりにしていたウィケットは部族に古くから伝わる魔術的な儀式に対してかなり懐疑的になっていたのである。彼はルーク・スカイウォーカーたちがレイアと同様にやさしい善人だと感じていたが、彼の叫びもチャーパ酋長や村の他のイーウォックたちには届かず、黄金神への貢ぎ物にされたルークたちは自力でこの状況から脱出しなければならなかった。ログレイはそんな彼を背信者としてチャーパ酋長に訴え、雨と太陽を祝福する祭典を含めたあらゆる儀式からウィケットを追放したのである。彼の親友だったティーボがログレイの新しい弟子となったのもその直後のことだった。
孤独な戦士となったウィケットは生活の大部分を我が家でもある森林の探検に費やすようになり、彼が一番好んでいた場所といえば村の真南に位置する空き地だった。彼はそこに帝国軍基地の残骸を利用した樹上家屋を組み立て、森の動物たちと話したり村の子供たちのためのオモチャを作ったりして暮らしていたのである。
しかし、イーウォックたちの平穏な生活は帝国軍の訪問によって恐怖の日々に転じてしまった。本来から争いごとを嫌うイーウォックたちがAT-STや最新鋭戦闘機などの近代兵器を抱えた帝国軍に対抗できるはずがなかったのである。しかし、エンドアの戦いにおいて、ウィケットは賢明で機知に富む戦士であることを示すことができた。森林で育った彼は丘や小峡谷の特性を熟知しており、このことは村の戦士たちがウォーカーを撃退するための多くの罠を巧みに隠すことにも大きく役立ったのである。イーウォックたちは原始的な武器と罠で次々と帝国軍のウォーカーを粉砕し、反乱同盟軍の歴史的大勝利に大きく貢献することができた。
戦いが終わると、ウィケットは戦士たちの指導者に任命され、その祝賀セレモニーではチャーパ酋長や他のイーウォックたちに頼まれたレイアが司会を務めたのである。この日はウィケットの人生において最も幸せな一日だった。
ウィケットの仲間たちは彼の多大な才能と実績を高く評価していた。彼は間違いなくチャーパの次の指導者となり得る最有力候補であり、女性のイーウォックたちも彼の心を引き付けるために食べ物や服、武器などの贈り物を捧げていたのである。独身のウィケットはなんとか関心から逃れようと努力していたが、女たちは執拗にまとわり付き、彼の自由な時間は確実に減らされていたのである。